令和6年 5月...5月30日配信
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大変申し訳ありませんが写真を撮ろうとする意欲がわいてきません。

田舎暮らしのおすそ分け

令和の屯田兵はいずこに

沸騰していた米相場もようやく落ち着きを見せ始め、小泉農相も胸をなでおろしていることであろう。
早速本年産の四十万トンの増産を表明したが、備蓄米の放出が相場を下げたのかどうかも定かではな
いうちに、その表明はちょっと早い気がしないでもない。
増産だと言っても飼料米や加工米を生食に振り替えるだけのことで、圃場が増えたのでもなければ生
産者が増えたわけでもない。ただ帳面の数字を書き換えただけである。
撤退を転進と言い繕い負け戦をあたかも勝ち戦のように見せかけた、大本営の発表のようなものであ
る。 そのしわ寄せを受ける畜産農家や味噌屋、酒蔵お菓子屋などは、いい迷惑である。
本気で増産を目指すのであれば、耕作放棄地・廃園となった圃場田畑の復活を目指す べきではないか。
そんな田畑が全国を合わせれば茨城県ほどの、広さがあると言う。
そんな田畑を復活させればそして就農者も確保できれば、四十万トンと言わず実質百万トンの増産も決
して、夢物語ではない。
それを可能にするには所得補償しかない。そんなことを言えば必ず、財源がないなどと言った議論にな
るが、そんな金は企業の内部留保・個人の金融資産に0.1%の税金をかければ容易く、賄える金額である。
例え0.1%て゛も増税だと言えば喧々諤々の議論が沸き上がるであろう。そしてためにもならない議論を
した末に、うやむやの中で廃案にされるのであろう。
こんな時田中角栄さんがいてくれれば「よっしゃ」の一言で片が付くであろが、角栄さんの功罪如何ば
かりであろうか。
そこで私の提案だが全国では数万か所の棚田に限らず段々畑等の廃園・放任園・耕作放棄地が、数万か
所はあるはずである。
そして誰も目を向けなくなったこの地に一万人と言わず二万三万人を、移住させてはどうかと、思うの
である。
世間とは一歩離れた地で煩わしいしがらみや規制から解放され、鳥の声風の音の中での生活は、どうで
あろう。
数反の棚田を耕し自家消費以外の米は市場に出荷し、余暇ともいえる残された時間を自由気ままに過ご
す晴耕雨読の暮らしは、いかがであろう。
しかしいくら隠遁生活のような暮らしでも生活に必要な基礎的な支出は生じるわけで、まったくお金
のない生活は考えられません。
田舎移住を思い描いてもなかなか踏み切れない理由は、そのあたりにあると思うのでです。その基礎的
な支出を名目はなんでもいい。例えば棚田保全・環境保全・稲作の伝統文化の継承等々理由は何でいい
が、それらを国が所得補償し田舎移住を促すと言うのは、どうであろうかと思うのです。
一万人二万人が田舎移住をしてその所得補償を年二百万円したところで、わずか数百億円でです。農水
省の何兆円という予算から見れば、何ほどのことがあろかと思うのですが、いかがでしょう。
今年米価の高騰で俄かに稲作に世間の耳目が集まりましたが、大型の田植え機で苗を植え大型のコンバ
インで稲を刈るといった米作りは、ある意味稲作であって稲作ではないような、気がします。いつのころ
からこうなったかは分かりませんが、米作りはもっと素朴なものではなかったでしょうか。
家族で田植えし家族で刈り取りそして新米を感謝の気持ちとともに食べることの意義意味は、何物にも
代えがたいものでは、なかったでしょうか。
そんな米作りが田舎移住には秘められているのですが、悲しいかな今のところ私一人の描く夢物語にす
ぎません。
自民党も阿部派の裏金問題を石破総理一人に押し付けず、こんな田舎創生に力を入れてはどうなんでし
ょうか。
鋸・鎌・鍬の農家にとっての三種の神器を手に、もう一度日本を耕してみてはどうでしょう。第二の田
中角栄先生の、出現が待たれるところです。




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