天童春樹の人相術
 
 
 墓相の本

 墓相も一時は流行したが、最近はそれほどでもないようじゃ。今でも、墓相屋に設計してもらうと、莫大な指導料などを要求されることがあるから、前以て充分に話し合うようにせんといかんぞ。注意してくれよ。一頃は、指導料が一千万円などというのもあったからのう。
 わしは、新しく墓を建てたいとか、整理したいと言う者には、「後から軽々に手直しする訳にはいかんだろうから、その前に、墓相の本を一冊読んでからにしてはどうじゃ」と言っておる。実際に、霊の関係も大いにあるから、慎重の上にも慎重にやってもらいたいのじゃよ。せっかく先祖のためにと思って建てた墓が、後々に災いとなってはタマランではないか。
 先祖を祀るのには、何はともあれ、家系図を作ることが先決じゃ。そんなことも墓相の本にはちゃんと載っておる。それが載っていないような本は後回しじゃ。

 ○松崎恵吉著【墓は人生の根】(新・古) 「お墓の建て方の本を紹介して下さい」と聞かれた場合には、一番に推薦しておるのがこの本じゃ。松崎整道先生直伝であるだけに、痒いところに手が届いておる。

 ○竹谷聡進著【先祖の祭祀と家庭運】(古)は、「墓と家庭運の関係を細かく調査した」とあるが、「磁石と巻き尺で調べた」とあり、霊的なことには触れていないのが気になるのう。大小の吉凶が逐一発表されておる。著者は松崎整道師に師事したらしい。

 その他、○蓮見昌紀著【家運の繁栄する墓相】(古) ○今井鴻象著【墓相と家運】(新・古) ○鹿島大賢著【墓に目を開け】、【墓と開運】(新) ○岡部大寛著【良い戒名・悪い戒名】(新)も参考になる。