エレキテルを訪ねて
2002/06/23
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常々購読しているメルマガの中に“讃岐うどん”をテーマにしたものがある。よくある食べ歩きの類なのだがなかなか読んでいて著者のうどんに対する愛情や情熱みたいなものが伝わってくるので飽きずに読んでいる。先日そのメルマガでいつものようにとある一軒のうどん屋が紹介された。それがもうべた褒め!う〜ん、これはわざわざ足を運ぶ価値(味)があるかもしれない、、、と思い始めたのがきっかけだった。タケダは無類の麺好きだった。 |
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まずは腹ごしらえ。なんせ朝飯抜きで出掛けて来たのだ。その店は香川県の志度町にある。今風に云うと「さぬ き市」の志度町か。国道沿いのマルナカのある信号を北に入ってすぐの東側、ビリヤード場の隣。屋号は『小麦家』地元ではかなり名の通 った店らしい。自慢は釜揚げなのだという。何処にも負けない釜揚げの味と豪語している。客の顔を見てから茹で出すので時間がかかるがそれしきの事はうどん通 にはお構いなしである。 麺はちゃんと麦の味がする本物系、特徴は出汁か。タケダがひいきの“わらや”はきわどく濃いカツオ出汁の鮮烈さが特徴なのだが小麦家はイリコ出汁だった。うどん出汁のように濃く出汁を取るのにイリコでは生臭くなってしまうと思うのだが美味味のみが良く出ている。匠だ。 |
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せっかく志度町に足を運んだのである。付近の散策を忘れてはいけない。志度町と云えばなんだろう?・・・・平賀源内でしょう。っと云うわけでまず向かったのは四国巡礼86番札所「志度寺」である。門前には仁王門がありそこに吊された一足の巨大なワラジが出迎えてくれる。そしてこの仁王像は国の重要文化財に指定されているらしい。つまりは『国宝』ってヤツか。その他左写
真の本堂を含め脱江波堂やらなんやら指定文化財がひしめいている。境内はまるで国宝の宝庫だ。お遍路さんも巡礼のラストスパートだね。 |
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平賀源内の育った(らしい)家は今、平賀源内遺品館として公開している。左写 真は源内の像、ある程度美化された銅像に仕上がるのは世の常らしい。右写真の方は平賀源内の子孫にあたるその名も平賀さん。本気で云っている。遺品館には僕らを含め客は3人しかいなかったが、この平賀さん気前よく展示ケースの中のエレキテル(摩擦式電気発生器)を取り出し座敷で解説しながら中身を分解して見せていただいた。なんとこのエレキテル、レプリカではなく源内本人が作ったオリジナルなのだそうだ。東京逓信博物館にある方がレプリカらしい。かなり本気で云っている。しかしそんなレアな物を触らせていただいて良かったのだろうか。いい人だ。 |
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志度からだともう少し足を延ばさなければ行けないが五色台スカイライン行って来た。鳴門とちがって走行車両が非常に少ないので気持ちよく走れた。そしてスカイラインを北に降りてくるとそこは四国最北端の地“大崎鼻”これで四国の東西南北端を3つ制覇したことになる。残すは蒲生田岬(最東端)のみ、・・・しかし地元の徳島なのに何故まだ行っていないんだろう? |