2002 summer aso-retry touring
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阿蘇の南側に降りて来た時には17:00をこえていた。そろそろ今夜の寝床を探さないといけないので地図で検索してみる。翌日は鹿児島を目指したいので少し宮崎よりに宿を探す。奥阿蘇キャンプ場か、山の中だけど近そうなので向かうことにする。一端キャンプ場の下見をしてから食料の買い出しとお風呂へ行こうと思ったていた。しかしながらどんどんどんどん人里から離れていく。「あ、、、あのコンビニって最後かも・・・」っと思いながら通 り過ぎていく。結局、キャンプ場の近くにあったのは小さな商店だけで夕食の準備といってもカップラーメンくらいしか手に入らなかった。お店のおばちゃんがトオモコロシをくれたのでラッキーと思いきや“生”、、、、。これが茹で上がるほどガスボンベ容量 がない。仕方なくカップ麺を作って食べるがさすがに2杯続けてはキツイ。2杯目で気分悪くなってきた。
しかしこのキャンプ場は良いところでした。まず「静か」そして「クリーン」サニタリーや自炊場の管理がとてもいい。付け加えていうとお客さんのマナーが良い。これはレアなんだよ。料金が安い!!テント持ち込みで800円。とある場所では入場料1500円+テント持ち込み料2000円(こっちは自前で持って来てんだ、なんで金とるんだよぉ:注、心の叫び)なんてばかげたキャンプ場もあるというのに、ここはキャンプ場のカガミだなぁ。
食後(ってほどのもんじゃなかったが)地図で明日のルートをチェック。鹿児島へ向かうには九州の中東部を南北に抜ける道があまりない。R10がメインになるがそれも快走ルートではなさそうだ。とすると後残り2日(最大3日)で佐多岬まで行って帰るのはかなり厳しいなぁ。無理をしては旅が台無しになるので残念だけど今回は鹿児島行きは取りやめる。なぁに、またチャンスはやってくるさ。明日は当初の計画通 り竹田市へ行こう。
とりあえず今日はこれでお休みなさい・・・・・・
あ、お風呂、、、、、、 ぐぅぅぅぅ。。。。

明けて翌日、5:50 寒さに目を覚ます。お盆といえど高地での朝は冷え込む。それでもたっぷり10時間くらいは寝ただろうか。耳栓を取ると外の音が耳の中へなだれ込んでくる。それがいろんな野鳥の鳴き声なので驚いた。朝食をしようにも何も無いのでコーヒーを沸かして目を覚ます。管理棟の中にコインシャワー発見。一汗流すことにする。汗をかいたまま寝てしまったので朝シャンが気持ちイイ。さぁ、スッキリしたし出るか、、おっ?扉が開かない。ガチャガチャ、ドンドンドン。どうなってるんだ(焦っている)。お〜〜い、だれかたすけてぇ〜〜。なんてこった、俺の人生こんな所でのたれ死んで終わってしまうのか?この後決死の思いで脱出成功。
さぁ、支度をして出掛けるか、っと朝の空気の中へ飛び出していく。


南阿蘇から大分県へ向かう間はず〜っと山道を行く。昨日の夕方にすでにリザーブに入っていたので残り50kmくらいしか走れないと考えていた。早く人里に降りて給油したい。道中の山道にある高原には何カ所か牛を放牧している所があった。草千里は観光のために放牧しているのだと思っていたけれど実はありきたりの風景なのかも知れない。

竹田が竹田市に行かないでどうする?
っというわけで竹田市にやって来ました。な、な、な、なんと正しくは“タケダシ”ではなく“タケタシ”だったとは・・・ここにもタケダのルーツは無かった(何を云っているのやら・・・・)。目指すはまず岡崎城だ。

岡崎城の登り口。軽〜い登山が味わえる。夏はちょっとキツイかも。 入場料は300円。巻物状にしたパンフレットとしおりになった通行手形をもらえます。結構こんなサービスがタケダには嬉しく思える。

荒城っぽいっすか?

元天守閣には社が建てられている。
岡崎城といえば「荒城の月」でしょう。「荒城の月」いえば「滝廉太郎」。ここは滝廉太郎の元生家です。今は滝廉太郎記念館として残されて当時の様子に近づけて氏にまつわる物が展示されています。廉太郎は幼年期にこの岡崎城跡でよく遊んだのだという。
『春〜、高〜楼の〜〜花の宴〜・・・』っと「荒城の月」を口ずさみながら城跡見物でもしようなんて甘い考えで登って行ったのが間違い、その山道のキツイことといったら・・・。ちょっとした登山気分が味わえたさ。タケダのライディングブーツはバイクに乗るのにも平地を歩くにも適さないと云う超玄人向きで昨日の 大観峰ですでに靴ずれができて痛いっちゅーねん。それにもかかわらず頂上の本丸跡まで順路の標識に従って歩いていると最後は『工事中のため通 行止め』の看板に行く手を阻まれる。足が痛いのに来た道を引き返せと云うのは殺生というもの。バリケードを乗り越えて進むことにする。そのほうが近道だと思ったんだ。・・・思ったけど行けども行けども駐車場に帰れない。帰れないどころか雑草が深くなっていく。なんてこった、俺は遭難したのか?俺の人生もこんな所で終わってしまうのか・・・。なんてしょ〜もないことを考えながら歩く。やはり来た道を帰った方が近かったかも知れない。教訓、標識には従いましょう。

 

 

 


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