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澤原 勇さん ・・・平成19年5月5日・・・

2007年5月5日(土)大潮(曇) (中編)

 “さあ、いよいよ今日と明日とは本格的にチヌのかかり釣りを堪能するぞ”と昨年の9月頃から、あじの南蛮漬け食べたさに始めた釣りであるが、1年も経たずにチヌ釣りに挑戦するとことになろうとは・・・。
 06:30 嫁さんと二人で筏にさっそうと乗り込む。

前回かかり釣りの一連の動作を船長に教えてもらったのだが、土やおからを混ぜる水の配分等が分からない。
取り合えず船長が、たらい一つ分を練り合わせてくれた。この時期船長も忙しいので私ひとりを相手する暇もなく立ち去ってしまう。

“少し心細いなあ”とつぶやきながら取り合えず釣り座の周りに必要な物を配置した。
安く買ってきたカカリ釣り用の竿に糸は1号、針はチヌ針2号をセットし、シラサエビを付ける。
 ダンゴを落とし込むが出来が悪く、早く割れて下まで届かない。3回目くらいにやっと底に届けることができた。“とにかく穂先にあたりがあれば何でも合わしてやる”と穂先に一点に集中し、1時間くらいは経ったであろうか

穂先に何やらモゾモゾしたあたりがある『おりゃっ!』と、かけ声とともにしゃくり上げる。
竿に重さが伝わるが何か軽い、恐る恐る巻き上げてみると21cmのヒラメではないか!
 外道でも少しうれしい、いや、かなりうれしい・・・。
 しばらくすると、またモゾモゾしたあたりがある『おりゃっ!』としゃくり上げる。今度は結構引くではないか“これがチヌか!”とワクワク考えながら何とか水面近くまで上げてみると、玉網を持った嫁さんが『おとうさん、カレイやで!』と叫ぶ。しかも背中に針がかりしているではないか。『何でやねん・・・』とブツブツ言いながらも28cmのカレイに満足する。“シラサでカレイも釣れるんや”と考えながら引き続きダンゴ攻撃を始める。

 しばらく『おりゃっ!』のカラブリを数回続けるが、あたりは結構まだ続いている。
11時頃だろうか、穂先にコツコツと明確なあたりがあった。『おりゃっ!』としゃくり上げてみると“ギューン”と急に糸が走り回るではないか! これはカレイではないと直感し、嫁さんに『きたぞっ!!』と叫ぶ。右に左に足下にと強く走り回るのを何とかしのぎながらスプールから引っ張られる糸を、出ては巻き・出ては巻きを繰り返す。堂浦に来てからハネを10数匹あげているが、こんなに右に左や斜め下とかに突っ込まれる魚は初めての経験である。
“どれくらいのテンションまで糸は切れずにもつんやろう・・・”と考えながらも奮闘する。
頑張って巻き上げると、うっすらと魚影が見えてきたではないか!
私からは上からしか見えないが40cmくらいはあろう背中が黒い飛行機の翼の断面形状みたいな魚である。

“あともう少しや!”。  横から見ている嫁さんが『おとうさん鯛みたいやで!』叫ぶ! 
鼻息が荒くなり、気分は頂点に達する。 一瞬である、嫁さんが玉網を水面に付けた途端に”ギューン”と足下にめがけ魚が再度潜って行くではないか! 
”プチッ”虚しい音とともに糸のテンションが無くなる・・・話したくもない・・・こんな事書きたくもない。

その後、今度こそチヌかと頑張るが32cmのカレイだったりして、気分はのらない。
(実はこの冬の間、明石の林崎港で投げ釣りでカレイを7枚ほど釣ったが、30cm以上をあげたのは生まれて初めてだった。)
もっと、喜べばいいのにまったく人間とは実に欲深い生き物である。
明日もあるさと、16:00時ギリギリまで粘り、筏を下りる。

PS:後で船長に逃げた背中が黒い鯛の話をしたら、たぶんオスの真鯛だったかもしれないとのことでした。 ああ、ますます虚しい・・・。


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