私がみかん作りの目標にしているのは連年結果と、どのような天候の年であっても最低限の糖度12度酸度
最高でも0.9度反当あたり4トンの収穫の、みかん作りである。
目標に掲げる数値でもないように思えるが、みかんん作りの永遠のテーマと言ってもいいほどの、数値で
ある。
私が八百屋の分際でありながらみかん作りをしてみようと思ったのには、一つの理由がある。
隔年結果で繰り返される豊作不作をなくし、安定したみかん作りができないかということである。
連年結果を実現するためにいろいろな所からいろいろな人によって、それぞれの栽培技術が発せられてい
るが、未だこれと言って確立された技術は、ない。
一つだけ言えるのは樹にストレスをかければ甘くなるということであるが、それが過ぎると収量が落ちる
など、相反する結果を招きかねず、どれも一長一短があり、生産者みんなが試行錯誤の中で、もがき苦し
んでいると言っても良いのが、現実である。