6章 12〜26節

このとき、イエスさまのまわりにいた十二使徒をはじめとする大群衆は、教えを聞こうとする人、病気をなおしてもらいたい人、汚れた霊に悩まされている人などでした。

彼らは、富んで、満腹して、笑っている人たち、というよりはむしろ、貧しく、飢え、泣いている人たちでした。そういう人たちを目の前にしてイエスさまは、「あなたがたはさいわいだ」 と言います。

また、イエスさまのために人々に憎まれ、排斥され、ののしられ、汚名を着せられるときは、「あなたがたはさいわいだ」 と言います。

ふつう、貧しく飢え泣いている人と、富んで満腹し笑っている人と、どちらがしあわせか、ときいたら、まず後者の方だと答えるでしょう。

またふつう、人がクリスチャンになるのは、やっぱりクリスチャンになると何か良いことがあるかもしれない、今よりしあわせになれるかもしれないと思うからであって、まさかだれも、他人から迫害されたいと願って、クリスチャンになる人はいないでしょう。

イエスさまは普通と逆のことを言っているようです。それはなぜでしょう?

ポイントは、「神の国はあなたがたのものである」 そして、「天においてあなたがたの受ける報いは大きい」 にあります。わかりやすく言うと、「神さまがあなたがたの味方である」 ということです。

神さまは、貧しく、飢え、泣き、イエスさまのために迫害される人の味方なので、そういう人はさいわいだ、と言うのです。

 

前回 「6章 1〜11節」      次回 「6章 27〜38節」

「ルカによる福音書を読もう!」 に戻る