高知市、五台山の麓 谷病院に新設した「睡眠外来」のお知らせページです。

谷病院 (医) 望会 睡眠専門外来

088-882-4748予約受付時間:AM9:00〜PM4:30

用語集

不眠症(ふみんしょう)

眠るための時間が充分にあるにも関わらず、満足のいく睡眠を得られない状態。

入眠障害(にゅうみんしょうがい)

床に入って寝つくまでに長時間(30分~1時間以上)かかる不眠症のタイプ。成人の8.1%が寝つきの悪さを体験していることが示されている。精神的な問題、不安や緊張が強いとき、体に痛みやかゆみがあるときなどに起こりやすい。

中途覚醒(ちゅうとかくせい)

睡眠中に何度も目が覚めてしまう不眠症タイプ。日本の成人の15%にみられ、不眠の訴えの中で最も多い。中途覚醒型の不眠は、中高年でより頻度が高い。尿意や夢、体の不調や強い精神的なストレスなどが原因となる。また、飲酒が中途覚醒を招く場合もある。

早朝覚醒(そうちょうかくせい)

朝、希望する起床時間より早く目が覚め、その後眠れなくなってしまう不眠症のタイプ。早朝覚醒があると、その後再び入眠できても、眠りが浅く熟眠感が得られない。日本の成人の7.9%が早朝覚醒を体験しているといわれる。高齢者やうつ病の場合に多くみられる。

熟眠障害(じゅくみんしょうがい)

十分な睡眠時間をとったのに起床時に疲れやだるさが残り、深く眠った感じが得られない不眠症のタイプ。必要以上に長く寝床で過ごしている人に多くみられる。ほかのタイプの不眠症を伴っている場合が多く、そのタイプの不眠症の対処をすることで改善につながることも多い。

睡眠時無呼吸症候群(すいみんじむこきゅうしょうこうぐん)

睡眠時に呼吸が頻回に停止する疾患。厳密には、睡眠時に10秒以上の無呼吸が睡眠1時間あたり5回以上みられる場合を指す。原因によって3パターンがある。(1)上気道(鼻から気管支に至る空気の通り道)がつまってしまう閉塞型、(2)呼吸中枢の機能が低下している中枢型、(3)それらの混合型である。(1)および(3)は肥満あるいは高齢の男性に多くみられる。睡眠時無呼吸症候群には筋が弛緩して気道の閉塞を促進しないように、筋弛緩作用の弱い睡眠薬が好ましい。

マウスピース=スリープスプリント

下あごを強制的に前方向に出す働き。舌の沈みこみが緩和されて、のどの内部(気道)に広いスペースを確保できるようになる。上下のあごが固定され、自然と口が閉じるようになる。

CPAP

中等度~重度の睡眠時無呼吸症候群の治療では、CPAPが治療の第一選択になる。装着して眠った一日目から無呼吸が軽減される。気道を広げる効果は高いが、CPAPは対処療法のため、ずっと使い続けることが大事。

終夜睡眠ポリグラフ検査(しゅうやすいみんぽりぐらふけんさ)=PSG

一夜の睡眠特徴を客観的に調べる検査方法。睡眠中に脳波(EEG)、眼電図(EOG)、筋電図(EMG)を基本として、その他必要に応じて心電図、呼吸換気曲線、腹部の呼吸運動、下肢の運動、などの生理学的変数を、多数(ポリ:poly-)、同時に連続的に記録する(グラフィー:-graphy)こと。

睡眠潜時反復検査(すいみんせんじはんぷくけんさ)=MSLT

日中の眠気を客観的に測定するためのポリグラフ検査。通常は覚醒時に行われ、2時間おきに5回眠る機会があり、消灯から睡眠開始時間(睡眠潜時)を測定する。潜時が短ければ短いほど眠気が強いことを示す。

特発性過眠症(とくはつせいかみんしょう)

日中に強い眠気を感じて、1~4時間という長い時間寝てしまう。しかしながら1時間以上眠ったとしてもスッキリせず、眠気もなかなか消えない。

ナルコレプシー(なるこれぷしー)

日中の耐え難い眠気と居眠りの繰り返しを基本的症状とする睡眠障害。居眠りは長くても30分以内と短く、すっきりと目覚めることが多い。また、情動脱力発作が起こったり、寝入りばなに金縛りにあったり、幻覚を体験したりする。

情動脱力発作(じょうどうだつりょくほっさ)

泣いたり怒ったり笑ったりなどの情動の大きな変化を契機として、発作的に全身の力が抜けてしまう症状で、ナルコレプシーの際に見られることが多い。

睡眠麻痺(すいみんまひ)

睡眠開始時あるいは覚醒に際し、四肢や体幹を動かすことが出来なくなる状態。健常者にも生じるが、ナルコレプシーで起こりやすい。

むずむず脚症候群(むずむずあししょうこうぐん)=レストレッグス症候群

脚部、特にふくらはぎに、むずむずする不快感を感じて寝付けない症候群。むずむず感は強くて耐え難く、起きて歩き回ったり、足を動かすとおさまるが、これを繰り返すため、眠れないことになる。周期性四肢運動障害(下肢の筋肉の周期的けいれん)を伴うことも多い。高齢者、透析患者に多い。

周期性四肢運動障害(しゅうきせいししうんどうしょうがい)

睡眠時に足の筋肉に起こる周期性のけいれん運動。眠りが浅くなり、途中で目覚めやすくなるために不眠の原因となる。高齢者、透析患者に多い。

睡眠随伴症(すいみんずいはんしょう)

睡眠中、あるいは入眠時、覚醒時に起きるさまざまな障害の総称。睡眠時遊行症(夢遊病)、悪夢、レム睡眠時行動障害などがある。

睡眠時遊行症(すいみんじゆうこうしょう)

夢遊病ともよばれ、深睡眠中に始まる一連の複雑な行動を示す。手足を動かした後、同じ動作を繰り返したり、歩き回ったりする。一見すると目的をもって動いているようだが、動作や返答はぎこちない。その後、寝床に戻るか、別の場所で眠ってしまう。翌朝になると全く覚えていない。時間は数分以内であることが多い。発症は6~12歳頃に多く、男児によくみられるが、多くは成長とともにみられなくなる。

レム睡眠行動障害(れむすいみんこうどうしょうがい)

レム睡眠時に暴力的あるいは傷害を引き起こすような行動がある。この際、レム期にもかかわらず筋電図の緊張が過度に高まっている。

夜驚症(やきょうしょう)

睡眠随伴症の一つで12歳までの小児に多い。夜泣きとも呼ばれる寝ぼけ症状で、睡眠の最初の1/3ぐらいまでに起きる。症状は急に起きて泣き叫び、体動を伴うこともある。発作は30分ぐらいでおさまり、その後は普通の睡眠に戻る。発作中の脳波には異常はなく、脳は深く眠った状態にある。発作の記憶は全くない。この症状はほとんど10日ぐらいで治まるので驚いて慌てることはない。

概日リズム睡眠障害(がいにちりずむすいみんしょうがい)

概日リズムの障害によって生ずる睡眠障害。本人の努力にも関わらず患者の睡眠時間が生活リズムとずれるため、望ましい時間に眠れず、逆に不適切な時間帯に眠ってしまう。

睡眠相後退症候群(すいみんそうこうたいしょうこうぐん)

睡眠時間帯が後ろにずれてしまい、遅い時間にしか眠れない症状。本人の努力にもかかわらず、宵っぱりと朝寝坊が治せない状態で、極端な夜型人間ともいえる。朝なかなか起きることが出来ないので「やる気がない」「怠けている」といったレッテルを貼られることも・・・学生の登校拒否や社会人の出社拒否、遅刻・欠勤など社会生活上の不都合を生じる。睡眠そのものは正常だが、生体リズムを24時間に調節する機能に問題がある状態と考えられる。

睡眠相前進症候群(すいみんそうぜんしんしょうこうぐん)

社会的に望ましい時刻よりも早く眠ってしまう睡眠障害。問題になるほどの早寝・早起きが治せない状態で、極端な朝型人間といえる。睡眠そのものは正常だが、生体リズムを24時間に調節する機能に問題があり睡眠時間帯が前にずれた状態と考えられる。夕方に耐え難い眠気に襲われ、好ましい時刻より早く目が覚めるが、睡眠相後退症候群と違い、社会的に著しく問題になることは少ない。

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