市民講座「自分で出来るツボ健康法」から実技編紹介

このページは徳島市の依頼で「ツボ健康講座」と題し、2003年5月より週一回2時間、全16回シリーズで3年間開催した市民健康講座の実技指導の部分内容をまとめたものです。
 最近はいろいろな場面ででツボ健康法が紹介されています。しかし正確に「ツボ」が取れなくてな意味がありません。
 この市民講座では基本的な「ツボ」を正確に取ること。簡単な方法でその「ツボ」を使った健康法を指導しました。

 ツボの正確な取り方については「正しいツボの取り方」のページを参考にしてください。


  

元気を出すツボ療法 冷え性・婦人科のツボ療法 消化器と便秘のツボ療法
集中力を高めるツボ療法 風邪のツボ療法 不眠解消のツボ療法
ストレス解消のツボ療法 腰痛のツボ療法 目・鼻の病気のツボ療法
肩こりのツボ療法 老化予防のツボ療法

元気を出すツボ療法
 
 元気を出すには胃腸の働きを整え、食物を効率よくエネルギーに変えるとともに、新鮮な酸素を全身に送り出すことを目標に行います。
 東洋医学ではこの食物から得られるエネルギーと、新鮮な酸素が合わさり、身体にみなぎるエネルギーを「元気」と呼んでいます。
 
 使うツボ  「足三里」「中カン」「気海」
 
足三里は別名「下陵・下三里・下陵三里」などと呼ばれます。
元気を出して精力をアップし、身体を強壮にする保健作用が強く、胃腸を整え丈夫にします。また身体の水分代謝をよくして浮腫などを消します。
身体全体の気血の流れをよくする働きも強いので、消化器疾患全般、下肢運動器疾患によく用いられます。
 また顔、鼻、口も疾患にも用います。
 精神を安定する作用も強いので精神不安や不眠にも言いようです
 中国では内科疾患の治療にもっとも使用頻度が高いのがこの足三里です
 
  「足三里へのゴルフボールを利用したコロコロ指圧」は足三里のツボの上下をゴルフボールを利用して両掌で包むようにして転がします
 また、市販の温灸も効果があります
 
  


 中カンは胃カン、太倉、胃管、中管、胃募ともいわれ胃の中央部の位置に当たるツボです。
足三里同様胃腸を整え丈夫にし水分代謝をよくします。シャックリやゲップを押さえる作用もあります。消化吸収力を高めるため虚弱体質の改善には必須とされています。
 
 
  
 気海は名のごとく「気の海」の意味で気の流れをよくし免疫力や精神力、基本的な体力を壮健にします。腹式呼吸の中心「臍下丹田」と呼ばれる部でもあります。
 
「中カン」「気海」の温灸
市販の温灸用艾で十分効果があります
 
 
冷え性・婦人科のツボ療法
 
 冷え性は身体を中から冷やす飲食物の摂り過ぎと、外からの寒冷侵襲以外に、身体を温める熱エネルギー(陽気)を生み出す力が弱ったためにも生じます。ツボ療法はこの陽気不足による冷え性に適しています。
 
 使うツボ  「三陰交」 「照海」「陰陵泉」 

「三陰交」
 
足の内クルブシの中心から上に指四本分で骨の際にあり、足の三つの陰の経脈が交わる処とされ、胃腸の働きを補い消化吸収力を高め血行をよくします。
 
婦人科疾患、特に冷え性や小児夜尿症にもよく効きます。
 
指圧は左右同時に骨際を少々痛いくらい親指でグリグリ回し気味で押し込みます。2,3分でいいでしょう
 

三陰交の市販の温灸




 陰陵泉」
三陰交から上に骨際を指で軽くなぞっていくと膝の少し下の骨が湾曲した所で指が止まります。少し落ち込んだ感じがします。押さえるとかなり痛みを感じるところです。
胃腸の働きをよくして水分代謝をよくします。冷えだけでなくよく足が浮腫む方にも最適です。
 腹部膨満感や浮腫、黄疸、下痢などにも利用します。
 三陰交同様に左右同時に自分で指圧してください。
    
 
  「照海 
内クルブシの真下の少し落ち込んだ骨の隙間のように感じるところです。ここも押さえると少しいたく感じます。
冷えるとオシッコの近い方には最適です。
またこのツボは中耳炎や風邪の咽喉痛にもよく効きます。照海は温灸が指圧より効果が大きいようです。
  
 
 
 
 
  
消化器病と便秘のツボ療法
 
 消化器(此処では主に胃腸、消化管を中心)は口から肛門までを言います。消化管自体の異常と働きの連係プレーの不調和からも胃腸病を生じます。
 ツボ療法は各消化管の不調和からの異常に適しています。
 
 使うツボ  「中カン」「天枢」「水分」「足三里」「手三里」
 
「中カン」   
中?カンは別名、胃カン・太倉・上紀・胃管・中管・胃募などとも呼ばれます。上腹部、おなかの中心にあります。お臍とみぞおちとの中心点です。
 
胃腸の働きを整える作用が強く消化吸収力を高め水分代謝を良くし、ゲップやシャックリを抑え元気を高めます。
各種消化器疾患・呼吸器疾患・虚弱・神志不寧によく用いられます。
温灸が一番です
 
 


「天枢」

腹部でお臍(へそ)の真横2寸。指の幅約3本分のところです。
大腸の働きをよくしますので便秘症の方には最適です。
このツボには温灸もいいのですが、少しチクチクとした刺激がいいのでインクの無くなったボウルペンの先を使ってチクチク刺激をしてください。
 
「水分」
お臍の真上1寸、お臍の中心から親指の幅だけ上の所です。    利水の効果が強いので下痢止めに高い効果があります。米粒を絆創膏で貼附しただけでもよく効きますので市販のエレキバンなどでも大丈夫です
                                     


「足三里」           
 
  前出 元気を出すツボ療法参照
 

 

「手三里」
肘を曲げると出来る横シワの外端に先ず「曲池」のツボを取りそこから親指に向かって指三本分の筋肉の溝の所です。抑えるとかなり痛いです。
便通をよくします。
また同じ側の下歯痛を止めるにも効果があります
痛いくらい左右交互に強く指圧しましょう。
 
 
 
 
 


 
集中力を高めるツボ療法
 
 集中力を高めるには精神の安定が必要ですこれを「安神」と言います。気を丹田に鎮め。呼吸を整えることも重要です。
 ツボ療法はこの安神・調息効果に優れています。
 
 使うツボ  「百会」「ダン中」「関元」「風池」
百会
頭の頂上にあるツボです
頭をはっきりさせたり集中力をつける働きが強く、蘇生術や中風の予防、救急時に使われます。
頭痛、目眩、心身症、鼻疾・痔にも多用されます。
私はスポーツの試合や試験前の気分を落ち着けたり集中力をつけるのに自分でよくコンコン刺激を行います。
 





 
 
「ダン中」
 
 呼吸作用を整え気持ちを落ち着かせる働きがあります。また、心臓のリズムや「こころ」の不安を取り除きます。
 指先でコツコツと軽くリズミカルに数分叩くと気持ちが落ち着きますよ。
 
     
 
 
 
 


「関元」
 
 別名、下紀・三結交・次門・大中極・丹田などと呼ばれます。
 関は要、重要の意で元は元気の事です。つまり丹田にあって元気を蔵することです。また呼び名が多いのは大切で効果が大きいことも意味します。
 臍下3寸にあって精気の源でもあります。元気を補い。身体を温め精力を高めます。生殖器疾患や泌尿器疾患、虚労に多く用いますがこのツボに意識を集中して腹式呼吸すると気持ちが落ち着き集中力が高まります。
 
 
 
 
 

「風池」
 項の外側にあって由来は、池は浅い陥凹部、風は風邪にことで、
 風邪が侵襲しやすいツボ。風邪の治療穴でありますが、頭や目をすっきりさせる働きが強いので集中力を高めるのにもよく使います。
 他に、頭痛・目眩・項頸部の強ばり・目疾もにも用いられます
 
 両手の親指で強く押し上げるように指圧します。




 
 
風邪のツボ療法
 
 風邪の引き始めは肩背部がゾクゾクします。悪寒や関節痛、肩凝り、頭痛、発熱、鼻づまり、鼻水、咳、これらの風邪症候群を東洋医学では、身体の上部、背部から風寒の邪が身体に侵襲して肺の働きが阻害されたと考えています
 ツボ療法は初期の風邪やこじれた風邪症候群に効果があります。
 
 使うツボ  「風池」「風門」「合谷」「照海」
 
 
「風池」 前出 集中力を高めるツボ療法参照
 
 
 
「風門」 
 
 熱府とも言われ風邪がここから身体に侵入すとされています。つまり風邪が進入する門戸の意味なのです。
 風邪のひきはじめに肩背部がゾクゾクしますが、まさにこのツボの部なのです。
 風邪に伴う頭痛・悪寒発熱・咳嗽・項強・背痛によく効きます。
 発熱していても身体が寒気を感じている時は、このツボを強く暖めます。ドライヤーの温風やタバコの火を近づけるのもいいでしょう。
 
 








「合谷」
 親指と人差し指を開いた形を虎の口になぞらえてこのツボは「虎口とも言われます
 合は出会うこと。谷は筋肉の間という意味で合谷といわれます
 鎮痛鎮静効果や身体の気の巡りを良くし風邪を駆逐作用が強く風邪で咽喉痛があるときなどはよく用います。
 他にも肩こり頭痛、頭面口部の疾患特に歯痛、鼻疾患にもよく使います。
 痛いぐらいの指圧をするか尖った金属などでチクチク刺激をします。
 
 
 
           

「照海
 名の由来は、海は深い陥凹を指し照は光で照らすことで、眼疾患を治し目に光明をさすことからと言われています。
 
 風邪ひきの咽喉痛に効果が高く暑いほどの温灸がよろしいです。
 
 後は前出につき省略
 「冷え性・婦人科のツボ療法」を参照
 
 
 
 





 
 
不眠のツボ療法
 
 精神の不安、心と体の疲労のアンバランス、自律神経系の失調などで不眠症を起こすようです。精神の不安原因を取り除くことが必要ですが 心身を安寧、安正し安眠に導くにはツボ療法が効果があります。
 
 使うツボ  「湧泉」「神門」「完骨」「足三里
 
「湧泉」
 足の裏にある有名なツボです。
 湧は水が噴き出す事の意、泉は地下より吹き出た水の意で気が沸き出す処とされています。
 気付けや鎮静効果が強く、足底の火照り・のぼせ、ショック、不眠・頭痛・卒中などによく使われます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 


「神門」 
 手掌側で手首の関節横紋の小指側の端にあります。
 神は神明の意味、門は出入り口で、心気の出入りする処の意です。精神の安静効果が強く、心臓疾患・心身症に多く使われますが、不眠時にここを反対側の親指でクリクリ軽く揉むようにしばらく指圧すると寝付きが良くなります。
 
  
 
 
 
 
 
  「完骨」 
              
 耳の斜め後ろ下に触れる骨の後ろ側の骨際にあります。
強く押しても気持ちのいいツボです。
頭や目の働きを良くしますが安静効果も強く、頭痛・不眠・項頸部強・歯痛などによく使われます。
 風池(前出)同様に両手の親指で押し上げるように揉み込みます。
就寝前に行うなうと効果がいいようです。                
 



「足三里」

 
 

ストレス解消のツボ療法
 
 「気」の変調を生じるのがストレスであり、また逆にストレスが溜まると「気」が病んできます。「気」の変調には大きく3種有ります。一番多いのが「気」の流れが停滞する「気鬱」で内臓の働きに影響していろんな疾病に発展します。
 こうしたストレスに関わる変調にはツボ療法が効果があります。
 
 使うツボ  「太衝」「内関」「百会」「足三里」「労宮」
 
「太衝」 
 足の甲で足の親指と示指の間で骨の谷間を指先側から指でなぞると指が止まるところ。押さえるとストレスがある人は痛くて飛び上がるほどです。
由来は「太」は重要な経穴に冠され「衝」は要衝の意味で古来重要なツボとされています。
イライラを押さえ気分をすっきりさせます。また頭や目をはっきりし足の疲れも取ります。頭痛・目病・精神不安(更年期障害)婦人科疾患によく使われます。
軽く痛みを感じる程にゆっくりクリクリと指圧します。
このツボはイライラストレスの方に大きな効果があります。
 


百会 「足三里」
    
   前出 省略



     

「内関」          
      
掌側で手首の関節横紋の上指三本分上がったところでクリクリ触れる筋の間。押すとかなり痛いところです。
 胸をすっきりさせます。咽のつかえや吐き気を止めたり喘息発作にも効果があります。
 筋の間をグリグリと親指で少々痛いほど指圧します。  乗り物に酔ったときにもこのようにすると楽になりますよ。このツボは不安勝ちなストレスの効果が大きいようです。    
 

 
「労宮」
   
 掌(てのひら)中央で横紋の中、握り拳を作ると中指尖端が当たるところです。
 こころの疲労を取る意味があります。
 精神安定作用が強く胃の不安も取ります。
 反対の手で挟むように握り、親指で強く揉み込みます。
 「こころ」が疲れている人には最適です
  
 






腰痛のツボ療法
 
 腰痛を始め疼痛疾患にはツボ療法の効果が非常に高いことはよく知られています。
腰痛は原因、状態、具体的な場所などが複雑に絡まり簡単には表せません。ここでは代表的な慢性腰痛のツボ療法として紹介します。
 
 使うツボ  「腎兪」「志室」「命門」「大腸兪」
       「関元」「湧泉」
 「腎兪」「志室」「命門」「大腸兪」
   
  ツボの取り方はリンクした別項を参考にしてください。
  特に「腎兪」と「志室」を取るときの手指の置き方に注意してください。
 
 腎兪・命門・志室はすべて補腎、つまり老化や疲労、過度の寒冷などからくるいろいろな症状を治療します。
 足腰の弱り、精力減退、尿の苦情、健忘などには必ず用いられます。
 
「腎兪」「志室」は単純な指圧でも十分に効果があります。
「命門」は骨の隙間にあるため指圧は困難です。温灸をしてください。
もちろん「腎兪」「志室」も一緒に温灸されても結構です。
冷えに弱い方は温灸など暖める方法がベストです。
 
 
 
 
 
 
 「大腸兪」  
 
 腰痛には必ずと言っていいほどよく使われるツボです。
 指圧でもいいし、温灸でも効果が大きいです。
 
※ 背中や腰のツボを一人でツボ療法に使うには、使い古しの女性用ストッキングの中にゴルフボールを2個入れ、それぞれの間隔を結び目で調節して位置を確かめながら背中に敷き込んで利用するといいでしょう。

 
「関元」
 
前出 
 集中力を高めるツボ療法参照
 腰痛時も温灸が最適です
 
 

 
「湧泉」
 
 前出 不眠のツボ療法参照
 青竹踏みでも結構です











 
目・鼻の病気のツボ療法
 
 目や鼻の病気は慢性化しやすく難治性が多いようです。
 こうした感覚器のいろんな病気にもツボ療法が効果があります。
 
 使うツボ  目に「太陽」「合谷」「百会」「風池」
 
          ※ 別項 症状によるツボ療法「ドライ・アイなどの眼疾患」も参考に
 
                      
「太陽」 
 中国近年で発見された新しいツボです
  目尻と眉尻を各頂点として結ぶ線を正三角形の一辺とすると、もう一つの頂点に当たる部です。
 眼科疾患全般、頭痛、歯痛にも効果があります
 少し痛いほどの指圧か、ペン先突起物で刺激します。            
 





「合谷」 百会「風池」
 
  前出につき詳細は各項を参照願います
 
  合谷への刺激は一方の手を甲側から包み込むようにして親指で押し込むようにすると指圧に力も要らず良くこたえます
 
 
 
 




 
 風池への刺激は両方同時に親指で上に突き上げるように指圧します。
このとき頭を少し後ろに倒し気味にするとなお堪えます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
   百会にはゴルフボールを利用したコンコン刺激が最適です。
  ボールを少し浮かし百会に向かって落とすようにします。
  落とさないようにボールをコントロールしながら数十回繰り  返します。
高さは刺激の強さを調節しますので自分で判断してください。
 
 
 
 






 
  鼻に「印堂」「迎香」「曲池」「手三里」「足三里」
 
          ※ 別項 症状によるツボ療法「花粉症の治療」も参考に
 
 
「印堂」
 中国で近年に発見された新しいツボです。眉間中央です。
 鼻の疾患、頭痛、目眩、高血圧症に用いられます
 温灸が良く効きますが、灸はチョットと思う方は、少し堅くて丸いもので強く押さえます。ゴルフゴールやペンキャップなどがいいでしょう。少々痛いほど良く効きます。
 
「迎香」 
 小鼻の外側でハの字型の溝の中にあります。
 名の由来は「迎」は迎える。「香」はかおりの意味で鼻疾患を治療することからきています。
 鼻の通りを良くする作用が強いので鼻づまり症状に良く用いられます。
 
 
 
 


「曲池」  
 肘を曲げると現れる曲がりシワの外側の端で押さえると少し落ち込む感じの部。
 風邪のいろいろな症状に効果があります。








「手三里」
 
  前出につき省略  
 
 「曲池」「手三里」へは痛いくらいの指圧か熱いくらいの温灸がベストです
 
 
 
 







「足三里」
 
 前出につき省略
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
肩凝りのツボ療法                        
 
 ご存じ肩凝り、最も需要の多いツボ療法です
 「症状によるツボ療法」の項も参照に
 
 使うツボ  「肩井」「肩外兪」「天宗」「天柱」「風池」
       「曲池」「合谷」「外関」「足三里」
                           
肩凝りの原因、よく凝る場所、肩凝りの程度、随伴症状などは個人個人千差万別です。
ここではごく一般的なツボ療法を掲げます。
 
「肩井」「肩外兪」「天宗」
 
  は自分でツボ療法を行うには少々困難です。周りの方に指圧、叩き、温灸などをお願いしてください。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 
「天柱」「風池」
 については写真のように自分ですることも可能です。
先ず天柱、風池、(完骨)などの項にあるツボには親指をツボの位置に合わせ、他の4本の指で頭を包みこむようにします。
そして親指は下から頭の中心に向かい押し上げるようにし、他の指は親指の力を逃がさないように補助するようにします。
 親指は、天柱、風池(完骨)と左右同時にツボを変えながら行います。
   

また、タオルや紐を用いて行うことも出来ます。この方法は自分だけでも出来ますが、誰かにお願いしたほうが、良く堪えてよりスッキリすると思います。
先ず、タオルを額の上から両耳の上から後ろに回し端を両手で握ります。親指をツボに押し当て、この親指を支点にして他の指でタオルをギューッと絞り込むようにします。力の入り加減を考えてタオルの握る位置を変えてください。する側も楽に力が入りますし受ける側もよりよく堪えて気持ちが良いです。



「曲池」
合谷」
 
曲池は痛いほど親指で揉み込むように押してください。
 
合谷も同様に痛いほどの指圧が最適です。
 
 
 





              
「外関」


外関を強く押しながら腕の上下や、首を前後左右に動かせると肩や首のコリ解消になります


 
 
 
 「足三里」
 
 ゴルフボールのコロコロ刺激も効果的です
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
11.老化予防のツボ療法                     
 
 人は否応なしに年老います。
 不老長寿とは言いませんが、天年つきるまで人に世話ならず健康で生きたいものです。
 若さの保持、回春、ボケ防止のツボ療法です。
 
 使うツボ  「志室」「命門」「湧泉」「関元」
          「百会」「中カン」「足三里」「三陰交」
                         
 東洋医学では老化は全て腎(東洋医学での五臓六腑の腎)の虚衰と考えています。老化、言い換えれば、脳・骨・生殖・成長・根気・頭髪・耳・腰腿・免疫力などの働きは全て腎の力とされています。この腎の力を補佐するのは脾胃(健全な消化吸収能力)と肝(心身内外からの防衛力)です。
従って、老化予防は脾胃を健やかにし、肝臓の働きを伸びやかにし、腎を補う事が重要となります。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 腎兪・命門・志室
 
 
老化予防の中で特に痴呆にだけはなりたくないおっしゃる方も沢山見受けます。中国ではこうした痴呆の予防効果(益智)があるツボも紹介されています。

 代表的なツボには
 百会神門心兪足三里内関膏肓湧泉などがあります。
 
 回春効果 老化予防とはそのまま回春効果でもあります。
まだまだ現役を自負したい方におすすめです。
 
  
足三里のコロコロ刺激            中カン関元の温灸

 
 三陰交の指圧                 三陰交の温灸