4章 1〜13節
イエスさまは神さまであるのに、人となって人として生きました。この荒野の誘惑の場面でも、悪魔はイエスさまに対して、神の子として奇蹟を行ない、支配者となり、はなばなしいパフォーマンスで注目を集めるようにと誘惑します。
しかしイエスさまの答えは、『人はパンだけで生きるものではない』 『主なるあなたの神を拝し、ただ神にのみ仕えよ』 『主なるあなたの神を試みてはならない』 という聖書のことばでした。
このことばは、人間たちが従わなければならない神のことばなのです。イエスさまは神のことばに従い、あくまでも人として生きることを表明して、この悪魔の誘惑を退けたのでした。
パウロもこのことを、「キリストは神のかたちであられたが、神と等しくあることを固守すべき事とは思わず、かえって、おのれをむなしうして僕のかたちをとり、人間の姿になられた。その有様は人と異ならず、おのれを低くして、死に至るまで、しかも十字架の死に至るまで従順であられた。」(ピリピ人への手紙 2:6〜8) と書いています。
これが、飼い葉おけをそのしるしとした救い主、自分のことを 「神の子」 と呼ばずに、「人の子」 と呼んだイエスさまの生き方なのです。