(香川県高松市)自動車塗装笹原 板金塗装からカーコーティングを考えて  TEL 090-1008-6998

カーコーティングの一番の役目は?

塗装の保護を一番に考えたカーコーティングとは

いろいろな考えで作られていますが当店の考えは

  • 保護層・犠牲層になること
  • 時間稼ぎできる頑丈な盾になる
  • いろいろなものから塗装を守る
犠牲層として、長持ちしない・守れない盾では頼りないし塗装に負担をかける盾では、何のためにしているのか分かりません。

鳥糞・雨シミなどはかなりキツイため、付くと直ぐに塗装に影響し始めます。
洗車で落とすのが良いのですが、すぐ洗車できる人ばかりではありません。
それまで粘り強く、洗車やメンテナンス・再施工までの時間稼ぎをする。
コーティングが時間稼ぎしている間に、洗車やメンテナンスをして塗装への影響を最小限に抑える。

またいくら優れていても、一回のコーティングだけでは、長期間は守れません。
再施工して新たな盾を作り、犠牲層として塗装を守り続ける
これがカーコーティングの一番の役目だと、考えています。

塗装の劣化例

なんで守る?

コーティングで塗装を守ると聞くと、塗装より性能が高いように思うかもしれません。
これが大きな勘違いなんです。
保護層としての性能は、塗装(クリア層)のほうが圧倒的に上
特定の項目だけとかなら、コーティングの方が高いこともありますが、保護総合力は間違いなくクリアが上。

じぁ守る必要なんかないって、なりますよね?
その性能の高いクリアでも、完全な保護層ではありません。
傷も付くし磨けば薄くもなる。  限りある層なんです。
最近は塗装自体が薄くなって、磨ける幅も少なくなっています。
また層として残っていれば良いのでもありません。  保護するために最低限必要な膜厚があります  だから守らなければ。

クリア層はネイルアートで言うと、トップコート。
薄くなり過ぎたら、どうなるのか?
トップコートが剥がれるとベースカラーが、あっという間に痛みますよね?
車の塗装も同じ。

クリアに付くキズやシミなら、まずコーティングには付きます。
その逆は例外はあっても少ないでしょう。
キズやシミが付くのを防ぐためにカーコーティングをしようと思っている人は、驚くかもしれませんが。

でも考えてみてください。
車メーカーが桁違いの開発費と生産ラインの設備で数百度の本当の焼付けをした塗装と、不特定多数の施工店で作業できるように設備もコストも抑え、乾燥温度もかけれても80度程度のカーコーティングでは、違いがあるのは当然では?

塗装の良い状態を維持するには、その重要な保護層を守る必要があります
その重要な保護層を、作業的・料金的にも施工しやすい犠牲層として、少しでも守るのがカーコーティングの目的です

求める特長とは

  • 長期間、保護性能に優れる
  • 施工時 再施工時に塗装の負担が少ない
  • 再施工性 メンテナンス性がが良い
  • 現実的な料金

長期間、保護性能に優れるの説明は必要ないかと思います。
施工時・再施工時に塗装の負担が少ないとは、初回施工時または性能維持には再施工が必要ですが負担(毎回塗装までの磨きが必要・劣化していてもキツイ脱脂が必要など)が大きくかかり塗膜本来の保護性能が落ちるのでは、なんのためのコーティングか分かりません。

再施工性 メンテナンス性がが良いとは、性能維持には再施工やメンテンスが必要ですが複雑な作業では、コストがかかり料金につながってしまいます。
初回施工時は仕方ないにしても、少しでも作業性を良くして手軽な料金で再施工・メンテナンスをしやすくする。
カーコーティングはアフターフォローが必要な商品ですから、維持費が高すぎて初回しただけで放りっぱなしでは維持しにくい。

現実的な料金とは上記の再施工料金とは別で、初回施工時のことです。
ある程度まで性能が上がると料金と正比例するのは難しいこともあります。
たとえば性能5%上げるのにコストは30%かかるようになるとか。
たしかに上がっているかもしれませんが、料金に見合った内容をお客さんはどこまで体感できるのか?もあります。

塗装より低価格で出来るのがコーティングの大きなメリットです。
それを実感できないくらい高いのでは・・・

 

劣化が進むと

塗装の劣化例

見た目はキレイになっても、塗装へのダメージが大きければ時間の問題です。
目で分かるほど劣化が進めば、直すには再塗装しかありません。
この場合、凹みとか板金がなくても結構な修理金額になってしまいます。

最近のヘッドライトレンズを、想像すれば分かりやすいと思います。
コンパウンドやコーティングで誤魔化しても、効果があるのは少し間だけ。
またすぐに劣化し、どんどん黄ばんでいきませんか?  何回か繰り返してるうちに効果のある時間が、短くなってませんか?
そうなると部品交換か、大掛かりな手直しをするしかありません。

小さなキズ・シミなどで再塗装を繰り返すのは、余りお勧めしません。
仕事としてはありがたいんですが・・・。
補修塗装は何度も塗り重ねると、品質は下がっていきます。
必要以上に塗らない・できるだけ純正塗装を残すのが理想。
同じ所を何回も塗ると、いずれ剥がれてきたりトラブルの原因にもなります。
厚化粧したのと同じです。  最近はそれも難しくなってきている車もあり、小さなキズなのに大面積塗るなんてことも。
なので、塗装の影響を出来る限り避けることが、車を良い状態に保つ秘訣になります。

耐●●性とは

コーティングの耐酸性 耐アルカリ性などに、どんなイメージを持っていますか?
たぶん性能が高いほど、耐●●に対してはね返し被膜自体は痛まないと、思っているのでは?。
多くの特性があり、決まった定義があるわけではないので、一概に言えませんがイメージとは結構違います。

当店の考えは、あくまで下のモノに影響を及ぼさないことです。  コーティング自体が影響を受けることは別。
なので●●性が高くても、普通に被膜は見た目に変化したりします。
それでは意味ないのでは?と思うかもしれませんが、●●から下のモノを守っている効果はあります。
あえてコーティング自身で、受けとめる受け入れることで下への影響を、抑える考え方とかもあるくらいです。
見た目の変化があったから、耐●●性は低いということではないんですね。
どの程度下への影響があるか?が、その性能なんです。

あと細かい所で防汚性とかは、大きく二つの特性があります。
汚れが付きにくい特性と、付いても落ちやすい特性。
ちなみに跳ね返す特性はありません。  上から落ちてきたり横から跳ね返ったものは、いったんは付いてしまいます。
アニメのバリアじゃないですからね。  いずれ出来てほしいですけど。
まっさきに取り入れますから。

耐用年数とは

JISなど特定の決まった規格は、ありません。  個々の製造・販売メーカーが独自に決めています。
言い換えると共通の基準がない

極端なことを言うと、耐用年数の表記5年のモノと2年のモノを共通の基準で計ると、実は同じ結果になるとか。  暴露話みたいになりますが事実です。
さまざまなコーティングがあり特徴があるので、すべての項目を規格化するのは難しいですが代表的な項目くらいは、消費者側にとっても良いと思いますけど。

洗車や管理の仕方ひとつでも大きく変わり、なにを基準にするかで全然変わってきます。
残存膜厚ひとつとっても、残り50%なのか10%なのか?  また50%でも、そのコーティングの性能を維持できるのか?  考え方・特徴でも大きく変わります。
残り10%でもコーティングはあるから耐用年数●年 とも言えるし嘘を言ってるわけでもないんですね。   効果は分かりませんが・・・
床の間使用ならウチのコーティングも10年でも持ちますが、意味がないし・・・

細かなことを言えば、材質や同じ鋼板パーツでも箇所・各製品の鮮度によって違いが出ることもありますし、どこまで理解し対策しているかが重要になってきます。

車は走ってナンボです。  例え短い耐用年数になっても、それを前提に表記した方が良いと思うのは、自分だけでしょうか?
各メーカー・施工店の考え方が、問われる部分ですね。

硬さを体感する?

データ上かなりの硬さの製品もありますが、その効果は体感するのでしょうか?
新車の塗装の硬さは良くて4H程度。  基本的に硬いとされるのはガラスコーティングですが、とても薄いのが特徴です。
この薄さでは下の硬さに大きく影響され、下の素材の硬さ以上を体感するのは難しいです。
データ上9Hあっても塗装が4Hなら、体感するのはその辺りになってしまうと思います。
じゃあ厚ければ良いんじゃ?と思いますよね。

車の塗装は温度変化による膨張や鉄板の曲りなどにも、対応しなければいけません。
たとえばドアなと広い平面がある所だと開け閉めすると、一瞬ですがたわんだりします。
一定の張りはありますが結構、動くんですね。  これらに追従する柔軟性が必要なんです。
なければひび割れなどが発生します。 数回耐えたから大丈夫というモノでもありません。

例えば車に乗っていて、一日何回ドアを開け閉めしますか?
毎日乗るなら一年間では? 想定している耐用年数に当てはめると何回になるでしょうか?
それを踏まえて硬さを設定しなければ、硬いだけの耐用年数の短いもろいコーティングになります。
補修塗装時バンパーなどでは、さらに塗料の中に飛び石なとによる塗装の割れを防ぐために、柔軟性を持たせる添加剤を入れたりするくらいですから。

塗装の上にくるガラスコーティングも同じで厚くすると、柔軟性とのバランスが難しく、硬すぎるとひび割れなどが出たりします。
ガラスコーティングの高い硬度は、薄いから出来るとも言えるんです。
現状は下の素材に影響受けないほどは厚くできないので、データ上ほどの高い硬度は体感が難しいのではないしょうか。

ただし柔らか過ぎるのも問題です。
硬度は防汚性にも関係しています。  汚れを巻き込みやすくなったりシミが付きやすくなったりし過ぎるのでは、どうかと・・・。
製品の方向性を踏まえた実用性のある、硬度が求められるのでは。

ちなみに洗車キズが付きにくいとは、あくまでコーティングどおしの比較です
塗装より付きにくいということではありません。
新車の塗装より、洗車キズなどが付きにくくなったコーティングはまだ出てないと思うのですが・・・

カーコーティングを、化粧に例えると

化粧の中でもファンデーションに置き換えると、分かりやすいと思います。
ファンデーションにも、さまざまな特徴・種類がありますよね。
くすみをかくすタイプ・長持ちするタイプ・水に強いタイプなどでしょうか。

大きく分けると、WAX・有機系・ガラス(無機系)です。
WAXはあくまでも説明上、コーティングとして入ることになりますが。

ワックスの特徴
・効果は数週間程度  維持するためは頻繁に掛ける必要がある
・くすみ・小キズを隠す効果は、有機・無機に比べ優れている
・油性で柔らかいため、汚れ・水垢などが付きやすく落ちにくい
・耐酸性などコーティングのような効果はない

くすみやシミを隠すには優れているが、半日持たない・汗で崩れやすい(一日に何度も化粧直ししなければならない)ファンデーションがWAXにあたります。

有機系カーコーティングの特徴
・WAXより長持ちする  無機系ほど持たない
・維持するために短期の再施工が必要。
・キズを隠す効果はWAXほどはない  無機系よりは優れている
・WAXよりは汚れ・水垢は付きにくい

くすみやシミも、ある程度は隠せるが半日程度しか持たない(半日に一度は、化粧直ししなければいけない) 汗にも少し強いファンデーションが、有機系です。

無機(ガラス系)コーティングの特徴
・薄膜で耐久性に優れる
・くすみ・小キズを隠す効果は、ほとんどない  下地処理(磨き)を入れることが前提
・耐候性・防汚性は、WAX・有機系より優れている
・材質上、雨ジミ(イオンデポジット)がつきやすい

夜まで化粧直ししなくても大丈夫 汗にも強く崩れにくい。 くすみやシミを隠すには、化粧落としや洗顔が必要なファンデーションが、無機系ガラスコーティングです。

以上が大きな特徴です。
無機系でもガラスコーティングと、シリコンを含んだガラス系コーティングなど区別が付きにくいこともありますが、それぞれ一長一短ありますね。

耐久性の定義もいろいろあって、なにを基準にするかで大きく変わります。
屋内展示室の保管(床の間使用)なら、メーカーの言うようにかなり長期間もつかもしれませんが、現実的ではありません。
実用的な性能が2年もてばかなり良いの方ではないでしょうか。
なにをもって維持していると言うのか?です。

※ 見た目の耐久性は、全く別になります

また化粧品でノンシリコンが肌に優しいとされていますが、コーティングも同じ。 塗装に優しいです。
シリコンたっぷりのコーティングで塗装に優しいって聞くと、つい?と。

シリコンはWAXみたいなもので、使えば耐用年数は短くなる原因になります。
化粧落とし何度もしたら、肌は荒れませんか?
塗装だって同じです。

ガラスコーティングとガラス系コーティング

規定があるわけではないので、あくまで当店の考えです。
二つの違いは、化学結合があり被膜を作るか?作らないか?

ガラス系は化学結合はなく、結合した被膜はありません。
各成分が塗装の上にのっているだけなので、崩れやすいとも言えます。
ある意味制約がないので、いろいろな要素が付けれて特徴のある製品が作れたりします。

ガラスコーティングは化学結合した膜を作り、耐○○性などに効果を発揮します。
濃度が上がれば効果も上がるとされていますが、たとえば100%だとしたら?
結果、どこの製品も同じになりませんか? 特徴がなくなる。

それでは面白くないとも言えるので、バランスを取りながら他の成分で特徴をだしていく。
開発陣の腕の見せ所とも言えます。
最近は以前とは違う特徴ある製品も、出てきているそうです。

力を引き出すために

コーティングの性能が高くても、その力を発揮出来なければ意味ないですよね。
余り知られていませんが、さまざまな理由でコーティング性能を、発揮出来ないことがあります

例えば日本には四季があり、暑い時もあれば寒い時もある。  これだけ気温差があるのに、一つの製品で対応できる方が不思議だと思いませんか?。
板金塗装では、状況によって材料を使い分けたり対応したりするのが普通です
脱脂も同じ。  水性塗料用・油性塗料用と工程が違います。
かなり細かく分かれいて、そうしなければ品質を維持出来ないからです。

気温や湿度だけなら空調で対応できますが、それだけではありません。
コーティングどうしや各材料や脱脂・乾燥などの相性(※知られていない相性問題)で、他の製品では問題なくても特定の製品では合わないことも。  ちょっとしたことでバランスは崩れます。
やっかいなのは、全く使えないわけではないこと。  一見、問題ないように見えることです。
強い脱脂(※脱脂)してるからとか、熱かけてるからと安心して気付いてないなんてことも。

これを検証し続けるのはかなりコストがかかります。  妥協するほどコストは抑えられる。  コンパウンド(※磨き)一つ変えただけでも検証し直しですから。
板金塗装でも、少しくらいズレていても使えますが、実際の性能は出ていない。
これでは良い物を作っても勿体ないですよね。  その性能を発揮できないなんて。

当店では必要に応じて材料を専用に作ったり、硬化剤を混ぜる液型タイプではなく、塗装のように施工直前に状況に合わせて調整し配合
使うコーティングに合わせた作業をしています。
高性能も良いですが、持っている性能を十分に引き出してやることも、大切ではないでしょうか。

施工する前に

どんどん性能は上がっていますが、まだまだ完全な性能ではありません。
適切に施工しても、洗車キズも雨ジミも付く。  洗車は楽なりますが、汚れないわけでもない。
耐久性も同じ。  施工直後の状態を、維持できるという意味ではありません。
防汚性・耐候性などの効果があるということ。  洗車などメンテナンス次第で、その耐久性も変化します。

種類によって差はありますが、どのタイプにも言えること。  当店も同じです。
当店で発行する施工書は、板金塗装などの時「この車はコーティングをしています」と、証明するものです。  光沢感などを保障する品質保証書では、ありません。
これが現在の性能なんです

手入れの本当のこと

コーティングをすると、手入れが少なくてキレイに維持できると思っていませんか?

ツヤとか体感しやすいモノもあり、種類によっても違いますがガラスコーティングなどは、むしろ維持するためにマメな手入れ(メンテナンス)が必要です。
本来、マメに手入れする人向けの製品なんですね。 広告などから誤解されてる人も多いのでは?

塗装より総合能力は低いが、施工しやすい犠牲膜がコーティングです。
たとえ性能が高いガラスコーティングだったとしても。
塗装のままより、キズもシミも付きやすいのは当然とも言えるんですね。
なので性能も含めキレイな状態を維持するなら、なにもしない塗装のままより手入れが必要になります。

ディーラーや施工店などで、はっきりと説明している所は少ないかもしれません。
どこも楽ではありませんから、不利になる点は伝えたくないのかも。
某メーカーの燃費偽装問題が良い例でしょう。
良いイメージと差があって、このことを聞くと施工を止めることもあると思います。  実際に車の接し方・予算によっては、洗車だけの方が良いこともあります。

カーコーティングは、無理にすることありません。
現在の特徴や性能を聞いて、イメージと差がある場合は特にです。
効果の体感はそれぞれですが、十分に理解してからで良いのはないでしょうか。