地図を見る

古枝の通称「天神さん」の小祠内にある六地蔵は、台座幢身とも六角で総高107センチ(幢身高80センチ基礎高27センチ)を測り、凝灰岩製である。
笠は花崗岩製であり、後補されている。地蔵像は合掌、左手宝珠右手幡の組み合わせで、下り松の六地蔵とほぼ同じ頃の造立かと思われる。
口碑では、長宗我部元親乱入の節、東の山にあったこの地蔵を、その下のサントダニ池に投げ入れたのを約二百年後に掘り出して祀ったものという。
石幢は仏堂内にかける幢という六角や八角に布を垂れる旗から出たもので、中国では唐の時代から行われ、その後日本にも伝えられて 鎌倉中期頃からは各地で作られるようになった。

前項 目次 次項