nohgakukai
昔は武士の嗜みの能楽も、明治時代に入っては、一般の人々の間でも、愛好者が増えていきましたし、昭和に入っても戦後からは地方にも広まり、結婚式 新築の家の棟上げ、各種のお祝い事の時には、必ず、祝言謡が披露されていました。 高知県でも戦後、観世流、喜多流、宝生流、囃子等の各流派の団体ができ、関東や関西から能楽師を招いて、能の会、薪能を開催したり、能楽師の指導の下、研鑽を積み、各社中ごとに発表会を開いてきました。 こうした状況の中、昭和62年(1987年)に各流派の社中が集まって、高知能楽会が結成され、翌年の昭和63年(1988年)高知市文化祭共催行事として第一回高知能楽会大会が開催されました。第一回目には、高知観世九皐会、観世流高知今井瓢月会、喜多流昭諷会、地拍子友の会の4団体が出演しました。以後、会員も増えて、毎年、高知市文化祭共催行事として発表会を開催しています。 平成5年(2017年)には、高知観世九皐会、観世流高知今井瓢月会、喜多流高知喜香会、喜多流昭諷会、高知能楽囃子友の会の5団体で高知能楽会の会員名簿を作成し、現在では10社中が登録されています。当会員の資格としては、定期的に社団法人能楽協会会員の先生の指導を受けている各社中に所属している者ということです。
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