1章 8〜17節

さて、ルカがテオピロにまず初めに伝えるのは、バプテスマのヨハネの誕生の話です。

ザカリヤはエルサレムの神殿で祭司の務めをしており、香をたくことになりました。これは一生に一度あるかないかの名誉ある務めでした。そこに天使があらわれて、ヨハネの誕生を知らせたのです。

“あなたの祈りが聞きいれられた” と、天使は言いました。ザカリヤが具体的にどんな祈りをしていたかははっきりとはわかりませんが、老人になるまで、長い間長い間祈って、それは神さまに覚えられていて、ついにその祈りが実現する日が来たのです。

これだって一生に一度あるかないかのすごいできごとです。しかもその生まれる子どもは、ただの子どもではありません。彼は救い主に先立ってきて、救い主のために準備をするという、神さまの特別な使命を帯びた新しい時代の幕開けを告げる人となるのです。

いよいよ新しい時代の始まりなのです。

 

前回 「1章 1〜7節」      次回 「1章18〜25節」

「ルカによる福音書を読もう!」 に戻る