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火山の頂上には、大きな穴があって、汲んでも汲んでもつきないほどの水を湛えている。長径15メートル×短径10メートルの楕円形で水深は30センチほどである。平成七年の調査によると、面積125平方メートル、水量16トンであった。
ビンダライへ行くには、西教寺磨崖仏から稜線上を登っていく。頂上は津田湾が望め見晴らしがすばらしい。別のところには、烽火台の跡もあり、この場所で人々は沖ゆく船に合図をしたのではないだろうか。
昔、土佐の長宗我部元親が、雨滝城を攻めたとき、合戦が終わって、疲れた兵士がここへ来て頭の鬢を洗ったという。そこで、人々はこの火山の頂上にある穴を「ビンダライ」とよぶのだそうだ。

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