FUEL INJECTION TUNING


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  5月8日   FUEL INJECTION TUNING REPORT
1. FUEL INJECTION TUNINGとは?
 2010年3月24日のPCHブログを参照
 http://blog.livedoor.jp/pacific3/archives/51704571.html
 
2. 目的
 
 「発進時のもたつき感を解消して、すっと前へ出るようにしたい。」
 
  ・納車時からディーラーオプションのマフラー(サクソンのデュアル)を
   装着しており、その後イリジウムプラグ、Volant CAI、JET StageU、
   スロットルボディスペーサーなどを追加装着してきたが、本来ある
   低速トルクがどの程度失われているのかよくわかっていなかった。
   そこでこの機会に、現状の仕様にあわせて低速トルクやシフトアップの
   タイミング、点火時期などを調整する。
  ・「ドカン!」とくるパワーアップは望んでいない。
  ・滅多に使わないが、高回転域でのパフォーマンスもアップするのなら
   それにこしたことはない、しかしエコはどうでもいい。笑
 
3. 打ち合わせ
  セッティングに使用する予定だったワイドバンドO2センサーが故障している
  とのことで、それによる詳細なデータログの収集は今回はなし。
  事前に伝えてあった上記目的や、要望などを再確認し、大山さんが実際に
  乗っていたEXTでのデータを元に、まずは基本セッティングから開始することに。
 
4. TUNING開始
  トレブレのOBDUコネクタに専用アプリがインストールされたPCを接続して、
  バックアップやら上書きやらTUNINGが始まった。JETUは不要となるので外す。
  その後、実走とプログラミング調整を繰り返し行い、変化を確認していく。
  途中で、どうやら高年式のトレブレと初期型となる2002年モデルでは勝手が違う
  らしく、大山さんの持っているデータではうまく結果がでない状況。
  それでも、いままでどおりに発進しようとすると、ドライ路面で「キュッ!」と
  軽くホイルスピンしてしまう。これは、ノーマル状態ではわざと発進時のショック
  をやわらげるために半クラッチ状態ですべらせていたロスをゼロにしたため。
  しかし、自分がイメージしていたす〜っとストレスなく前へ出て行く感じはなかなか
  出せない。本来、最もトルクが発生する回転数が出だしの回転数と一致していない
  ところもあり、調整だけでは難しいところ。何かを良くするためには、何かが犠牲に
  なるということは理解できるが、しかし、そこを何とかしてほしいという正直な思いを
  伝える。大山さんは、なにやら分厚いマニュアル(虎の巻)を眺めながらずっとかかりきりの
  状態。そのうち、あれこれやりすぎて訳がわからなくなった大山さん、
  バックアップをとってあった元データに一旦戻してから再度、プログラミングすることに。
  そして、やはりオーナーが実走してセッティングを詰めようということになり、
  大山さんが助手席でPCを抱えて、高速で全開走行することに。まさに「湾岸ミッドナイト」
  の富永さん状態、主にこのときはアクセル開度に応じたノッキングの状態を見ながら
  調整をしていた様子。
  最終的には、TUNINGしていないZEROさんのトレブレを運転させてもらって違いを確認したり、
  ZEROさんにAKIRA号を運転してもらって違いを確認してもらったりして変化を体感することで
  納得。確かに、今までよりもアクセルを踏んだときの「つき」がいい。もったりして前に進まない
  感じは完全になくなった訳ではないが、その感じが薄れてエンジンの回転数に応じて前へ出て
  行くつながりの良さが感じられた。
 
5. その他作業
  コンピューターによるTUNINGが終わった後、ValvolineのPremiumオイルに交換。
  足回りの点検、パワステオイル漏れとそれ以外のオイル漏れなどの点検。
  パワステオイルは空になるぐらい漏れていた。
  オイルを追加し、WYNN'Sのオイル漏れ防止剤を投入して様子を見ることに。
  ここをアッセ交換するとなると、ZEROさんが以前とった見積もりでは17万円! 
 
6. 総括
  2002モデルということで、大山さんがほぼ一日かかりきりで行う作業となったが、
  本当はもっと時間をかけて、何度か来店してセッティングを繰り返し詰めていくものだろう。
  しかし、そうもいかないのである程度納得できる状態に変化が体感できればいいと思っていた。
  出足の軽快さはイメージまでは届かなかったが、以前に比べると遙かに踏んだだけ前に出る
  ようになったし、排気音が違う。また帰りの高速でより強く感じたのは、中回転域での変化が
  大きい。
  燃焼効率が良くなったせいか、アクセルの踏み込みが少ない(アクセル開度が少なくても)
  今まで以上にエンジンが回って、ロスなくタイヤが回転しているイメージ。
  そういう意味で、ドライビングフィールの改善は間違いなく体感できた。これは嬉しい変化だった。
  特に高速での追い越しやレーンチェンジ、合流などの運転がすごく楽になったし、長く続く
  緩やかな登りでも、アクセルを踏み込んだ時点からタイムラグなしに、回転、車速ともに上がって
  いくので右足の疲れ方が全然違う。
  オイルをValvoline Premiumに変えたせいもあるかもしれないが、エンジンがとても軽やかに
  回っていて、燃費も高速でかなり踏んだにもかかわらず7.86km/Lを記録した。
  街乗りでの結果については、後日報告したい。
  今回のTUNINGは、最初からパワーを求めるものではなかったが、ロスがなくなったことで、
  結果的には効率よくパワーが使われることになった感じがしている。
  別の言葉で言い換えるとしたら、当たり前かもしれないが、燃焼効率や点火タイミングなどの
  「最適化」ということだろう。工場から出荷された万人向けのセッティングではどうしても
  犠牲にしなくてはならない部分があることは仕方ないので、そこを好みに応じて変えられるという
  こと。全体の総量を増やすTUNINGではなく、Maxをどこにもってくるか、と言った方が
  わかりやすいかもしれない。とにかく、自分が何をどうしたいのか、をはっきりと伝えて、
  納得できるまで妥協しないことが重要かと。

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