私の本格的な山歩きは、昭和63年に富士山で二日間さまよったことに始まります。それまで山というものを安易に考えていただけに、その広さと奥しれぬ深さに興味を持ったのです。その次の山行は、日本アルプス初挑戦で、槍ヶ岳〜奥穂高岳〜西穂高岳縦走でした。変化に富んだスリルと岩や雪、草花の美しさにはまり、冬山の美しさを知って完全にはまってしまいました。
 さて、私の山歩きの特徴は、
 ○ 原則として単独登山で、自分自身をしっかり見つめる。
 ○ 修験の心をもち、生命の源として山を感じる。
 ○ 人口登はんはやらず、ピークにもこだわらない。
 ○ ストレス解消やレジャーとしては山に入らない。
 ○ 百(二百,三百)名山、修験の山を基本に興味のある山を選ぶ。
私が山歩きをして最も変わったことは、そのあまりのしんどさや緊張感のため、娑婆(?)での生活で起こることでストレスがたまるようなことがなくなったことです。また、自分の体や心(の弱さ)やその変化が、山を歩くことによってつかめるようになったようです。おかげで、風邪や生活習慣病にもかからず、心身共にいたって健康な生活ができています。