※ 2004 the鉄腕タケDASH村のハロウィ〜ン ※


 


異常気象という言葉をここ数年よく耳にするが、今年の梅雨はあまり雨に悩まされることなくやり過ごすことが出来た。長雨で畑がまったくダメになってしまった事があるので雨には少しナーバスになる。
夏真っ盛りの7月中旬。カボチャの生長に衰えが見えだした。ところどころ葉や茎が枯れ始めている。今度は暑さにやられたのか?と一瞬思ったのだが、実はもうすでに収穫時期を迎えていたのであった。ここは南国徳島じゃけ〜のぉ(なぜか土佐弁)。話は脱線するが県外から徳島を訪れたとある人がこんな会話を耳にしたという。「ほこの鉄骨まがるけんつまえといて」さすが南国徳島、暑さに鉄ですら“曲がって”しまうのか、と思ったらしい。一応県外人のためのケアとして訳しておこう「そこの鉄骨じゃまになりますからかたづけておいてください」。以上、長い脱線でした。
カボチャといえば米国の行事のハロウィンを思い出す。ハロウィンといえばカボチャといっても過言ではない。ゆえにカボチャの収穫時期はてっきり10月くらいなのだろうとおもっていたのだが実は真夏の野菜だったんだなぁとひとつかしこくなるタケダであった。
畑に結実している実は全部で5つ。うちひとつはすでに腐ってしまっているので捨てた。というわけで実際の収穫は4つ。3本の苗からの収穫が4つとは寂しいというか効率が悪いというか、、、。しかしここはプロの農家の畑ではないのでこんなものかもしれない。
収穫出来た坊ちゃんカボチャは胴回りの直系で80ミリから110ミリ程度。この大きさがまちまちというのがまた良い。店頭に並んだ野菜のように大きさの揃っているほうが本来不自然なのだから。これらは工業製品ではないのだから大きさ、色形がさまざまであって当然。手作りの野菜だからこそ、その部分に触れることが出来る

 


収穫した4つのカボチャの重さは小さい方からそれぞれ344g,354g,539g,557g。手触りの硬いものもあれば軟らかいものも、、、?ってちょっと待て、なんで軟らかいんだぁ?
とまぁ、とりあえず半分に切ってみたら2つほど中が腐っていた。ということは最終的な収穫量 は2つだけ?う〜〜〜ん、悲しい。
本来、このカボチャが秋に収穫できるものだと思っていたのでハロウィンパーティをしようと思っていた。とりあえずこのまま10月末まで冷凍しておこうかとも考えたのだが、せっかくの自然の恵みなのだからその収穫時期に食することがやはり自然というものではないだろうか。
というわけでさっそくカボチャ料理に取りかかることにする。

 


※the鉄腕タケDASH村特製ハロウィンスペシャル・パンプキンスウィーツ その1※
=パンプキンパイ=

さすがにパイ生地を作るのは勘弁。母親がお菓子作りには長けているので教えを請うことは出来るのだが、幼少の砌よりパイ生地作りの難しさは横で見てきているだけにその大変さは充分知っていた。市販の冷凍パイ生地を使用する。 パイ生地専用の大理石(なぜか実家にある)の上で生地を麺棒で伸ばしパイの焼き皿(なぜか家内が持っている)にキレイに形取って敷き詰める。これだけですでにパイ作りの雰囲気満天である。

裏ごししたカボチャの実を生クリームと一緒に焦げないように鍋でペースト状になるまで煮る。これがパイの具になるわけだ。台所中にバニラエッセンスの香りが充満している。これだけで食べてもかなりイケそうな感じ。
パイ生地に左のペーストを流し込み、パイ生地を細く切って網状にしたものでフタをする。これでもうどこからみても立派にパイにみえてしまう。そしてオーブンで焼くと生地がきつね色に色づきながら膨らんでくる。

 

 

※the鉄腕タケDASH村特製ハロウィンスペシャル・パンプキンスウィーツ その2※
=パンプキンプディング=

パイを焼いている間にプディングの製作に取りかかる。インターネットは便利なものでこんな料理のレシピにしてもすぐに手に入る。書店で本を買ってこようかと思っていたのだが、便利な世の中になったものだ。 まずはレンジで蒸したカボチャを皮ごとすりつぶし、それをさらに裏ごしする。そこに牛乳、卵、砂糖、ラム酒をくわえる。ラム酒の香りがいいものだから多めに入れすぎた。台所中ラム酒の匂いで充満している。

先に作って置いたカルメラをケーキの型に流し込み、次にプディングの材料を流し込む。焼き上がったときに気泡が入らないように充分気抜きをしオーブンで湯せん焼きにする。
オーブンの中で徐々に表面に焼き色が付いてくる。
初めて作るわりにはなにもかも上手くいきすぎている。

 

 

※でっきあがりー!※


タケDASHパンプキンパイ

タケDASHパンプキンプディング

 

 



[cafe' de cinema]

坊ちゃんカボチャのハロウィンスウィーツ


さぁ、いよいよ試食の時。パイは贅沢に一人1/4切れにする。包丁を入れるたびにッサク、ッサク、とパイ独特の音がする。上手に焼けたようだ。プリンは飴色にとけたカルメラが黄色い生地とあいまってて彩 りが良い。こちらも大成功の様子。ラム酒も良く効いて香りがとても良い。これに市販品ではあるがアイスクリームを添えてタケDASH村改め[cafe' de cinema]のハロウィンスウィーツの完成である。
味のほうももちろんバッチリ。軽い口当たりのパイにカボチャ自身が自然に持つ甘みいっぱいのペーストが充分に詰め込まれている。それも焼きたて。ホヤホヤどころかアツアツである。口にパイの余韻を残したまま今度はプディングをほおばる。少しほろ苦いカルメラがプディング全体の甘みにアクセントを与える。そしてそこに芳醇なラム酒の香り。これはちょっと大人のスウィーツに仕上がったようだ。
さてさて、パティシェ自慢のレシピでもてなす[cafe' de cinema]本日限りのオープンです。

 

 

 

お わ り
バイバイ

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