自動車のページ

 私が車に乗り出したのは免許を取った大学時代である。といっても異聞で所有するだけの財力もなく友達や知人の車を借りて乗るだけでした。ランサー、ハコスカ2000GTXHT、ミニカ、コロナ1800STなどの感触を覚えています。私が就職後1年でやっとお金を貯めて初めて買った車は、右写真のカリーナ1600GT HTでした。機械いじりの好きな私は、どうしてもDOHC車と決めていたからです。当時のあこがれはS20でしたが、現実的に乗りたい車のエンジンは2000ccの18R-Gよりも、2T-G型DOHCでした。とはいっても、セリカ、トレノ、レビンは、軽薄で室内も狭いので、買うならカリーナだと決めていました。行きつけの沼井モータースで、やっと中古の出物を見つけてもらい、たしか60万円ほどで手にしました。エンジンはツインキャブモデルではなく、悪名高い51年排ガス対策の2T-GEUでしたが、この際仕方がないと妥協しました。モモのステアリングに、ピレリのタイヤ、藍色に全塗装して、内側のライトはフォグにしました。この車には6年ほど乗りましたが、案の定、排気系に様々な問題がおこり、ついに手放すことになりました。下取りしてもらったのですが、そのまま廃車捨て場に転がっているのをみつけて心が痛みました。今でもあこがれであった2T-GEUのカムカバーと、2本のカムは取り外して持っています。かなりさびてはいますが...

 次に買った車は、これも中古でしたが200万円もするパジェロです。このころになると、山へ行くことが多くなり、オフロードでの機能性を優先したのです。丈夫な車で、カリーナ時代は、毎月「オートメカニック」を購入していじっていたのが、この車からはほとんど手をつけることはなくなりました。2500ccのディーゼルターボエンジンや装備にはいじる点がなかったからです。オイルも量が多いので業者に任すようになりました。正月に奈良の吉野でファンベルトが切れたまま、だましだまし無理矢理帰ってきたり、東京へ行く途中でブレーキシューがなくなって、ブレーキオイルが漏れ全くブレーキがきかなくなってディスクごと交換したりなど、今となっては楽しい思い出が残ります。日常的にはガス欠以外は気にする必要がほとんどない丈夫な車でした。スノーチェーンも一応買ったのですが、一度も使うことはありませんでした。ウィンチもついていたのですが、結局、練習以外では使うこともありませんでした。そして、8年間乗り続けたこのパジェロ2500ディーゼルターボも山に行くことが少なくなり手に余るようになって手放すことになりました。

 次に買った車は、ホンダのStepWGNです。ホワイティーという真っ白の特別仕様車で、ほしかった仕様が多く盛り込まれているので、手持ちの全財産をはたいて買ってしまいました。当時はオートマチックには少し抵抗がありましたが、2000CCのDOHCですし4WDです。広い空間があって宿代わりにもなるという実用性とローンを組まなくても何とか手の届く価格であることもあって、初めての新車を購入することとしました。
 さて、このSWGNの感想ですが、現代の乗用車らしく細かい面でいろんな工夫がされていて感心しています。とにかく居住空間が広いこととが最大の長所です。足下もすっきりしていますし、フルフラットシートは寝泊まりも快適です。電動のサンルーフやウインドウ、ミラーや、リモコンキーは贅沢品だと思っていたのですが、以外と重宝しています。写真のDOHCエンジンもホンダらしくふけもいいのですが、高回転型ではないので、パワーはさほどでもありません。また、車重と空気抵抗が大きいので、スピードも出ません。
 平成11年夏に初めて日光の林道でパンクを経験しました。タイヤの横が切れており、他のタイヤもだいぶちびていたので、タイヤ全部をアルミホイール付きに交換しました。このときにさらに同時期にオーディオをカセットテープからCDとMDに、そしてカーナビを取り付けました。高速道路や立体交差、一方通行が密集する都市部を走るには、もう欠かせない装備だと思っていす。
 平成14年春、写真のようにグリーンとシルバーのツートンに全塗装しました。慣れるまでは、安全色の白に甘んじてましたが、のっぺりした車なので単色ではなく、濃い色&ツートンにしようとずっと思っていました。よく似た純正色のSWNがありますが、断然こちらの方がセンスがいいです。平成25年になり、各所にガタも見えてきて塗装の色落ちも目立つようになりました。買い換えも考えましたが、カリーナのトラウマもあり、別に不満な点もありません。環境問題も考えるようになり、50km程度までの一人の移動に車を使うのはできるだけ控えるようになったので、乗ることも少なくなりました。東南アジアで私と同じくらいの歳の日本車によく出会いました。おそらく平成25年の車検時に塗装をし直し、動く間はこの車に乗り続けることになるだろうと思っています。    平成24年12月更新