東北の山行記録のリスト

 平成5年夏、東北の山々を登山した時は東北地方はずっと天気が悪かった。が、天気情報と気象知識を駆使して山行途中で雨にあった山はほとんどなかった。 ただ飯豊山の長い下りで雨に降られ、足元が濡れたために足の豆がひどい状態となるが、毎日の酷使にもかかわらず温泉ででほとんどが治り、温泉の効能のすごさに驚かされることになった。連日の山の上り下りで最初はばて気味だったが、後半は楽に山行できる体力をつけていた。右の写真は、飯豊山登りの名所:石転び沢雪渓、左の写真は御田ヶ原よりみた朝もやの鳥海山山頂である。
 平成8年の吾妻〜安達太良の山行では、ただひたすら長い単調な山行の良さを味わうことができた。


No.山 名標 高場 所登頂日備   考
110岩木山  1625青森津軽  H05.08.17 まず、早朝に麓の岩木山神社に詣で、ひたすらジグザグが続くスカイラインを通って八合駐車場まで登った。そこから歩いて鳥海山との鞍部の9合まで登り、登頂。小さな山上小屋には神官が駐在していて、お祓いをしてくれた。津軽平野のまあまあの景観を楽しんだ。
111八甲田大岳1584青森東部  H05.08.18  私が冬の雪山に入る前には必ず見直して気を引き締める映画が「八甲田山」である。この山に来てまず向かったのが、その悲劇の場所に立つ遭難記念碑である。そして、八甲田ロープウェイで山上駅へ登り、そこから縦走した。田茂ヤチ岳から赤倉岳、井戸岳を通る縦走。始終ガスっていたが、大岳ヒュッテ泊で登頂@、毛無岱から酢が湯へ下山した。
112八幡平  1613奥羽山脈北部H05.08.16 日没直前に見返峠より向かった。ほとんど山頂部は同じ高さの高原で、山頂@は展望台があることでやっと区別できる。ほとんど林の中の散歩で、山を登ったという気はしなかった。
113岩手山2038奥羽山脈北部H05.08.18 滝沢から一気に登り登頂@、途中自衛隊の発砲訓練にびっくり。山頂では誰もいないコマクサの楽園を散策し、さらにご夕方には、来迎も体験した。不動平避難小屋に下り宿泊して往路を下山。
114早池峰山 1917北上山地  H05.08.19 小田越から、ほとんど樹木のないガラガラの登山道を往復した。天気もまあまあだったが、雲が多く遠くの展望はほとんどなかった。ハヤチネウスユキソウも多く見られた。三陸地方の死者はこの山に集まるという。H23年にこのそばを通ったときには、思わず手を合わせた。
115鳥海山  2236秋田山形国境H05.08.16 鉾立Pより早朝出発、賽の河原を通り、千蛇谷の雪渓を渡り、大物忌神社から登頂@した。帰りは外輪山である七高山を通り、鳥海湖に遊んだ。
116月山   1984出羽三山中央H05.08.15 弥陀ヶ原駐車場から早朝、ガスの中を出発した。神々しい雰囲気の中を歩き、頂上でお祓いを受けた。その後、弥陀ヶ原のすばらしい池塘群を鑑賞した。さらに羽黒山にも足を伸ばした。
117大朝日岳 1870山形新潟国境H05.08.21 朝日鉱泉からの往復。飲料水が赤みがかったきれいな鳥原小屋に泊り、翌朝ガスの中を登頂@、平岩山からの下山口を間違えたことに気づき、1時間ほど引き返して無事下山できた。
118蔵王熊野岳1841宮城山形国境H05.08.20 刈田小屋より往復。ガスの中ほとんど平坦な山頂部を歩き、迷いそうになりながらも山頂である熊野神社@にたどり着く。一瞬ガスが晴れた時のお釜周辺の景観は今でも忘れられない。その後、酸度のきつい蔵王温泉に入浴。
119飯豊山  2105山形新潟国境H05.08.14 石転ビ沢下でツェルト幕営。石転び沢雪渓をつめて、稜線の梅花皮荘に出る。それからは好天の縦走で、大日岳を往復し御西小屋泊。翌朝、うって変わった悪天の登頂@後、ダイグラ尾根を下山。足はズルズル。
120西吾妻山 2035会津北部  H08.08.08 スキー場(デコ平)までタクシーで入る。そこから西大嶺に登り、ほとんど山頂とは思えない林の中の西吾妻山に到着@。岩だらけの天狗岩の辺りを散策して、東大嶺付近で幕営する。
314一切経山 1949会津北東部 H08.08.09 西吾妻からの縦走で、烏帽子山を越え、家形山から深い翠色の水をたたえる五色沼に下る。再び登りほとんどなんにもない山頂に登頂。そのまま東吾妻山を登り、幕川温泉付近の河原で幕営
121安達太良山1709会津東部  H08.08.10 野地温泉の横から箕輪山に登り、ガスの中、鉄山を通って強風の山頂に登頂。山頂部には、ロープウェイ経由のにぎやかな集団がわいていたので、すぐに下山準備。静かな船明神山から沼の平らを右下に見ながら、沼尻温泉へと下った。
122磐梯山  1819会津中央部 H08.08.08 八方台より往復。頂上直下の弘法清水前の岡部小屋の横で幕営した。早朝登頂@し、影磐梯を鑑賞した後、天狗岩経由で下山した。小屋番から「山は朝夕がいいのに、今は登りやすくなって朝夕に登頂するの登山者はほとんどいなくなった」と聞かされる。
123会津駒ヶ岳2133会津南西部 H07.08.05 桧枝岐登山口より往復。樹林帯を出ると、別天地の草原が広がる楽しい山行だったが、インターハイ練習のためか、急がしい競技登山のグループが登山者の間を駆け抜けていた。
  ※ @:登頂時、自分以外の人がいなかった山頂