令和6年 3月...3月30日配信






カタバミという花だそうです。ことしは何故か昨年の倍ほどになっています。
この時期にはちょっと早い花芽がありました。

肺がん記 その3
3月25日退院から3回目の再発防止の抗がん剤、投与に行った。投与前に撮影したCTの画像につ
いての、説明があった。担当医曰くガンが見当たらなくなっているという。一瞬何を言っているの
か耳を疑った。
一時は死ぬかもしれないと覚悟していたガンが、わずか30回の放射線と5回の抗がん剤投与でい
なくなるとは、夢のような話であった。
私にはよくわからないがそこには、いくつかの幸運があったのだろうと思う。例えば放射線にして
も抗がん剤にしても、まったくと言っていいほど副作用などなかったこと、抗がん剤投与後の白血
球減少もなく免疫が落ちなかったことなど、思い当たることが少なからずあるが、いずれにせよ入
院治療を支えてくれた家族友人それに医師看護師と尽力いただいた方には、何とお礼を言っていい
のかただ頭の下がる思いである。
このメルマガを草稿中のつい先ほど、野菜の仕入れに行ってくれた友人がガンの消えたお祝いと酒
を、持ってきてくれた。友人とは言うものの田舎暮らしではほぼ家族の関係に近いような、間柄に
あると言える。
ガンがどこかに行ってやれやれとほっとで来たのは良いが、心残りはみかん作りから撤退せざるを
得なかった、ことであろうか。しかし放射線治療で受けた肺のダメージは思った以上のものがあり
今更復活しようと思ってもできない相談ではあるが。今後は後継者の"きょうへい君"の邪魔になら
ない程度に、草引きでもして過ごそうかなどと、思っている。許してくれればのことではあるが。
剪定に始まり芽が出て実が止まり刺すような日差しの中で摘果に追われ、収穫選別箱詰めと何一つ
変わらぬ一年が、今では懐かしい。
倉庫の前で椅子に腰かけ聞いた、鳥のさえずり小枝を揺らす風の音、時折顔を見せる狸猪し何をと
っても自分一人だけで味わえる、田舎暮らしの良さがあった。
そんな田舎暮らしを皆さんに紹介したいと思いますが、みかん作りのみならずまた我が集落にもこ
だわらず足を延ばし、違った目線で田舎暮らしを伝えたいと、思います。
             今後ともご購読いただくことをよろしくお願いいたします。

メールマガジン登録
メールアドレス:
メールマガジン解除
メールアドレス: