■page■ 1 XLと出会ってしまったのだ
2 パリダカがウチにやって来たのだ
3 フロントバイザーが汚いのだ
4 リアキャリアが黒かったのだ
5 マフラーが錆だらけなのだ

6 祝!ついに登録したのだ 
7 嬉し恥ずかしダートデビューなのだ
8 シートを張り替えたのだ



2003年11月某日
“事の発端”ってやつがいきなりやってきた。
仕事先でのことだ、、、つまり仕事中ってことさ。
取引先の某社の某氏、そうだな便宜上H氏としよう。
いつものように納品の後、それほど忙しくもなかったので 彼とお互いの趣味の話題に会話が進んだ。
H氏「僕はサーファーなんですよ。もうかれこれ8年になりますかね。」
タケダ「そうですか、、、僕はオートバイに乗るんですよ。」
H氏「実はね、僕もバイクに乗るんですよ。といってももうしばらく乗っていませんけどね。」
   「よかったら1台あげましょうか?」
タケダ「・・・・・・・。くれっ。」

それからタケダの押しもあってトントンと話がすすんで125ccのオフロードを1台頂けることになった。
随分と前からオフロードには非常に強い関心をよせていただけにこれは願ってもない話だった。

車種はホンダの125ccでXLという名前らしい。
オンロードのモデルであればそれなりの知識もあるが、残念ながらオフロードとアメリカンに対する知識が僕にはなかった。
家内の蔵書からXLに対する情報を得ることにする。
1975年製XL250から始まるXLのシリーズはホンダ4ストロークオフロードの黎明期を支え、日本にオフロードバイクの市場を確立したSLシリーズから続く由緒正しいオフロードバイクらしい。(由緒正しくないバイクというのがあるのなら見てみたい気もするのだが。)
XLシリーズの系譜を整理してみたので興味があればどうぞ。
その中で125ccとなると1975年製XL125、1978年製XL125S、1982年製XL125R、1983年製XL125R PARIS-DAKARの4モデルに絞られる。
まさか、XL125ということは、よもやないだろう。さすがに古すぎる。初めてみるけどパリダカって格好いいなぁ。しかしまさかパリダカはありえないよなぁ、、、。もらえるんだしなぁ。っとなると125Sか125Rか?

125Rならちょっといいんじゃない。125Sはちょっと遠慮しちゃうかな。
などと期待に胸を勝手に膨らませたりしぼませたりしながら12月8日の夕方、我が家にやって来たのは・・・・。

XL125Sでした。
右の写真がそうなのだけれど、ちょっと困ったことに、キーが無い。
これはイズミさんでシリンダーの刻印から作ってもらったので難なく解消。
さてキーもできたところでエンジンを掛けてみようかと奮闘してみるのだが、これがなかなかエンジンがかからない。なかなかというより、ついにエンジンは目を覚ますことがなかった。まぁ、しかるべき処置をあれやこれや、あれもこれもやってしまうとちゃんと走るだろうし、外装も今風のTW風になるだろう。
しかしなぁ、、、いったいいくらかかるもんだか。それに費やす時間を考えると、ちょっと考えてしまうよなぁ、、、。

XL125Sの交換パーツの参考にしようとヤフーのオークションを覗いてみると、
まぁなかなかの出品数なので部品には困らないかなと思うが年代が年代だけに出品されているパーツはどれもボロい。
そんな中で気になったのがパリダカの外装をまとったXL125Rの出品だった。
“なんちゃってパリダカ”ってのも、、、アリだよな。
修理に10万円かかるんなら、、、こっちを買うのも、、、アリだよなぁ。

そっからの竹田家での話の展開の早いこと早いこと。
オークションの出品者とのメールでの交渉もトントンと進み、家内からの融資交渉もなんとか成立。
XL125R PARIS-DAKARが我が家にやってくることになった。
ちなみに10万円プラス送料。
東京=徳島間の運送についてはオーシャン東九フェリーに乗るカクタくんにお願いすることにした。
そうそう、この船ですこの船。
この船の中にパリダカが乗っかって、今まさに入港しようとしているのです。

 

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さてここでXL125R PARIS-DAKARの所概要について整理しておこう。

このXL125Rパリダカールは、世界で最も苛酷なラリーと言われるパリ・ダカールラリー 出場車ホンダ・XL500R改をモデルに開発したもので、赤白紺のトリコロールカラーを大胆にデザインした大容量 燃料タンクやシート、フロントオーバーフェンダーなど、各部にそのイメー ジを反映させたものである。  とくに、今回採用の17L入り大容量燃料タンクは、燃料経済性にすぐれた4サイクル単気筒 エンジン(60Km/L・50Km/h 定地走行テスト値)と相まって、少ない燃料補給回数で、より長距離のツーリングを楽しむことができる。また、幅広いライディングポジションが得 られるシート、泥はね防止に効果的なオーバーフェンダー、小物入れに便利なタンクバック、長距離ツーリングに適した大型リアキャリア、12V・3AHの小型高性能バッテリー、豊かな光 量の35W/35Wのヘッドライトなど、ランドスポーツ車にふさわしい充実した装備を備えて いる。  なお、パリダカールタイプは、昨年7月発売の「XL250Rパリダカール」とあわせ2機種 となった。

パリ・ダカールラリーは、2輪から4輪まであらゆる車種の参加が認められており、毎年1月 1日パリを出発、地中海を渡りサハラ砂漠を縦断してアフリカ東海岸セネガル共和国の首都ダカールに到る全行程20日間、走行距離9,500Kmを走破する壮大なもので、世界で最も苛酷な ラリーと言われている。
【主要諸元表】
型式:JD04   全長×全幅×全高:2.065×0.840×1.175m  軸距:1.355m  最低地上高:0.265m   シート高:0.840m   車両重量:123kg   乾燥重量:109kg   乗車定員:2人   燃費:60.0km/L(50km/h定地走行テスト値)   登坂能力0.40tanθ(約22度)   最小回転半径:2.1m   エンジン形式:L125SE・空冷4サイクルOHC単気筒   排気量:124cm3   内径×行程56.5×49.5mm   圧縮比:9.4   最高出力:12/9,000   最大トルク:1.0/7,500   点火方式 :無接点式CDI   始動方式:プライマリーキック   燃料タンク容量:17L   潤滑油容量:1.1L   クラッチ形式:湿式多板コイルスプリング   変速機:6段リターン変速   変速比:1速/3.083 2速/1.941 3速/1.400 4速/1.130 5速/0.923 6速/0.785  減速比:3.533  ブレーキ形式 (前・後):機械式リーディングトレーリング  懸架方式:前/テレスコピック(円筒空気ばね併用)  後/プロリンク  フレーム形式:ダイヤモンド  キャスター:27°50′度  トレール:118mm   タイヤサイズ:前/2.75-21-4PR 後/4.10-18-4PR
■販売計画 〈国内・年間〉3,000台(予定)  
■全国標準現金価格 268,000円 (北海道、沖縄価格は5,000円高その他一部離島は除く)

 

 


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