海 に い ち ば ん 近 い 駅
date:2005.08.12-14
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行き先が無いのでさすらってしまっている。とりあえず、四国最西端の佐田岬に向かっている。 |
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メロディーラインを走っていると所々に風力発電の巨大な風車を見受ける。道すがら「せと風の丘パーク」という看板に導かれてやって来た。ここから見ると点在していた風車がすべて連なって見ることが出来る。全部で11機の白亜の風車は圧巻。風車に使われている実物のブレードを展示している。パリダカと比べてみるとその大きさが分かる。風車の真下に立つとこのブレードが風を切りながら自分に向かって振り下ろされてくる。ヒューーーーーーゴォ======。きっと新たなツーリングスポットになるだろう。 「せと風の丘パーク」はエコロジーをテーマにした公園。公園といっても展望台があるだけ。それで充分だ。岬を渡る風で電気を作る。なんか、少しだけ未来が明るく見えた気がした。公園のトイレの屋根には太陽電池のパネルが張り巡らされている。ここで消費する電力をまかなっているようだ。ちょっともようしたのでトイレを借りるが、、、紙がない、、、。なんともエコロジー、って、お〜〜ぃ。だれか〜、紙ぃ〜〜〜。 (注:ちゃんとティッシュは携帯しているのでくれぐれも誤解の無いように。) |
お腹がすいたのでメシにしょう。ラーメンが食べたいなぁ。須崎の鍋焼きラーメンってまだ食べたことない。そうだ、須崎に行こう。いやはや、さすらっている。 しかしながら高知へ向かう山道でリアタイヤの空気が少ないことに気が付いた。パンクか?困ったな、山道だしお盆休みともなると修理をしてくれる店を探すのもひと苦労だな。とりあえず給油に入ったスタンドで空気の補充をしてもらうがこれが裏目に出て完全にバーストしてしまった。スタンドの主人が近くのバイク屋を教えてくれたのでなんとかそこまで行ってみる。もちろん店は休み。家の子に聞いてみると主人は留守で遅くなるらしい。 1時間くらい待ってみたが帰ってきそうにない。這ってでも帰るかとベコベコのタイヤのまま走ろうとする。どうも走行不可能。こまったあげくツーリングマップルの巻尾に載っているバイクレスキューサービスに電話を入れる。 |
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結局、立ち往生した地点から2kmのところに太郎川公園というキャンプ場があり、そこで一夜を過ごす。一度訪れてみたいと思っていたキャンプ場だったのだが、こんな形でこようとは思わなかった。 写真のH-Dダイナの中西くんは三重からのツーリング。なんと彼もパンクして救援待ちの状態。ものがハーレーだけに近所の修理屋では断られて松山まで運ばれるのだという。 パンクして困っているはずの彼ではあるが、困ったなぁ〜という顔が何とも明るい。人懐っこく気持ちのいい青年だった。 別れ際「それじゃ、パンク仲間どうしってことで」と彼が手を差し出した。熱い握手を通 じて彼から元気が流れ込んできた。 |
数分後、近くのバイク屋が軽トラックで迎えに来てくれた。店までは3kmくらい。昨日の夜、キャンプ場がたまたま近かったこと、こうしてバイク屋が近かったことといい、運が良かったのかもしれない。 さぁ、これから徳島へ向けて汽車の旅が始まる。ツーリングに来て汽車で帰ることになってしまってちょっとおかしい気もするが、これも旅だ。旅は人生、人生は人、今回も良い人に出会える旅だった。
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いざ行かん 万感の汽笛をならしつつ
我が身と心 永遠に続く旅路の上
青春という名の 無限軌道