2002  iya-gorge : kazura-bridge

date:2002/11/20
page-1

 

めっきり紅葉のシーズンのようです。タケダもたまには人並みに紅葉狩りがてら祖谷のかずら橋なんて行ってみたいと、時に衝動的に考えたりもする。行きたくなったらすぐ行ってみる、it'sタケダスタイル。紅葉のシーズンにかずら橋というと当然のことながら観光客で賑わっていることでしょう。この賑わいが苦手です。ではどうすれば良いでしょう。答え、誰もいない時に行くべきです。it'sタケダスタイル。
と言う訳で起床時間午前4時。睡眠不足の生活が続いて目覚めても思考が回転しない。(そろそろ体を休めないとなぁ、、、と思いつつも遊びには手を抜かない。week dayの疲れをoffをつぶして癒すなんてのはタケダにとっては本末転倒。)クルクル回る頭でお弁当を作る。本日のメニューはおにぎりとサンドイッチ。何だかかぶっている感じもするがまぁ、良しとする。なにせ思考が回っていない。あとは、水筒にお茶を入れてっと。さぁ、出掛けましょうか。

☆がたくさん見えていた。真っ暗な夜の闇の中をくぐり抜け、貞光町辺りでうっすらと夜が明けだした。吉野川沿いに走ると上流に行くにつれてその表情が変わっていくのが楽しい。午前6時頃の気温1度。平地よりも随分と気温が低い。吉野川の川面 にうっすらと蒸気が立上がっている。気温と水温の寒暖差による現象だろうがなんともメルヘンチック。
高速道路を使えば良いのに、何故か(お金がないからです)下道を走るのがタケダの常。北島を出発後約3時間。大歩危、小歩危を通 り越しようやく祖谷渓あたりへやってきた。いろいろな秋の色に色づいた木々が織りなす山肌がとてもきれいだ。谷底の祖谷の集落はまだ朝靄の中に眠っているようだった。幻想と幽玄に満ちた視界は早起きの報酬。

 

 

一般的な観光地としてメジャーなのがこちらの西祖谷のかずら橋。かつて源氏との闘いに破れた平家が落ちのびてきたというのがここ、祖谷。その平家の落人たちが作ったという説もあるかずら橋はその昔、谷で隔てられた集落をつなぐ生活線として作られたという。かつては18基も存在したかずら橋も現在はこの西祖谷と東祖谷の2重橋を残すのみ。現在のかずら橋はワイヤーで補強され、かずらも数年ごとに掛け替えられてはいるものの、基本的には800年間その形を変えていない。800年という時間の重みというのは肌でどう感じていいのか解らない。どうもその種のセンサーを持ち合わせていない様子。
日中徳島市からかずら橋を目指すと普通4時間程度かかる。さすがにAM8:00では観光客は皆無(しかし発券所にはすでに人がいる)。早朝の凛と冷え込んだ空気の中にたたずむかずら橋の姿を正しく此処に見ることが出来た。いざ一番乗りで橋を渡ろうとするがこれがどうして、なかなかスリリング。思っていたよりも橋の床板(板と云うよりも棒だな)のピッチが広い。安全マージンを確保せずかろうじて渡れる程の機能しかなさそうだ。谷底へは20メートルくらいあるだろうか、橋の下には転落防護ネットすら設置されていない。とてもデンジャラスでgooです。
露店でおばあちゃんが手作りのこんにゃくを売っていたのを一袋所望。帰宅後、田楽にして食す。

 


西祖谷までの道のりですでにクタクタになるというのに、そこからまだ山奥へ30キロも進まないと東祖谷には行けない。当然ほとんどの観光客は西祖谷で満足して帰る。しかし一部の物好きはさらに奥へと進んでいく。山道の30キロは非常に遠く感じる。
西祖谷に比べて東祖谷は標高も少し高いためかこちらはすでに冬景色である。山の広葉樹もすでに散り橋の欄干や地面 に敷き詰められた落ち葉に降りた朝露が白く凍っている。左上の写真が東祖谷の2重かずら橋、その一つ“男橋”、左下が“女橋”。ペアになった存在に男&女とネーミングするセンスを疑ってしまう。もちろん男橋の方が上にあり少し大きい。この国の男尊女卑の文化が染み込んでいるのだなぁ、、、と変なことを考えてしまう。こちらの2重かずら橋も渡るときの危険度はかなりのもの。床板が凍って滑りやすくなっている分、上級者向け(何の?)かも知れない。滑らないように気をつけて、ゆっくりと踏みしめて、、、つる! ひぃっ

 

落ちきったカエデが地面を覆い、朝日が斜めに射し込みこれを照らす。透き通 るように輝く落ち葉がとても美しい。ついつい余分にカメラのシャッターを切ってしまう。データが重くなるのでサイトにアップしている写 真の量は控えているが本当はデジカメのメモリの容量にも自分の目にも焼き付け切れないほど素晴らしい景色が存在していた。

男橋の側にある滝。純正のリアショックを投げ込むと滝の精が出てきて「お前の落としたのはこの金のオーリンズのサスか?それともこの銀のホワイトパワーのサスか?」「私の落としたのは金のオーリンズです」と云うと「この大うそつきめ!お前なんぞはこのコニーで充分じゃ〜」という伝説が残っていないらしい。

右の写真は帰り道に見つけた消防署の看板。なかなか上手に描けているので感心しました。「千と千尋と、、、、火の用心???」カブってないじゃん。

 

go to next page



back to M M T index

back to ※CINEMA CODE※ top page