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富田東字向井の大平山の麓に凝灰岩製の笠塔婆が小祠の中に安置されている。地元の人々は神明さんと呼んでいる。明治初年頃、この付近に埋まっていたものを掘り出して現在地に安置しているという。
形式からいえば、石幢に近いが、卒塔婆の意味をもたせたものである。
笠塔婆は、基礎、塔身、笠、請花、宝珠からなり、基礎、塔身、笠ともに方形である。総高は223センチを測り、基礎は高さ17センチ、幅は各60センチで方形、塔身は高さ103センチ、幅は各面とも40センチである。
笠は高さ44.0センチ、軒部の厚さは中央部で14.0センチでやや内面に傾斜している。請花の高さは29.0センチ、最大幅32.0センチである。宝珠の高さは29センチ、最大幅30センチでほぼ球形をしており室町時代の様式の特徴を呈している。
塔身正面に「卒塔婆百八十本」、右側面に「建武三年丙子二月中旬僧乃円敬白」と刻んでいる。

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