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西教寺の山門の約百メートル手前の道端に六面の石幢が二基ある。当石幢は「讃岐名勝図会」に紹介されており、当時から二基存在したことや、かつて、この場所に西教の山門があったことを伝えている。
二基とも凝灰岩製で、東側の石幢(手前)は、基礎、幢身、笠、露盤、請花、宝珠から構成されているが、笠から上位の露盤、請花、宝珠は石材の質が異なるので後補と考えられる。
一方、基礎の下端部上位二十四センチは土中に埋まっている。幢身は高さ140センチ、一面の幅28センチの正六角柱を呈する。上端部から34センチ下方に、銘文が刻印されており、「永和二年歳次丙辰三月二十四日」と判読することができると解する。(石造遺物調査研究会、平成十二年一月調査)

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