野口 恵子
さん ・・・平成24年8月25日・・・
釣りガール 準優勝
釣りガールと呼ばれるのに抵抗のある年齢の私と相棒のキタヤンが釣りを始めたのは
6年前・・・・え!もう6年にもなる!?と思い起こして自分でもビックリです。
顔が恐すぎて直接電話出来なかった船頭ともすっかり仲良しさんになりました。
最初はお世話になりっぱなしでしたが、最近はお世話もするようになりました。
今では堂ノ浦を第二の故郷と思っています。
そんな船頭に「賞金45万円の釣りの大会があるけど・・・」とさそわれて
その時、相棒不在にもかかわらず「2人で出ます」と二つ返事で申し込みました。
だって45万円ですぜ?45万円。
『1匹の重量』での勝負とあって、釣り方を色々検討しましたが、結局
「私たちにはかかり釣りしかできない」とダンゴ釣りに決定。
でっかいチヌを釣ってやるわ!と意気込みました。
しかし、意気込んだ私ほど、空回りする人間はいない。
いつもどおり、楽しくユルく。賞金のことは一度片隅において・・・
釣りはじめて、最初にチヌをかけたのは相棒のキタヤン。
水面に上がって来たのは40オーバーであろうチヌ!!
釣っている本人より私が興奮しすぎて、チヌに「よ!45万!」と
呼びかけたところ、ハリス切れ・・・・
ウチノ海に「ひゃあああぁ・・・」とキタヤンの悲壮な叫びが
響き渡りました。
ごめんキタヤン。いらんこと言うた。
そう。私が意気込むと空回り。
過去3度、巨大ヒラメ(ヒラメの刺身大好き)をかけて水面でバラシた私。
「◎人前の刺身・・・」
「◎万円のヒラメ・・・」
「お父さん、今日家におるかな・・・(捌くのは父が担当の為)」
などとつぶやいた後のハリス切れ。
私の欲がハリスを伝ってヒラメに通じるのではないでしょうか。
欲の丸出しは良くない。
とりあえず、この筏にはチヌが集まってる!良い!とポジティブに
なって釣りを再開しました。
そして小チヌゲット。うん、良いぞ!チヌ居るぞ!
そして運命のチヌ
かけたとたん、それなりに「大きいかも」と分かる引き。ボラじゃない。
いつもなら、「これはチヌや!45万円という名前のチヌや!ハハハハ・・・ブチっ」
となるところ、案外冷静な自分がいてビックリ。
あぶなげなく取り込み終了。いい重さのチヌ。
でも圧勝!というほどの大きさでもなく。(40cmーオーバーではない)
さて、次!次!
普段、チヌを釣ると、ちょっとの間手が震えて(握力が弱いのと興奮で)
作業がし辛いのですが、このたびは至極冷静。なぜか冷静。
しかし、再開するもアタリが無くなり(分からなくなり)少しだらけたムードに。
巡回に来た船頭の「今のところ1位かも」という言葉も手伝って、
私の脳内に花が咲き始めました。
「45万円は貯金かな〜ふふふ」
「やっぱカナダ行きたいな〜」
そうこうしているうちに、船頭から情報の入った、私たちの所属するクラブ
(堂ノ浦こちぬ倶楽部)の代表からの電話。
「祝勝会の予約は何人にする〜♪」
気が早い。早すぎる。でも脳みそに花の咲いている私は
「私やろー、キタヤンやろー、お宅ら夫婦に・・・」と人数勘定を
はじめていました。すると、もう一度巡回に来た船頭から
「むこうの筏で大きい真鯛が上がった!」との報告。
ふぁぁぁぁぁ〜!!
脳内の花畑が枯れました。
その後、頑張れどチヌは釣れず。キタヤンはボウズ。ふふ。
下船して、運命の計量・・・すでに計量されている例の真鯛は900g。
「850グラムです。ほら、見て下さい、850です。ね。」
はい。わかりました。負けですね。私の人生こんなもんですよ。
と、自分でも案外あっさりとした感情でした。
同じ渡船屋さんに通う、同じ釣法の、同じ女性として誇らしい。
1位になられた方、本当におめでとうございます。っと爽やかに思いました。
(本当のガールだし・・・。私・・もうガールじゃないし・・・)
帰宅し、母に報告すると、
「人生そんなもんよ。明日から真面目に仕事し。」と言われました。
いや、いつも真面目に仕事してるやん。
いやいや、疲れたけど楽しかった!2位以下の賞金・賞品が無いことに
ちょっと拍子抜けしたけど楽しかったからいいか!っと爽やかに
眠りにつきました。
翌朝、「むむむ・・・45万円・・・」と寝覚めが全然爽やかじゃ
なかったのは言うまでもありません。
『2位じゃ駄目なんですか?』
ダメなんですよ!ダメなんです。
いやー、いい勉強になりました。
キタヤン、ぼうずオメデトウ!女性のための釣りグッズを色々考案
してくれて有難う。この相棒のお陰で毎回の釣りが楽しくて仕方ありません。
これからも楽しくユルく、かかり釣りを楽しんでいきたいです。
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