様々な体験

東京オリンピックエンブレム・ジャパンブルーの源「藍」は吉野川下流域の肥沃な土地に育ち、徳島県(阿波藩)に大きな富をもたらしました。
しかしながら、江戸中期から明治・大正が隆盛期で、以降ドイツ化学染料の輸入で衰退しました。

時代は変わり、藍を専業とされる方は僅かとなっており、石井町は農業振興地域に指定され阪神地区への食材の供給地となっています。
さらに畜産からハム・ソーセージの加工、特産の鳴門金時芋からイモ焼酎の製造販売等・・・・興味に合わせ見学・体験を楽しんでください(希望により準備が必要ですのでご予約下さい)。
ご来訪の機会に石井町の魅力を見つけてください。

石井町内には、さまざまな体験ができるお店、場所がそろっています。いずれも当家より車で10分かからない場所ですが、受け入れ側の準備もありますので、事前予約(3日前)をお願いします。

藍に興味のある方

石井町内に「阿波藍製造所」があり、藍の栽培から、藍染の原料となる蒅(すくも)作り、藍染まで全ての工程を見ることができます。
国の文化財指定を受け藍の伝承に努めています。写真は藍の葉を発酵させる作業で、商品を左右する最も重要な作業です。
その他、藍屋敷「田中家」が重要文化財に指定されていますが、建物の見学のみです。
藍染体験をご希望の方には、隣町の藍住町「藍の館」又は、上板町の「技の館」にご案内します。
染の料金は各会場で別途必要です。染め商品1gにつき15~30円です。

藍染め、外山家
外山家、文化庁表彰

外山家
数少なくなった藍師の一人、外山良治氏、上は、藍の葉を発酵させる作業の様子
写真提供 外山家

藍の茎を燃やした灰を釉薬の材料に使った焼き物を製作している「繭窯」も楽しめます。若い2代目オーナーが積極的に研究しており、焼き物教室も主宰しています。
自分だけの藍色のマイカップに挑戦も楽しみですよ。

繭窯工房house
繭窯工房教室

陶芸教室 繭窯工房
TEL 088-674-5186
徳島県名西郡石井町石井字城之内1055-3
写真提供「繭窯工房」

農業体験

様々な農作物の収穫、植え込みを経験することもできます(作物により季節・天候があり事前にご相談ください)。
コメの田植え(5月)収穫(10月)。
春・夏野菜(じゃが芋・里芋・スイカ・キュウリ・トマト・茄子・トウモロコシ・キャベツ他)の種蒔き植付(3~5月)収穫(5~9月)。
果実の収穫(イチジク・甘夏・柿・・他)その他タケノコ・蕗他。

サツマイモ スダチ

農産物の加工

自然派ハム工房「リーベフラウ」、手作りソーセージ教室
ハムメーカー「リーベフラウ」では、徳島”阿波美豚”使用、無添加のドイツ仕込みのハム・ソーセージを製造、味わい深い商品で私の推奨品です。ソーセージの腸詰体験等の作業体験ができます(要予約)。
石井店ではバーベキューも出来ます。

リーベフラウ
リーベフラウ精肉類

自然派ハム工房「リーベフラウ」
TEL 088-637-4567
徳島県名西郡石井町高川原字高川原2268-3
写真提供「リーベフラウ」

鳴門金時蒸留所、焼酎仕込(期間限定)
最寄りの「鳴門金時蒸留所」は、徳島で有名で高価なサツマイモ”鳴門金時”を使用した爽やかな舌さわりの風評高い焼芋焼酎です。時節が合えば仕込み作業の体験もできます。
明治34年創業の老舗で、現社主は徳島古代歴史の造詣深い情熱家です。

鳴門金時蒸留所
鳴門金時蒸留所かいいれ

鳴門金時蒸留所
TEL 088-675-3933
徳島県名西郡石井町高原字桑島7-1
写真提供「鳴門金時蒸留所」

農産物に興味のある方

百姓一
全国でも、農家直販の店作りの奔りとなった石井町の「百姓一」、お気に入りの商品があれば、出荷した会員農家で収穫体験をさせて貰えます。

百姓一、建物

阿波食ミュージアム
徳島県下の農産物・水産物・果物が揃っております。魅力ある商品を発見してください。自炊のための食材も「百姓一」「阿波食ミュージアム」がお勧めです。

阿波食ミュージアム

徳島県農林水産センター
「徳島県農林水産センター」の本部が石井町にあり、徳島県立農業大学も併設、作物の品種改良・疫病対策等の研究が行われており徳島県業界分野をリードしています。センターロビーでは収穫物の即売もあり、研究・運営の概要等の話を聞くこともできます。
農業大学の跡地の他、休耕地を活用し町外企業が近代的なトマトの水耕栽培等を大規模な温室で行っており、季節にかかわらず食べることのできる野菜が増えています。

徳島県農林水産センター 温室ハウス

文化・歴史

石井町東端部に位置する里山(気延山)には奈良時代の古墳群が多数発掘され、専門家の研究では律令制以前の国司墓碑も多数発見され、その研究は飛鳥時代・古墳時代に及び石井町は古代阿波の「まほろば」であったとのこと。詳しくは、研究者に案内してもらえます。

「第十堰」は吉野川下流域(石井町)にありますが、かつては洪水・氾濫の常襲地域であり、そのために肥沃な平野が生まれました。
一方で治水・利水に関する問題が発生してきました。吉野川北岸地域の村々の要請で水位を上げ、北岸に給水する目的で、阿波藩が宝暦2年(1752年)に「第十堰」を作りましたが、明治初年護岸のための国の堤防新築工事をめぐり、流域住民が県を訴え全国初の大審院まで争った事件、平成12年には可動堰への改築大型公共工事の是非を問う住民投票で工事が中断、全国的にも話題になりました。

第十堰