真空管アンプ製作ビデオ
2017.8月に制作した作業を撮影・編集
真空管アンプを製作する工程をビデオに収めました。
真空管アンプキット(部品)30 年ぶりくらいに真空管アンプの作製を思いつき、8/1に秋葉原で購入予定で訪ねるも、もはや秋葉原はオーディオ部品の街ではなく なっていた。かろうじてガード下のラジオ会館くらいが昔ながらにパーツを売っている。ほとんどがアニメのフィギアやゲームのキャ ラクターや機器売り場になっていて、時代の流れを感じる。今回の真空管アンプキットも店舗を訪ねての購入ではなく、インターネッ トでの通信販売。わくわくしながら部品を探し回った頃が懐かしいばかりである。
真空管アンプの組み立て。昔はシャーシの穴あけ加工やヤスリがけをしたりして部品の取付穴から制作したものですが、キットなので加工済み。 決まった位置に部品を取付ていくのですが、全部付けるのに40分ほどかかりました。 無心に作業するのでとても癒される感じがして充実感があります。
いよいよ、真空管アンプキットの結線作業。 ガスタイプの半田こてを使用。半田つけ作業自体は嫌いではないので、無心に進められました。久しぶりにラジオペンチでリードをかしめ、半田を盛る作業は現 在のデジタル家電ではほとんど体験できないほどアナログでおおざっぱな工程です。基板作成前のディスクリート結線を思い出しま す。こうして簡単な回路設計をしたものです。 結線作業には約1時間かかりました。
真空管アンプ結線作業が終了し、火入れ(最初に通電する)をする前にもう一度結線ミスがないかをチェックし、まずは真空管をソケットに差さずに、各ポイン トの電圧をテスターでチェックします。ショートでスパークしたり、発煙しないかなどを心配し、火入れはちょっぴりドキドキする瞬 間です。チェック電圧が問題ないことを確認し、真空管をソケットに差し込んで実際にスピーカを接続して音出しのチェックです。無 事クリアし完成です。
いよいよ完成した真空管アンプのリスニングです。 10年ほど前にAVアンプとして購入して聞いていたKOI Tigerのサウンドは、小さな部屋には十分すぎる重低音、バランスのとれた中高音にはさほど不満はありませんでした。今回制作した真空管アンプをあらた めて聞くと違いが明確。やわらかくてめりはりのある中低音の主張は新鮮な感動となりました。KOI Tigerと合わせて鳴らす とますますバランスが良く両方を起動させてバランスを調整して楽しむことにしています。従来システムを3割、真空管アンプを7割 でお気に入りの音となっています。特にJAZZ ビージー・アデール トリオのサウンドを好んで聴いているところです。