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数字の認識

人間は(日本人は?)何桁の数字を認識出来るのだろうか?
あくまでも日常生活をベースとしてだが、整数で3桁から4桁、小数点は下2桁と言ったところだろう。ところが、日常では記憶出来そうもない数字が氾濫している。態々数字を大きくするケースもテレビなどでは常態化している。日頃疑問に思っているケースを取り上げてみたい。

1.日経平均株価とTOPIX

今日(2011年5月1日)現在の日経平均株価は10,004.20円、TOPIXは865.55と公表されている。何故日経平均株価は10,004円、TOPIXは865では駄目なのだろうか。いったい日本人の誰が小数点以下2桁を必要としているのだろうか甚だ疑問である。必要な人は必要なデータを入手することが容易な立場に居るはずであり、混乱するだけの5桁から7桁の数字を公表することは不必要以上に無駄である。小数点以下は切り捨てでも四捨五入でも、一貫していれば何の差し障りもないと考える。整数部分だけで公表することを検討してはどうだろうか。

2.テレビ番組での点数付け

クイズ番組が大流行である。頭脳の衰えを再認識させられるので、私もよく観ている。結構面白い番組もあり、それなりに楽しんでいるが、時々不思議に思うことがある。それは態々数字を大きくしている番組が多いことだ。何故1点でなく、10点を基礎とした点数表を作るのだろうか。一番まともなのは「世界ふしぎ発見!」である。点数はシンプルに1、2、3のみ。回答者が自分で選べるのも良い。賞品も高すぎないのも良い。高額な賞金や賞品を頭の空っぽなタレントと称する不思議な連中に渡す他の番組とは明らかに一線を画している。
さて、一番多いパターンは10点刻みで数字を大きくしてゆく番組である。こういう番組を作る所謂プロデューサーは義務教育で最小公約数の勉強をしなかったのだろうか?最後が100点満点で終わるのなら少しは理解できるが、10点満点でもいっこうに差し支えない筈であり、何故ここで数字をインフレするのか全く理解に苦しむ。こんな番組ほど出演者に利益を厚くし、視聴者には何の利益もない。芸能人と呼ばれる人だけを利する番組などなくなって欲しいと思う。

3.一般論

高等数学で扱う数は一般の社会では必要としない。日常では、数字は普通実数、或は整数として認識される。極端な言い方をすれば、日常生活で小数点以下の数値は必要でないし、使うべきではない。百分率の%はどうかと言うと、よほど特殊なケース以外は整数部分のみで十分であり、不必要に細かくする事は百害あって一利なしである。

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