プロローグ for Kanon
夢
夢を見ている
羽を生やした少女が生きようとしている夢
永遠という世界に閉じこもっている少女の夢
「こんな力…いらないよっ!」
「でもそのちからがきみをとどめているものなんだよ」
夢はより強い方が残った
「まだ…まだ時間はあるよ」
「わたしをこえても…きみはかえれないんだよ…」
「最後に…最後に会いたい人がいるんだよ…だから、それまでは…」
永遠の世界の少女は黙ってそれを聞いていた
「それがボクのお願い」
羽の少女はそう言って光に包まれた
覚めない夢はない
”ゴトン、ゴトン”
電車の中で少年が目を覚ます
「痛てて…ちょっと寝てたか…あー、首痛てぇ」
首を回して少年が溜息をつく
(しかし…なんの夢だったっけな?)
あるいは少女との約束を果たす為に
視界がひらける
ある町の商店街の片隅で少女は目を覚ました
「う…うぐぅ…なんでここにいるんだろ?」
まるでそこから始まったかのように少女は呟く
(何か…何を忘れているんだろ?)
少女は少年との約束を果たす為に
永遠からの物語が始まる
<あとがき>
リハビリがてらに書いてみましたが
なんだかまっとうですね
分かる人にはわかりますが
黄昏フロンティアさんから発売しているEternalFighterZERO(通称:EFZ)
からの台詞を一部…そのまま使用しています
まあ、物語(Kanon)はここから始まったっちゅー話です
ただそれだけです