よく使うツボの取り方  
 

当HPに取り上げたツボの索引

ア行 足三里 アシノサンリ サ行 三陰交 サンインコウ ナ行 内関 ナイカン
(手三里) テノサンリ 少衝 ショウショウ
委中 イチュウ 少商 ショウヨウ ハ行 肺兪 ハイユ
胃兪 イユ 少沢 ショウタク 百会 ヒャクエ
陰陵泉 インリョウセン 照海 ショウカイ 飛陽 ヒヨウ
承山 ショウザン 脾兪 ヒユ
カ行 外関 ガイカン 商陽 ショウヨウ 臂臑 ヒジュ
膈兪 カクユ 衝陽 ショウヨウ 風池 フウチ
完骨 カンコツ 志室 シシツ 風門 フウモン
関元 カンゲン 心兪 シンユ 付陽 フヨウ
関衝 カンショウ 腎兪 ジンユ
肝兪 カンユ 申脈 シンミャク マ行 命門 メイモン
気海 キカイ 神門 シンモン
曲泉 キョクセン 身柱 シンチュウ ヤ行 陽陵泉 ヨウリョウセン
曲池 キョクチ 水分 スイブン 湧泉 ユウセン
魚際 ギョサイ
迎香 ゲイコウ タ行 太谿 タイケイ 臨泣(足) アシノリンキュウ
京骨 ケイコツ 太衝 タイショウ 梁丘 リョウキュウ
ゲキ門 ゲキモン 太陽 タイヨウ 蠡溝 レイコウ
血海 ケッカイ 大腸兪 ダイチョウユ
懸鐘 ケンショウ 大椎 ダイツイ
肩偶 ケングウ 胆兪 タンユ
肩貞 ケンテイ 壇中 ダンチュウ
肩井 ケンセイ 天枢 テンスウ
肩膠 ケンリョウ 天宗 テンソウ
肩外兪 ケンガイユ 天柱 テンチュウ
膏肓 コウコウ 中完 チュウカン
后谿 コウケイ 中極 チュウキョク
合谷 ゴウコク 中衝 チュウショウ
孔最 コウサイ
公孫 コウソン

 人の身体にはおよそ 360の経穴(つぼ)がありますが
 専門知識もいらず自分で簡単に見つけられ、
 しかも効果の大きい経穴(つぼ)は40個そこそこです。

 経穴の名前は古代中国の言葉に由来しているので少し難しいですが、
 名前と効能を覚え、取穴できれば仲間内で目立つだけでなく、
 ご自身にとってもおおいに役立つことでしょう。






































































 足の三里(あしのさんり) 

  足三里の取り方は3通りあります。

@ 向う脛を骨に沿って親指で軽く下から擦り上げていくと
骨の膨らみにあたり自然と指が止まります。
この部の外側親指の幅だけ離れた所です。
この取り方はプロが最も多用する方法です。

A もう一つの取り方は、
膝頭のお皿を同じ側の手で親指と人差し指で軽く囲みます
このとき人差し指が向こう脛の中心に来るようにし
軽く中指を添えると丁度中指の先があたる所です

B 三つ目は一度基準点として膝のお皿の外、下の窪みに仮点(ここは犢鼻というツボでもあります)ここから下に手幅、指四本文下った筋の中に取ります。

この三種で取った足三里は位置がずれることがあります。個人の体型の違いによりますが、正しくはその中で指で押さえると最も痛いか心地良く感じるところです。

 胃腸の働きを調整する代表的な経穴(ツボ)で
松尾芭蕉の「奥の細道」で有名なこの「足の三里」です
 昔、旅人は旅先での食あたりや水あたりの予防に
 この「足の三里」にお灸をする賢い習わしがありました

中国でも内科疾患に最も多用されるツボとして有名です 

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三陰交(さんいんこう) 

足の内側の踝(くるぶし)の上
 指四本幅で骨の際にあります。
 押さえるとかなり響く感じがしてすぐに解ります。

 古来から婦人科疾患の特効穴として
 有名でよく用いられます。
 特に月経痛には必須です

 冷房病の予防にもこのツボが最適です

 また、小児遺尿症(夜尿症・おねしょ)にも効果があります

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太衝(たいしょう)・臨泣(りんきゅう)・衝陽(しょうよう)


太衝
は足の親指と人差し指の骨の間を、指で軽くこすり上げると、自然と指が止まる所。
V字型の骨の谷間の終点。押さえるとかなり痛い部


臨泣も太衝同様、小指と無名指の骨間で、V字型の骨の谷間終点。指が止まる所


衝陽も同様に第2指と第3指の骨間で、V字型の骨の
谷間の終点、指が止まる所。
脈拍を感じる部


行間)は太衝から指先に約2.3センチの部で骨の間。このツボも押さえると結構痛い。

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 中完(ちゅうかん) 完の字は正しくは月(にくずき)に完の字です    
おなかの中心という意味の「中完(ちゅうかん)」です。

 ツボの位置も言葉通り「みぞおち」と
 「おへそ」のまん中にあります

 弱った胃腸の働きを整え、丈夫にするのに最適のツボのひとつです。

          
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百会(ひゃくえ) 

身体の一番高いところに「百会(ひゃくえ)」という経穴(つぼ)があります。
 頭を真っ直ぐにして鼻筋の通りを髪の毛の中に
 真っ直ぐ上がる線上のてっぺんです。
 指で押さえると、ぼんやりと陥ち込む感じで
 頭の芯に響きます。
 
 このツボは気持ちを落ちつかせる効果が強いので
 精神安定剤の代用になります。

 痔疾、便秘症などにも即効があります。
 

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湧泉(ゆうせん) 


足心とも言いますが足の裏のほぼ中心です。
 土踏まずのつま先寄りで、足先を屈して出来る富士山のような形のシワの頂上部に
 「湧泉」という経穴があります。
 
 「元気」、特に基礎体力の維持増強に
 大きく係わります。
 また「のぼせ」のような「気」の上下のバラン ス失調による様々な症状にもよく効きます。
 青竹踏みでよく知られます。


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合谷(ごうこく)    

 
手の甲側で、親指と人差し指の付け根の骨の別れ際の間にあります。
このツボは少し部位に幅がありますので一番反応(痛いところか気持ちいいところ、またクリクリするところ)の強いところに取ります。
 大半の人が押さえるとかなり痛む部です。

 歯痛に最もよく用いられるツボがです。
 下の歯が痛む場合は同じ側の「合谷」を、
 上の歯の痛みには反対側の「合谷」を
 痛いほど出来るだけ強く押して下さい。
 非常によく効きます。

 またこの「合谷」は昔から「目ばちこ」
 「物もらい」のお灸の特効ツボとしても有名です。

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気海(きかい)・関元(かんげん)・中極(ちゅうきょく)


気海
 
おへその真下1寸5分(約3.4センチ)の所です
 体を温める作用が大きく
 気力を増すツボでもあります
 呼吸器に異常があるときにも多用します
 強壮保健のツボとしてよく使われています



 
関元

 お腹の中心線上でお臍(へそ)と恥骨の中間

 
 簡単に取るには、おへその真下ご自分の手幅(指四本分、約7.8センチ)のところ

  「へそ下三寸」という言葉があります。
 少しエッチな意味にとられる人もおられますが、
 本来この言葉は腹式呼吸法で言われるところの
 「臍下丹田」のことなのです。
 経穴では「関元」の部です。
 非常に大切な経穴で元気を作りだす根本なのです。


 
中極
 
お腹の中心線上で、恥骨の少し上(1寸)の陥凹部、陰毛中
 泌尿器、生殖器疾患に多用





関元の簡単な取り方

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  外関(がいかん)


手の甲で腕のシワの中心から肘の先端に向かって2寸
指の幅二本分上がった部です

このツボは腕の関節のシワから指三本の説と指二本の説があります。

私は経験上、指二本説を取っています。
いずれにしろツボに反応(圧痛、快感、クリクリなど)が
出ているところに取ります。


このツボは寝違いの特効穴でもあります。

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 内関(ないかん) 


 内関

 
手のひら側で腕の横紋(シワ)の中央から
 肘の方に3〜4センチ上がった所で
 押さえるとかなり響く感じがします

 外関同様に、指三本説と二本説があります。私は二本説でツボを取ります。

 丁度「外関」穴と裏表の関係です

 このツボは、乗り物酔い、二日酔い、つわり、
 めまいなどの吐き気を止めるツボとして有名です
 それ以外に咳、喘息、胸やけ、しゃっくりなどにも
 効果が有ります。

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ゲキ門(げきもん



 
ゲキ門(表記できない字なのでカタカナ表記)
 
前腕の内側の中心(私は少し手首よりに取りますが)で押さえるとかなり痛い部

 心臓病に多用

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命門(めいもん)・腎兪(じんゆ)・志室(ししつ)

 

 腎兪
背の中心の「命門」
(下の命門の取り方を参照)からに1.5寸、約3.4センチ外に寄った部です
 

 

志室「腎兪」から更に外側に3.4センチの所です
 


 腎兪
はへその高さで、親指が前に、ほかの四本の指は 後ろにくるようにし掌が上にくる状態で、手を腰の横に取った姿勢で、丁度中指の当たる位置になります。

 
志室はへその高さで親指を後ろに、ほかの四本の 指は前にくるように、掌は下向きにして手を腰の横 に取った姿勢で、丁度親指の当たる位置になります。
 
 命門・腎兪・志室はみな同じ高さになります


 どのツボも気力精力を高める作用が大きく 非常に大切なツボです


 命門
丁度お臍の正反対側になります
 正式には第2第3腰椎棘突起間といいます

 わき腹のやや後ろに触れる肋骨の先を
 背中で結んだ線と背骨の交わる所です

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水分(すいぶん)・天枢(てんすう)



水分
はお臍のすぐ上、1寸の所(親指の幅)です
 下痢止めには驚く効果があります




天枢はおヘソの真横、三横指つまり2寸の所(4.5センチ)です
  (人差し指、中指、薬指の指三本の付根の幅)、


 「水分」穴と「天枢」穴を組み合わせると
 大便の異状に実によく効きます

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天柱(てんちゅう)・風池(ふうち) 



天柱
ウナジの両側の太い筋肉の外側で髪の生え際から1センチほど入ったところです

頭痛肩こりには必須です



風池
ウナジ中央の凹んだ所から両耳たぶの中間で一番窪んだところです


風邪の初期の頭痛治療に使います
眼疾患にも効果大です

                 
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 完骨(かんこつ)


 耳たぶの後ろに頭蓋骨の突起が触れる所があります
 この部のすぐ後ろの陥凹部で、髪の生え際です
 押さえると頭の芯に心地よく響くのですぐ判ります


 不眠や耳疾患に用います

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  大腸兪(だいちょうゆ)



大腸兪は両骨盤の一番高い所を結ぶ線と 背骨の交点にある椎骨(第四腰椎)の直下から 外に1寸半(約3.4センチ)の所


 腰痛には必須

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 梁丘(りょうきゅう)・血海(けっかい)



梁丘
膝の皿の上外角から
 4.5センチ上の筋肉の盛り上がったところ

血海とは腿の反対側になります
 急な胃の痛みに用います




 
血海膝の皿の上内角から上に4.5センチの 筋肉の盛り上がった所

 梁丘の内外の対称位置

 婦人科疾患、月経異常に多用

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大椎(だいつい)・風門(ふうもん)



大椎
首の後ろ下部、
 一番大きく突出した背骨(隆椎、第7頸椎)の直下陥凹中


首を前屈するとよくわかります






 
風門大椎から2椎下の突出した骨(第2胸椎)の 直下陥凹中から外方に1寸半(約3.4センチ)の所

 

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肺兪(はいゆ)・身柱(身柱)


肺兪
身柱外方1寸半(約3.4センチ)の部

身柱更にその1椎下の突出した骨の
 陥凹中

 
大椎からは3椎下がった部

 ともに風邪の治療に多用

 身柱は小児疾患に多用


 

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心兪(しんゆ)・膏肓(こうこう)



心兪
大椎から5椎下の突出した骨(第5胸椎)の 陥凹中の外方1寸半(約3.4センチ)の部











膏肓
大椎から4椎下の突出した骨(第4胸椎)の 陥凹中の外方3寸(約7センチ)の部

 肩甲骨内縁で押さえると非常に心地よい部




委中(いちゅう)・承山(しょうざん)・飛陽(ひよう)・付陽(ふよう)

     ※ 付陽の付はホントは足ヘンがつきます


 
 委中膝窩部(膝裏の)一番窪んだ所

 承山フクラハギ中央部の筋肉に力を入れると丁度山のような形に窪みができる山頂部

 飛陽承山外斜め下方3.4センチで山の裾野にあたる位置

 付陽外くるぶしの上7.8センチで
 アキレス腱の辺縁

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  壇中(だんちゅう)

 ※壇はホントは土ヘンでなく月(にくづき)です

 

胸の中心線上(正中線)で、両乳首の中央の部

 精神ストレスがあるとこの部に強い圧痛が出ます

 呼吸器系の疾患に多用

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  陽陵泉(ようりょうせん)・懸鐘(けんしょう)・申脈(しんみゃく)・京骨(けいこつ)   



陽陵泉
膝の外側を少し下がった所にある クリクリした小さな骨の前下陥凹部 

筋肉痛や足の痛みに多用

懸鐘(けんしょう)は外くるぶしの直上3寸(7.8センチ)の 所で丁度くるぶしから上に続く骨の途切れる部

 
三陰交とは丁度裏表の関係 寝違いに効果大



申脈
外くるぶしの直下陥凹中 

頭部疾患に多用

京骨足の外側縁の中央部で一番外に出ている骨のすぐ前の陥凹中 

鼻疾患に効果 

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  孔最(こうさい)・魚際(ぎょさい)
      ※ゲキ門は表記できる漢字がありません



孔最
前腕内側で手首と肘関節の3分の2のところ。
肘より少し親指側の筋肉上で押さえるとコロコリし、かなり堪える部


呼吸し疾患や痔出血に効果

魚際手のひらで親指付け根の筋肉の塊(拇指球)の中央、骨の外縁表裏の肌目

呼吸器疾患に効果



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後谿(こうけい)・神門(しんもん)



神門は手のひら手首の横じわの小指側の端
 軽く脈拍の触れる部

 ストレスや心臓疾患に多用






後谿(后谿とも言う)は握りこぶしの小指付け根にできる一番手首よりのしわの端

 鞭打ち症に効果大


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  曲泉(きょくせん)・陰陵泉(いんりょうせん)・蠡溝(れいこう)
   太谿・照海(しょうかい)・公孫(こうそん)


曲泉
膝を直角に曲げてできる内側の横紋の端の窪


陰陵泉曲泉の少し下で、膝内側下部の骨が 湾曲して触る所の陥凹部押さえるとかなり痛い

蠡溝俗に言われる弁慶の泣き所の部で向う脛の中央部、骨の上の小さな窪み



太谿内くるぶしの中心とアキレス腱の中央の陥凹部


照海内くるぶしの直下陥凹中


公孫足内側の中央部で土踏まずの一番高くなった部、骨の縁で表裏の肌目

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  肩井(けんせい)・肩外兪(けんがいゆ)・天宗(てんそう)・肩貞(けんてい)


肩井
は肩の中央で最も筋肉の厚い部

肩外兪は肩甲骨の内上角の陥凹部でコロコリと筋張った気持ちの良いところ

天宗は肩甲骨の中央部やや下で押さえるとかなり堪えるところ

いづれも肩こり治療には必須のツボ


肩貞は腕の付け根で後ろ側の脇の紋の上1寸(約3センチ)

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  肩偶(けんぐう)・肩膠(けんりょう)・臂臑(ひじゅ)

        ※ 肩偶・肩膠の字はホントは骨へん



肩偶
は腕を水平に挙げた時肩関 節にできる前側の窪み

肩膠は同じく後ろ側の窪み

臂臑は三角筋の腕側の頂点部

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   曲池(きょくち)・手三里




曲池
は腕を曲げるとできる肘の横紋の外側端




手三里は曲池から親指に向かって指三本分向かったところで押さえるとかなり痛い

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  膈兪(かくゆ)・肝兪(かんゆ)・脾兪(ひゆ)



膈兪
は肩甲骨の下端を結んだ線で背骨から1寸半(3.4センチ)
大椎から数えると7椎下の部

肝兪は膈兪の下2椎の位置(第9胸椎棘突起下)

胆兪:第10胸椎棘突起下)

脾兪は肝兪の下2椎の位置

胃兪:第11胸椎棘突起下)

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  少商(しょうしょう)・商陽(しょうよう)・中衝(ちゅうしょう)
   関衝(かんしょう)・少衝(しょうしょう)・少沢(しょうたく)

少商は拇指の爪根部の外側の角2.3ミリの部

商陽は示指(人差し指)の爪根部、拇指側の角2.3ミリの部

中衝は第3指(中指)の先端中央

関衝は第四指(薬指)爪根部、小指側の角2.3ミリの部

少衝は小指の爪根部、内側(親指側)の角2.3ミリの部

少沢は小指の爪の根部の外側の角2.3ミリの部

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  迎香(げいこう)           



鼻翼の傍らで鼻から唇へ流れる溝の中

 鼻疾患には必須

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  太陽(たいよう)

  
 眉毛の外端と目尻を一辺とした 三角形の外側の一端

 眼疾患に必須

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