※CINEMA CODE※tabino-atode May

 

 紀の国周遊
2002/05/03〜04

例年のごとく今年のG/Wも車での諸国漫遊に出掛けた。今回の行き先は和歌山県、そう紀の国だ。例によって例のごとく車中寝泊まりの貧乏旅行&まったくスケジュール無しのツーリング、さてさてどうなることやら。

 

朝4:30起床の後出発、ラッシュに巻き込まれる前に都市をぬけたいと思う。徳島を出発して淡路島、神戸、大阪、奈良、と経由しつつ和歌山県を目指す。道中、地図上で『仁徳天皇陵』を発見。早速寄り道天国である。解りきったことだが人の目線では前方後円墳の形は確認できない。左の写 真の様な感じ。なんと、ここは宮内庁の管理下にある。さすがは天皇陵。

仁徳天皇百舌鳥耳原中陵
墳丘の全長480m、前方部の幅305m、後円部の直径245m、周濠を含めた東西の長さ656m、南北の長さ793m、周囲は2718m、面 積464124F。我が国最大の前方後円墳。仁徳87年(399年)1月16日勃。10月7日ここに葬られる。去年143歳らしいが、どうしてこんな日付まで残ってるんだか・・・。まぁ、実在した天皇ではあるが半分神話なので鵜呑みに出来ない部分が大半。

 

同日、夕方には和歌山県入りをすることが出来た。高速道路を使用しないので移動時間がかさんでしかたがない。しかしどこかへたどり着くことが目的ではないのだ、この行程こそが目的の旅。
日暮れ前に勝浦の那智の滝に到着。滝の落差は日本一なのだそうだ。さすがに圧巻の迫力だ。お土産屋には黒飴の那智黒が大量 に並んでいる。那智黒と云えば子供の頃TVの宣伝でアフロヘアーのおじさんが散々ドラムを叩いた後一言「ナチグーロ!」と叫んでいたのが印象に残っている。(え?知らない?)そうか、ここの名物だったのか。

日が暮れたので今日の寝床を探すことにする。やはり例によって道の駅を探すが事前に県内の道の駅の分布図をチェックしていたのでそれほど苦労はしない。ここから一番近いのは三重県に入ってしまうが「ウミガメハウス」という道の駅。例によって椅子と机をセッティングし夕食の準備である(夕食と云えるほどの物では・・・)。行楽のシーズンとなると道の駅には僕らのような宿泊客が集まってくる。昨今では夜間、道の駅を封鎖しようという動きが一部ではあるそうだ。う〜ん、困ったなぁ。日が暮れてから雨が降り出した。最近、旅に出ると雨に好かれるようだ。

 


 

昨日車の中で読書をしながら眠ってしまった。疲れてはいなかったけれどお酒を飲んでいたのが効いたらしい。寝付いたのは21時くらいではなかっただろうか。一晩中ボンネットを大粒の雨が叩いていた。明けて2日目、朝7時の起床。旅先の朝としては遅いほうだ。買い込んで置いた食料(ここで手持ちの食料と飲料水20リットルを使い切る、何処かで補充しなければ)で朝食をすませ出発。本日最初の目的地は本州最南端の地、潮岬だ。ずっと天候が悪い。岬に吹く風は強烈だった。展望台の上では飛ばされてしまいそうになる。眼下に広がる芝生には大勢のキャンパーがテントを設営していた。もちろんライダーも多かった。僕もバイクならなぁ、と嫉妬心が顔を覗かせる。
G/Wだというのに道中たいした渋滞もなく旅はすすむ。渋滞がない代わりにたいした街もない。ずっと山と海との狭間に道があり平地が少ないので集落も少ない。さて、次に目指すは南紀白浜アドベンンチャーワールド。パンダだよパンダ。パンダを見たのは確かこれで2回目。最初は小学生の時神戸のポートピアだった。ガラスの向こうのパンダは向こうを向いてうずくまり微動だにしなかった。実は剥製だったかもしれない。さすがに21世紀ともなるとパンダの価値にもデフレが生じるのか屋外に放たれていた。ガラスなんかに阻まれない生パンダに感激。&シャチは初めて。シャチって想像していたよりも(TVで見るよりも)遙かにデカイ!ショーのお姉さんが楽しそうにシャチと戯れるが相手は肉食動物なのだ、いくら調教されているとはいえその日の気紛れでパク!ってなことはないんだろうかと心配するのって変?

 


 

昨夜もまた道の駅での宿泊だった。やっぱり例のごとく宿泊組がたくさんやってきていた。朝5時すぎに起床。買い込んでおいた食料で簡単に朝食をすませポルトヨーロッパを目指す。今日中に徳島に帰るには昼過ぎには和歌山を離れなくてはならない。
道中、地図で道成寺を発見!例によって寄り道天国とあいなる。歌舞伎で知られる安珍清姫の悲恋の物語の舞台の“あの道成寺”です。実在するんですねぇ。今回の旅で一番大きな小発見でした。まだ7時になったばかりの早朝なのでまだ境内には参拝客や観光客は誰も居ず静かに拝観できた。素晴らしいロケーションだ。観光は人が居ない時か観光客の居ないところに行きましょう。(タケダ的観光のススメ)

なんだかねぇ・・・行楽というとテーマパークというのはどうだろう?とりあえず自分のことは棚に上げてしまうが、そういう行楽で楽しんだと思いこみたい御仁達がここぞとばかりに群れをなしておしよせた。これは民族移動か?とりたて命にも等しい時間をけずってパビリオンの行列に同化するわけでもないので適当に写 真を撮った後、隣接する黒潮市場で昼食を取って帰路につく。さすが黒潮の街だ、バーベキューで食べた魚介類は絶品だった。やはり決め手は鮮度だろうなぁ。少々お値段が張るがその価値に照らすと安いもんだ、こういう部分はケチってはいけない。

 

余談ではあるが帰宅途中の淡路島に魅力的なスポットがまだまだたくさんある事を再認識した。具体的に何処がどうだとはここではまだ云いたくないがその内ご披露しよう。高速道路の素通 りされると淡路島の観光筋は云うが、どんなにここがワンダーランドかということを彼ら自身理解出来ていないのだろうか。いや、もしくはタケダが胸踊らせるスポットは一般 的にはそうでないかもしれないのだけれど・・・。願わくは愚にもつかないテーマパークなんぞと云う物の新設のために本当に価値のある部分が破壊されないで欲しいと思う。

 


 

back to tabi no tochu May

go to ※CINEMA CODE※ top page