令和6年 9月...9月30日配信
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左上 隣り町宇和町から標高500メートルの山を越えて、霧が流れ落ちてきます。風伝と言います。こんな日は必ず晴れます。
右上 同上
中左 彼岸花 今年は暑さのせいでしょうか開花が一週間くらい遅いようです
中右 ランタナという花です。川土手に以前からあります。
下左 ブーゲンビリア
下右 先月も掲載しましたが日焼果です。品種は甘平です。色図いて見えるものはすべて日焼けです。商品価値はありません。
温暖化
先月下旬大阪にいる倅の嫁から米を送ってほしいと、催促の電話があった。何やらスーパーを三店舗回ったが、米が
なかったという。
そうなる前から米が不足していて値上がりしているとは聞いていたが、そこまでとは思っていなかった。
早速我が家で備蓄していた米を送ったのだが、一体この国の食料政策はどうなっているののでしょうか。
大金をはたいて貯蔵している備蓄米が150万トンもあるというのに、それも放出しようとせずいずれは飼料米として畜
産農家に流れるのだろうが、放出出来ないのにはどんな理由があるのでしょうか。
ある農水官僚がそば畑の視察に行ったさい、生産者からこれがそばの実ででございますと、説明を受けたおりうどんの
実はどれかと聞いたと言う、笑い話にもならないような、逸話があるほどです。こんな方が農水官僚なのです。
まあ米騒動は置いておくとして今年の猛暑は、一体どうなっているのでしょうか。異常気象だとは言え少しばがり度が
過ぎているのでは、ないでしょうか。
私の幼かった昭和二十年三十年のうちわ一つしかなかった時代にこんな猛暑に襲われていたらと思うと、今は何と幸せ
な時代だと思うと同時にエアコンのありがたさがし身に染みること、しきりである。
この猛暑の影響を受けているのは人さまだけでなく、農産物にも大きな影響を与えている。種をまいても芽が出ないと
いうのだから、どうにもお手上げである。
やっと芽が出て実をつけたと思ったら、強い日差しにあぶられて日焼けを起こしピーマンなどは四割ほど廃棄処分とな
り、市場仕切りで一袋300円と前代未聞の高値に、なったものもある。
果物ではぶどうに影響があったのか出荷時期が遅れ、一番の需要期であるお盆に間に合わなかったこと、ぐらいであろ
うか。それに生産量も半作程度で単価も高く例年なら2000円程度のものが3500円程度と、近年高値傾向にあるとはいえ
ちょっと出した手を引っ込めたくなるような、相場であった。
九月も下旬に入りみかんも極早生品種の主力商品である、日南1号の出荷も始まった。8月の干ばつの影響で酸高傾向では
あるものの、味は良いようである。
市場での値動きもこの数年の中では高値で取引、されている。この数年で小玉果が高値取引されるのが定着した感がある
が、今年もその傾向が引き続き維持されている。中には2Sサイズに1Kg300円と高値の付くものもある。驚きと言うほか
ない。
一方で今年は不作である。今年のみかんの生産量を農家に尋ねれば、良くて8割悪くすれば7割程度だという。これはみかん
にとっては大不作である。
極早生を取り終わった時点で例年比4割だという農家も、あるらしい。いくら高値でもこれでは手取り収入は例年の半分にも
満たないことになり、大暴落時の悪夢が再びよみがえってきそうである。
農業は一般的な会社勤めあるいは公務員などの価値観でみれば、土と戯れ太平楽に過ごしているように見られがちだが、そ
こにはやはり生活がのしかかっておりその仕置きには、厳しいものがある。ストレスの元となる上司こそいないものの、そ
の代わり雨風気温が虎視眈々と目の前に、控えているのである。
今年の猛暑も異常気象で片付けられそうであるが、今一度振りかえって見れば温暖化がその原因の一つであることは、明ら
かである。 とめどなく二酸化炭素をはき続けた結果であるというが、それも産業経済の発展あるいは人類の幸せのためだっ
たとすれば、それは必要なことであったのでしょう。そしてその恩恵を十分に享受してきた私たちは、それがたとえ悪いこ
とだったとしても反論は出来ない、だろう。そうだとすれば猛暑にただ黙ってじっと耐えるしか、道は残されていないのか
もしれない。
半月ほど前の日経新聞の特集記事にこのま温暖化が進めば南極と北極の氷が溶けて無くなり、50年後には地球の平均気温が
5度から10度低くなるとあった。 そうなれば米はもとよりすべての野菜果物は栽培できなくなり、一気に大飢饉に見舞われ
ることになる。さらに海水面が58メートル上昇し海に面した平地は、すべて失われると言う。
俄かには信じられませんが一部の気象学者の間では、信憑性を以て語られているそうです。災難を回避するのには"くわばく
わばら"ですが、このことを避けるには何といえばよいのでしょう。
そしてその兆候はすでに見受けられるという。ノルウェー沖で沈降した冷水がメキシコ沖で再び上昇し、地球の気象を土台
から支えている深層海流に、変化がみられるという。
温暖化防止が声高に言われているけれど、その温暖化によって寒冷化を招くとは皮肉なことであるが、はたして我々に打つ
手はあるのでしょうか。
二酸化炭素削減などと悠長なことを言っているような時代は、もう昔のことではないでしょうか。あるとすればアフリカに
でも移住するくらいしか思いつかないが、いかがでしょうか。金があればの話ですが。
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