3章 1〜6節

時が流れました。ついにバプテスマのヨハネが公に活動する時がきたのです。

ヨハネさんがどういう人物になるかということは、天使も語っていたし、父親であるザカリヤさんも聖霊によって預言していました。そのときから30年余りたって、ついにこのことが実現することになりました。

ひとくちに30年といっても、それはけっこう長い年月のように思われないでしょうか。世の中は変わっていき、人の心も変わっていきます。ところが、神さまが 「こうなる」 とおっしゃったことは、30年あまりたっても変わらずに実現します。

いや、イザヤの預言から数えたら、約700年もたってそのことばが実現したことになります。まったく、神さまの計画表は人間から見たらなんとも気が長い、と思ってしまいます。

世の中や人の心は変化していきますが、神さまにはそのような変化や回転の影はないと聖書には記されてます。よく考えるとそれは大きななぐさめであると同時に、きびしい試練にもなるようです。

 

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