■XLのある風景■

2月も半ばに来ると気紛れに春のような日がやって来たりする。その陽気に誘われて、いつもの鳴門スカイラインへ散歩がてら出掛けていった。このところごぶさただった常連さん達がひょっこりと顔を出したりする。“冬眠明け”という言葉がぴったりだと思わず噴き出してしまうひととき。

余談:なにげに奥に512TRと水冷の911が停まっている。彼氏が512TRで彼女が911らしい。「こんど○○君がディアブロ買おうかっていってるよ」なんて会話が聞こえてきた。それを何気ない日常会話のように話しているので、瞬間聞き流してしまう所だった。

 

ノーマルのマフラーの素材といえば当然スチール製、の時代の産物なのでいつかは錆びてきてしまうのが自然の理。鉄が酸素と結合して酸化鉄に、、、、っていやいや、そんな話をしているのではない。
20年もののオートバイのマフラーの劣化はやはりそれなりのものだったりする。2ピース構造のマフラーのサイレインサー側の錆はまだ根が浅いようだが、エキパイ側の状態ときたら酷いものだ。そこら中ピッティングだらけ。パイプを貫通 してなければよいのだが。
この腐食の酷いエキパイのパーツだけを新品に交換する手もあるが、出来る限り今のままのパーツを補修しながら使っていきたい。メーカー在庫の問題もあるし、もちろん予算の都合もある。
例のごとくワイヤブラシで錆を削り落として耐熱塗料で再塗装することにする。
心配したピッティングの深さだが幸いパイプを貫通するほどまでは進んでいなかった。当時のノーマルマフラーに使用されているパイプは結構肉厚のようだ。再塗装した下から再度錆が浮いてこないように念入りにゆっくりと錆を落としていく。一度に広い範囲を作業出来ないので思いのほか時間がかかる。それでも最後にはスチール特有の黒光りする鉄の地肌が見えてきた。
何かと休みの取れない年度末にさしかかったものだから塗装作業が出来るまでにおおよそ1ヶ月間があいてしまうことになる。使用したのはラッカー系の耐熱塗料の半ツヤ色。
(2004/03/13)

いやはや、こうして組み付けてみるとなんともキレイなもんだ。赤錆だらけだったころとは比べものにならない。スタンダードは艶消し黒だったのだが、少し気分を変えようと半ツヤを使ってみたがこれも予想以上にマッチしている。2〜3年くらいはこの状態で保てるだろう。再度錆びてきたとしても今度は早期補修することで部分的な補修だけで済むだろう。ただひとつ、エンジンを掛けてみるとエンジンの排気口附近から若干の排気漏れらしき煙が出ている。耐熱塗料が熱されて出ている煙なのか、スタットボルトに噛みつき防止のために塗った耐熱グリスが焼けているのか、はたまた、本当に排気漏れなのか?今月はもう休日が無いので来月に入ったら早急に対処してみよう。
(2004/03/20)
やっと休日になったので続きです。再度原因を追及すべく、まずエンジンを掛けてみる。気になっていた白い煙は今のところ発生していない。しばらく暖気を続けているとエキパイ前方部に例の煙が漂いだした。う〜ん、やはり出てくるのか、、、と思いながら観察を続ける。エンジンとマフラーの隙間から漏れている排気ガスであれば、エンジンの鼓動に合わせてパルス的に漏れるだろうが、そういった気配ではなさそうだ。もう少し続けて暖気をするとサイレンサーの手前の部分まで熱が伝わってきたようで、なんとそこからも例の煙が漂いだした。つまり結果 は耐熱塗料の乾ききっていない水分が熱せられて出てきた煙と言うことで一件落着。
(2004/04/03)


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下の写真だが、これはXL125R(パリダカ)とXL125Sのそれぞれのインシュレーターである。
パリダカの方に付いていたインシュレーターにはなにやらテーピングで補修している部分があるのが少し気になっていた。試しにめくってみるとやはりゴムの部分に(※XLのインシュレーターは外部から見ると1ピース構造だが実はその中はエンジンとエアクリーナーボックスにそれぞれとりつく部分はスチール製でそれが中間にあるゴム製のパーツをサンドイッチするという3ピース構造をしている。注釈が長いよ!)クラックが入っている。そこへ何気なく廃棄を予定しいる125Sを見てみるとどうもここは同一部品っぽい。きっとそうだろうと勝手に信用して移植することにした。125Sのパーツの方がずっとルックスが良かったからだ。
いざ取り替えをしようとしたところ、不思議なことになかなかエアクリーナーとの取り合いが上手くいかない。ここでひょっとしてと思い双方のパーツを比べてみると125Sは若干Rがキツい形状をしている。若干なら何とかしようとしてみたのだが結局ダメだった。こんなことなら巻いてあるテーピングを取るんじゃなかったなぁ。近々自転車のチューブのパンク修理の工法で修繕しようと計画中。
(2004/03/20)


XL125Rのインシュレーター


XL125Sのは曲がりが強い

 

 


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