干潟へ行ってみよう

今見られる生き物たち

干潟のようす
 シオマネキ ♂
  写真提供 岩本宏子 様
シオマネキ ♀
  写真提供 岩本宏子 様
 チゴガニ
  写真提供 岩本宏子 様

 ハクセンシオマネキ
  写真提供 岩本宏子 様 

 
 ヨ シ
  写真提供 綿谷春代 
 カモ類
  写真提供 綿谷春代
 アイアシ
  写真提供 綿谷春代

写真提供:三宅 武 様
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ヨシ原と川と空が一体となった風景

散歩の途中、一度土手に下りて足を止めてじっくりとみてみませんか、思わぬ発見があると思います。


干潟でよく見られる生き物を紹介します

 私達の住む住吉・城東地区の北側には、雄大な吉野川が流れ、その河口には、渡り鳥が飛来し、シオマネキなどのカニの仲間や、貝、昆虫などいろいろな種類の生き物や植物がたくさんくらす、”干潟”があります。
 ”干潟”は潮のみちひきで消えたり、あらわれたりする、ドロと砂の混じった陸地で、汚れた水をきれいにする「浄化槽」の役割もする、とてもすばらしいところです。

リンク

日本野鳥の会
   徳  島

ヤマトオサガニ
  写真提供 綿谷春代

   
   
 
   かにを釣って見よう、つり道具は身近なもので。
                           2010.8    
   
  あ、釣れました。   このかには雑食です。
 
  ばったが干潟に飛び込んできたとたん、トビハゼ
 が喰らいつく。
   シオマネキ  
    軟泥質にたくさんいます。 
 
  シオマネキの雄同士の争い。原因は何でしょう?
    片手で泥の中の栄養物を摂取。

 シギやチドリの秋期渡りは7月中旬9月下旬まで続きます。秋の装いは冬羽(非生殖羽)となり春よりは少し地味目になります。幼鳥と言って今年生まれのシギ・チドリも冬羽ににています。向って左からアカアシシギ(幼鳥)、ハマシギ、ソリハシシギとなります。ハマシギは冬鳥ですが後の2種は旅鳥です。

               日本野鳥の会徳島 三宅武



 吉野川河口に広がる中洲へ行ってきました。広がるヨシ、大きく茂った樹木など、吉野川がつくった自然がありました。




                 写真・文  中島 和夫

スナガニ
 住吉干潟の砂質の場所で見ることができます。目が大きく鋏脚は片方が大きくなっています。昼間は警戒心がとても強くかなり距離があっても人が近づくと素早く巣穴に逃げ込みます。     写真提供 岩本 宏子
 
★ヒロクチカノコガイ
 ヨシの枯葉や、枝の下や護岸近くの軟泥のところで見かけます。泥をかぶっているのもあります。干潟を掃除する時には流木や小枝、ヨシ茎、ゴミ袋などに付着しているかもしれないので気をつけましょう。
                        写真提供 綿谷 春代
 
 ★4月20日クロツラヘラサギ(夏羽)
  繁殖期になると後頭部の換羽が長く、前胸がうすい黄色になります。
  春の北上途中に河口へ現れますが完全な夏羽型は少ない。
 
  撮影者:四宮康平
   

★ズグロカモメ 2010,03,31 
 絶滅危惧種として世界に5000羽ぐらいいます。
中国北部沿岸の塩入り湖付近で繁殖し吉野川河口へは冬鳥として少数飛来し10月〜5月まで越冬し、今年は15羽見られていました。
普通に見られるユリカモメより小さい。
3月後半になればユリカモメと同じく夏羽に変身し頭が黒くなりますが嘴は黒く短いので識別できます。
ユリカモメは雑食性ですがこの鳥は干潟の「ヤマトオサガニ」だけを食べています。
              三宅 武 

  ★クロツラヘラサギ
 2010.3.19 15時 若鳥1羽が住吉干潟の船着き場付近に飛来してきました。
この鳥は絶滅危惧種として世界に約2000羽、韓国と北朝鮮の国境西側の島がメインの繁殖地で越冬は九州、沖縄、台湾、インドネシアなどで吉野川も1〜2羽飛来するときもあります。しゃもじのような嘴を水の中で横に振り魚を捕らえていました。

写真提供  日本野鳥の会徳島代表
            三宅 武 様


★ハマシギ
 冬鳥として河口干潟で10月〜4月まで見られ最も数の多い鳥です大きさは20pで3月頃より換羽が始まり腹に黒い羽、頭頂から背中そして尾羽までは茶色の羽に変わる。

写真提供:三宅 武 様

★シギ・チドリの飛来
 アシ原の前に広がる干潟には3月下旬頃から夏羽(繁殖羽)に衣替えします。シギ・チドリの冬羽は白と灰色と薄い茶褐色の3色ですが夏羽になると黒と赤褐色の羽に変わり、特に雄はこの2色で派手な出で立ちとなってきます。まずは冬鳥(9月〜4月)のハマシギとダイゼンの飛来です。ハマシギが小さく嘴が少し下に曲がっています
写真提供:三宅 武 様
★ホウロクシギ(絶滅危惧種)
まずは3月にシギ、チドリの仲間で一番に干潟に現れます。越冬地はオーストラリア、繁殖地はアムール川流域で1万キロ以上の渡りを春秋にしています。吉野川河口は中継地の一つとして春期に100羽前後が通過しています。30年前は30羽の群れが飛来し空が暗くなったこともありましたが数は少なくなっています。餌として、長く下に曲がった嘴で好んで食べているのが「ヤマトオサガニ」です。滞在は1〜3日ぐらいで次々に飛来してくる旅鳥です。
シギ、チドリ中最も大きくて全長(嘴先端から尾の先端まで)は62pです。

写真提供:三宅 武 様
★今年初飛来のホウロクシギ3羽
 2010年3月15日13時住吉干潟の船だまり付近へ現れました。小潮の時には河口干潟の東端でチゴガニ、コメツキガニなどを食べその日には北を目指して飛び立ちます。橋梁工事中でも餌の魅力に引き寄せられて好物のヤマトオサガニを食べにやってきました。
ここへ来ると2〜3日は滞在します。

写真提供:三宅 武 様
★ヨシ
 2月のヨシの新芽が、成長しています。いつ頃葉を広げるでしょうか。今の時期、ヨシの根本には、小さな貝類を見ることができます。春から夏に向けて、ヨシの周辺には、貝・カニ・魚・昆虫たちの活動が活発になります。
写真提供:綿谷春代
★シオマネキ
 雄のシオマネキです。片方が大きいはさみを持っています。雌ははさみが小さいです。
見比べてみましょう。
横にいるのはチゴガニです。
写真提供:岩本宏子様
★ハクセンシオマネキ
 「おいでよ。」と白扇で招くように、はさみを動かすハクセンシオマネキ。見ていてあきないことでしょう。
シオマネキのいる所の違いにも、気づかれるかと思います。
写真提供:岩本宏子様
★チゴガニ
 稚児のように小さくて、お腹のブルー色がきれいなチゴガニ。せっせと泥を団子にして口の中へ。泥の中の栄養分(汚れ)を取り込み、消化して排泄します。チゴガニだけでなく、その他の「カニもナマコもヨシもその他の生き物が川を浄化しているんだな。」と時々感謝しています。
写真提供:岩本宏子様

 
★フトヘナタリ
 縞模様が美しい貝です。手のひらにのせて動きや手の感触を味わってみてはいかがですか。写真提供:岩本宏子様
★フトヘナタリ
 干潟の土上だけでなく、ヨシの茎や枯れ茎、グランド側面にも登っているのをよく見かけます。

写真提供:綿谷春代
★トビハゼ
 泥の上をぴょんぴょんとひれを使って移動します。水が苦手な魚です。寒い時期には現れません。3月には、もう活動を開始していました。
写真提供:岩本宏子様
★ヤマトオサガニ
 泥干潟に多く、人が近づくと、さっと巣穴に逃げ込んでしまいます。巣穴から潜水艦の目のように、両目だけを出している様子がよく見られます。2本のマッチ棒のような物が見られたら静かにじっとしていたら出てくるかも。
写真提供:綿谷春代


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