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社叢とは、神社などを覆っている「鎮守の森」のことである。通称「お天王さんの森」と呼ばれて、地域の方々に親しまれている豊田神社社叢は、さぬき新道と主要県道高松・長尾・大内線沿いにあり、この道路を利用する人々の目を楽しませ、安らぎを与えている。この社叢は、代表的な「鎮守の森」の景観を残してる照葉樹林であり、群落としてはアカガシ社叢に属している。
アカガシは、かつての讃岐山地一帯の重要な極相樹種であったが、今日ではこのようにまとまって見られることが珍しくなってきており、その観点からも貴重な社叢といえる。アカガシの他に、ツブラジイ、ムクノキ、ヒメユズリハ、モッコク、ヤマウルシ、カモメムクなどの植物相も豊富である。

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