海馬を廻る悪魔

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人物
 木下真一 智佳の恋人。智美の家庭教師。
 村岡智佳 智美の姉。真一の恋人。
 村岡智美 智佳の妹。真一の生徒。


第1場 (6月、10月)
 智佳(人形・悪魔)  
 真一(大学2年)   
 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
    照明、赤色

智佳 汚れたものが大嫌い
   薄汚れたあなたの羽を
   真綿のように柔らかく
   粉雪のように繊細な
   白い羽根にするために
   優しく洗ってあげたい

   それができないのであれば
   真っ黒い羽根にするために
   眠れない夜の色で
   綺麗に染めかえてあげる
 
    椅子にペンダントをつけた人形がおいてある
    照明、スポット→人形。

<声のみ>

真一 ただいま。
智佳 おかえりなさい。
真一 ふー。
智佳 疲れてる?
真一 うーん、やっぱり数学ダメだね
智佳 智美?
真一 というより、僕が。かな。
智佳 ごめんね、無理な事頼んじゃって
真一 あ、それは全然いいんだけど、ちょっと自分の限界見ちゃったて感じで。
智佳 そんなことないよ。真一の場合、無理だって思い込んでるから出来ないだけじゃない?
真一 そうかなー。
智佳 そうだって。だから大丈夫。
真一 うん、智佳にそう言われると、なんかそんな気がしてきた。
智佳 だから、智美のことお願いね?
真一 ん?
智佳 あの子、私がいないとなにも出来ないの。だから…。
真一 分かってるよ。智佳は本当に智美ちゃんの事大切に思ってるってね。だから心配しないで。
智佳 うん。

    照明、徐々に暗くなる

真一 まあ、センターだけなら何とかなるかな。2次の数学教えろって言われたら難しいけど。
智佳 うん。

</声のみ>
    暗転
    人形を隠す。
    智佳、椅子に後ろ向きに座る。ペンダントをつけている。
    照明 スポット→智佳
    真一、入ってくる

真一 ただいま。
智佳 ―おかえりなさい。遅かったのね。
真一 え?
智佳 ―勉強長引いたの?
真一 あ、ああ。うん。来週模試だから。
智佳 ―ごめんね。
真一 ?
智佳 ―だって、サッカーも止めたんでしょ?
真一 やめたっていうか、あれはただ、雄二に誘われてなんとなくやってただけだで。
    別にそんなにサッカーやりたいわけじゃないから。
智佳 ―でも、智美のことがなかったら続けてたでしょ?だからやっぱり。
真一 いいよ。アルバイトなんだしね。それに、すこしでも智佳の役に立つ事がしたいから
智佳 ―私の役に立つ事?
真一 役に立つっていうか、なんか、智佳の代わりをしているみたいで嬉しいから。まあ、
    こんなんじゃ全然足りないと思うけど。
智佳 ―そんなことないよ。ちゃんと成績上がってるんでしょ?
真一 それは、智美ちゃん自身の力が大きいよ。さすがは智佳の妹だなーって感じがする。
智佳 ―でも、真一がいてくれたからっていうのも有ると思うな。
真一 そうかなー…
智佳 そうよ。真一がいてくれたおかげ。ありがとう。
真一 あ、うん。でも、僕は、智佳にありがとうって言いたい
智佳 私に?どうして?
真一 だって、こうやって智佳がいっしょにいてくれるから、僕はがんばれるんだと思う。
智佳 私がいるから?
真一 ほらあの時だって…
智佳 あの時?
真一 中学の…僕が警察につかまった時。万引きしたって疑われて。
智佳 ああ、
真一 やってないっていっても信じてもらえなかった。先生も両親も僕の言うことを聞かずに、
    ただ、当たり前の説教を繰り返すだけ。友達はそう言うのとはちょっと違った反応だったけど、
    やっぱり僕がやったって事を疑ってもいなかった。
智佳 うん
真一 でも、智佳だけは僕の話を聞いてくれた。今だって、大学で嫌な事があっても、智佳と
    話してると、なんか、すっきりするっていうか、こう、とっても楽になる。
智佳 そう?
真一 うん。だから智佳のためならどんな事だってするよ。
智佳 じゃあ、お願い、智美を……。あの子私がいないとなにも出来ないの。なのに
真一 わかってる。君の言うとおりにしてるよ
智佳 ありがとう。
真一 だから。だから、ずーっとここにいて欲しい。もう、いなくならないで欲しい。
智佳 …
真一 僕のそばにいて―
    
    真一智佳を抱きしめる。
    智佳 真一の背中に手を回して立ちあがりながら

智佳 無理よ
真一 え?
智佳 あなたは今なにを抱きしめてるの?
真一 なにって、智佳を…君を、抱きしめてるじゃないか
智佳 (かぶって)私を?、本当に?
真一 智佳?
智佳 本当に、それは私?

   真一、智佳から離れる

真一 決まってるじゃないか。智佳は智佳だろ?
智佳 智佳はもういないわ。
真一 いないって、なにいってるんだ?
智佳 あなたは偽りの記憶にとらわれているだけ
真一 そんな事はない。智佳はいつもいっしょにいてくれたじゃないか
智佳 いつから?
真一 いつって…ずーっと、
智佳 いつから?
真一 ずーっと…
智佳 昨日も?
真一 昨日も、その前も
智佳 先週も?
真一 先週も、その前も
智佳 先月も?
真一 先月も、その前も
智佳 去年も
真一 去年も、その前も
智佳 本当に?
真一 ほんとに、ほんとに、ずーっと…
智佳 どうして
真一 え?
智佳 どうして私はここにいるの?
真一 それは、だって…
智佳 それはね、これがあなたの幻想だからよ。
真一 違う
智佳 あなたは、ばかばかしい幻想にすがっているだけなの
真一 違う違う
智佳 かわいそうな真一。私がいないとなにも出来ないの。あの子と同じね。でも、もう私はいない。
    あなたも一人なのよ
真一 …智佳
智佳 あなたにも自由をあげる。孤独という名の自由をね

    智佳 ペンダントをはずす

真一 僕は、君がいてくれたら、他になにもいらない。君さえいてくれたら…

    智佳、真一にペンダントをかける

智佳 残念ね。ここにあるのはただの器。空の人形なのよ

    智佳、手を放して崩れ落ちる。
    真一、智佳を抱きしめる
    暗転

真一 智佳、智佳…。いかないで、ずーっといっしょに、いっしょにいて欲しい

    智佳、人形と入れ替わる
    スポット
    真一、人形を抱きしめている

真一 もう僕を一人にしないで…。智佳…。


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第2場 (11月)
 真一(大学2年・悪魔)
 智美(高校3年)   
 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
     照明 赤
真一 タルタロスへの片道切符
   僕と一緒に堕ちていこう
   そこは刺激に満ちた永遠の苦界
   飽くことの無い無限の幻想
   思い出してご覧
   すべては自分でまいた種

   タルタロスへの片道切符
   罪の源を探し出そう
   それは鋭利な刃に変わる愛情
   堕ちた天使の遥かな郷愁
   あきらめた方がいい
   すべては終わってしまったこと

   タルタロスへの片道切符
   終着駅にたどり着く
   そのとき君は僕の僕
   出口の見えない永久回廊
   大切にしてあげる
   すべてが始まるそのときまで

     照明 全体

    智美、ベットで漫画を読んでいる
    チャイムの音 
    智美、時計を見た後、漫画を読みつづける。

    ノックの音
    智美、慌てて漫画を片付ける

真一 こんにちは
智美 真一さん?

    智美、時計を見る

真一 入っていい?
智美 え、ああ。はい。

    真一入ってくる。

智美 早いですね。
真一 ごめん早く来すぎちゃったかな?
智美 あ、大丈夫です。

    真一、かばんからオルゴールを取り出す

真一 はい。プレゼント。
智美 え?
真一 こういうの、好きだっていってたから。
智美 そんなこと言いました?
真一 うん
智美 あ、ありがとうございます。…でも、どうして
真一 え?なんか気に入らなかった
智美 いえ、そう言うわけじゃないんだけど
真一 よかった
智美 …ありがとうございます
真一 うん

    真一、笑顔で智美を見つめている
   
智美 …
真一 …
智美 あの、もう始めます?
真一 ん?
智美 勉強
真一 ああ、そうだね。

    智美、問題集を持ってくる。

智美 宿題、一応やったんですけど…
真一 んー
智美 5―4がわからなかったんですけど
真一 解説見てみた?
智美 それが…

    真一、解答ページをめくる

真一 略かい
智美 そうなんです
真一 うーん…教科書ある?
智美 はい

    智佳、教科書を取りにいこうとしてやめる

智美 あ…
真一 置いてきたな、学校に。
智美 明日も数学あるから。
真一 ちゃんともって帰らなきゃ

    真一、カバンから教科書を取り出してめくる。

真一 えーと、ほら、これ。ちょっと違うんだけど、基本的には同じ事やってるの

   智美、教科書を見ながら問題を解く
   真一 智美を見つめてる

智美 どうかしました?
真一 別に
智美 私、なんか変ですか?
真一 そんなことないよ
智美 …
真一 …
智美 あ、模試の結果返ってきたんです

    智美、結果を取り出して渡す
    真一、模試の結果に目を通す

真一 これ、どうしたの
智美 国語失敗しちゃって…。全体的な意味を取り違えてたみたいで。
真一 (遮って)国語じゃなくて、数学。どうしてこんなに悪いの?
智美 数学?悪いですか?それくらいが限界だと思うんだけど。
真一 そんなことない。君はもっと出来るはずだよ
智美 無理です。数学苦手なの知ってるでしょ?
真一 無理だなんて言うんじゃない!。君はもっと出来なきゃだめだ!
智美 真一さん?
真一 あ、いや、その
智美 …
真一 …
智美 なんか変ですよ
真一 ああ。ごめん。大声出して
智美 なんかあったんですか?
真一 そういうんじゃないんだ。ただ、智佳が心配してるから
智美 !
真一 僕もよく言われるんだよ。「無理だって思いこんでるから出来ないんだ」って
智美 …
真一 そう言われると、なぜかわからないけど、自分がもっとやれそうな気になってくる。
    だから、君もきっと出来るよ。
智美 なんか変です。
真一 ん?
智美 真一さん、まるでまだ姉さんがいるみたいに話すから
真一 ?
智美 そういうとこ、ちょっと嫌です。それに、時々、姉さんを見るような目で私を見るのも。
真一 どうして?
智美 忘れられないのはわかりますけど…。私は姉さんじゃないから。姉さんはもういないんです。
真一 そんなことない。智佳はずっと僕と一緒にいてくれたじゃないか。
智美 なんですかそれ
真一 なにって
智美 嫌がらせですか?私のせいだって思ってるんでしょ
真一 (かぶって)そんなことないよ、僕はただ
智美 謝れば満足なんですか?すべて私が悪いんです。ごめんなさい。って
真一 どうして謝るの?僕はただ、智佳といっしょにいたいだけなんだから

    真一、かばんから人形を取り出す

智美 その人形…
真一 君の大切な人形だよ、智佳
智美 姉さんの・・
真一 嫌いだったんだろ?
智美 え?
真一 智佳のことがきらいだったんだろ?
智美 そんなこと、嫌いだったとかそういうのは無いです。
真一 でも、うっとおしかった?
智美 それは…。
真一 でも、智佳は、今でも智美ちゃんのことを大切に思ってるよ
智美 もう言わないで。姉さんのことは言わないで
真一 どうして?智佳は智佳だろ?
智美 私、姉さんじゃない。姉さんはもう死んだの
真一 智佳はいるよ
智美 姉さんなんかいらないって、いなくていいって、私がいったから
真一 僕は智佳にいて欲しい、ずっといて欲しいんだ。
智美 ごめんなさい、ごめんなさい。姉さんが死んだのは私のせい。だから、
真一 そのとおり。すべてはお前が悪い。
智美 私…。
真一 その罪は償わなければならない。
智美 罪?
真一 ああ、罪だ。
智美 私、どうすればいいの?
真一 僕はただ、君が智佳でいてくれさえすればそれでいいんだ
智美 え?
真一 ずっとそばにいて欲しい
智美 ちょっと、真一さん、
真一 ずっと、僕の智佳でいて
智美 私は姉さんじゃありません。
真一 智佳
智美 違うの私は智佳じゃない。あなたの恋人じゃないの
真一 …
智美 私は、姉さんじゃない、人形でもない
真一 じゃあ、君はなんなんだい?
智美 私は、私は変わらない。私は私だもの
真一 そうか。
智美 …?
真一 ならば、永劫の苦しみの中でいき続けるしかない。
智美 永劫の?
真一 ああ。終わりなく繰り返しつづける時間の中でな。
智美 …
真一 変わらない君に、もう一つプレゼントをあげよう。

    真一 智美にペンダントをかける

真一 時は廻るよ。また君の番がやってくる。私はしばし休憩させてもらうよ

    暗転


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
第3場 (3月)
 智美(高校1年・悪魔)
 智佳(高校3年)   
 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
   照明 赤色

智美 海には海の
   山には山の
   空には空の神さまがいるように
   水には水の
   風には風の
   人には人の悪魔がいる

   悪魔は確かな存在
   常に悪の形をとり幻惑する
   信じようと信じまいと
   変わらず魔たる空気を纏って害をなす

   水が濁ろうと
   風が澱もうと
   人が歪もうとも常に変化し、
   変わらず悪の形をとり
   魔たる空気を纏い
   幻惑し、害を成す
   純粋極まる存在 「悪魔」    

   照明、全体

智美 荷造りは終わった?
智佳 うーん、必要なものはまとめているんだけど・・・。大阪の部屋狭いからあんまりたくさんは
    持っていけないなって。
智美 6畳だったっけ?
智佳 うん。キッチン入れてね。
智美 でもいいなー、一人暮しって。なんでも好きにできるじゃん。
智佳 それはそうなんだけど…
智美 ああ、そういえば。真一さんとはなれちゃうんだ…つらいぞ遠距離。つらいぞー。
智佳 大丈夫。月に一回くらいは遊びに来てくれるって言ってるから。
智美 ああ、そっか、そっか。なんかもう。くそって感じ。いいなー彼氏
智佳 なにいってんの、智美だってもててるんじゃん。全部断っているだけで。
智美 だって、なんかもう。なんか違うのよ、なんか違うのよ。こう求めているものと。
智佳 うーん、
智美 だってね、こないだなんかラブレターもらって、したらね、なんか放火魔って言う字がね防火魔
    になってて
智佳 ふはは
智美 それでもうこいつとはだめだなって思って。
智佳 (笑)
智美 防火魔ってなに?あれ、消火器もって走り回ったりするの?勘弁してよ、もう。
智佳 変なの。
智美 しかも本人真剣だったし。
智佳 うーん。
智美 そっか、そうだな、真一さんと離れちゃうっていうのはいたいかもね
智佳 だから、真一との事は大丈夫だって。それより、智美の事のほうが心配。
智美 心配って、私ももう高校生なんだからさぁー

    智佳、聞いてない風でダンボール箱を差し出す

智佳 はい、これ
智美 なに?
智佳 私が使ってた参考書と問題集。
智美 ああ。ありがとう。
智佳 わからない事があったら、電話とかファックスとかするようにね。
智美 はいはい。
智佳 うーん、でも、やっぱり直接教えた方が…。あ、毎週帰ってくるってのは?
智美 無理でしょ。大阪なんだから。
智佳 何とかなるわよ
智美 しなくていい!!
智佳 え?
智美 …
智佳 …
智美 あ…。あ、真一さんに頼めないかな?  家庭教師。
智佳 ああ、それいいかも。
智美 じゃあ、頼んどいてくれる?真一さんに。
智佳 うん。頼んどく。
智美 ありがとう。あ、参考書はありがたくもらっておきます。
智佳 うん。

    智美、ダンボールから参考書を出す。中に人形も入っている。

智美 あれ?この人形は?
智佳 智美にあげようと思って。
智美 いいよ。それって、姉さんの大切な人形でしょ?
智佳 遠慮しないの。私がいなくて寂しくてもこの子がいたら大丈夫よ
智美 寂しいって―
智佳 ほらあの時だって、 
智美 あの時?
智佳 私の修学旅行のとき、智美なんかすごく寂しそうな顔してたじゃない。
智美 あれは、だって、小学校の時だし。
智佳 それで、私が「ほら、この子がいっしょにいるから大丈夫よ」ってこの人形貸してあげたのよ。
智美 昔の話でしょ。私はもう高校生なの
智佳 だけど
智美 だけどじゃなくて、そうなの。私はもう姉さんがいなくてもやっていけるの!
智佳 智美…。
智美 …
智佳 …
智美 真一さんにでもプレゼントしたら?
智佳 え?
智美 その人形
智佳 あ、ああ。
智美 「私だと思って大事にしてね」とかって。きっと大事にしてくれると思うよ。
智佳 そうかなー?
智美 きっとそうだって
智佳 そうよね。うん。じゃあ、この子は真一にあげる(笑)
智美 …
智佳 でも、ほんとに大丈夫なの?智美は
智美 …
智佳 智美?
智美 いいのよ
智佳 え?
智美 もういいの
智佳 いいって、何が?
智美 私にとってあなたはもう必要ないの。いいえ、昔から必要なんかなかったの。
智佳 智美…
智美 はじめから、あなたなんていらなかったの
智佳 いきなりなに言い出すの
智美 ただ、あなたにとって私が必要だっただけ
智佳 な・・
智美 自分の事を必要としてくれる存在としての私が。
智佳 なにいってるの?
智美 修学旅行の事だってそう。寂しかったのは私じゃない。あなたよ。
智佳 だって、智美は寂しそうに…
智美 私は合わせていただけ。
智佳 合わせてた?
智美 そう、あなたの望む妹でいるように。
智佳 …
智美 でもそれも終わり。もうあなたの人形でいるつもりはないの
智佳 人形なんて…。私そんなつもりじゃ…。
智美 私のやさしい姉さん、あなたにいいものをあげる。

    智美、ペンダントをはずし智佳にかける

智佳 …
智美 私に自由をくれた羽。
智佳 自由の羽…黒い
智美 さようなら、姉さん。次はあなたが人形になる番よ。

     暗転


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