1章 34〜45節
「主のお語りになったことが必ず成就すると信じた女は、なんとさいわいなことでしょう」(45節) と、エリサベツさんは叫びました。
このころザカリヤさんはまだ口がきけない状態でしたから、エリサベツさんにとっては、神さまのことばは実現すると信じたマリヤさんが、よけいりっぱに思えたことでしょう。
しかし、そうはいうものの、神さまのことばが実現すると信じることは、なかなか容易なことではありません。
マリヤさんは、「お言葉どおりこの身になりますように」(38節) と、天使に答えていますが、もし本当に天使の言う通りに、結婚しないまま妊娠したら、イスラエルの律法によってさばかれ、死刑になるかもしれないのです。
神さまのなさることは、人間にとっていつでも都合のいいもの、というわけではないようです。時にはマリヤさんのように自分の命を投げ出す覚悟がなければ、「みこころ通りに」 とは言えないものかもしれません。