橋を渡って温泉に向かう。橋はアーチ橋なので滑りやすいためか滑り止めのシートが敷いてある。高月温泉は、コンクリート地がそのままのがっしりとした建物であるが、山小屋風の形状と周りの森林に覆われて特に違和感はない。1Fは受付と休憩室で、2Fが温泉になっている。廊下は土産物や飲み物、自販機などが置いてあってごちゃごちゃしている。
階段を上り2Fの脱衣場に行く。脱衣場は広くてピンク色のロッカーが20ほど並んでいる。貴重品ロッカーのようなものもある。貼ってある案内によると町内の各集会所から昼をここで過ごせるバス便が3方面(月:牛野川・水:中野川、金:近永を12:00発)からの定期バスが週1往復(ここを14:00発)あるようだ。車のない方でもこの施設を利用することができるわけだ。
浴室は写真のように少なくとも男湯は2方面がガラス張りになっていて広く明るい雰囲気だ。サウナはないが水風呂がある。浴槽は風化した御影石(この地のものだろうか?)でできていて中央に大石、湯出し口も石造りである。けっこう広くゆったりしていて、森林浴を楽しみながら体を伸ばして湯に浸かると疲れもとれるというものだ。
風呂上がりで階段を下っていると2つの帽子が壁に掛けてあった。どうも忘れ物のようだ。AEDもあるのに気づいた。この成川渓谷には近くにキャンプ場やロッジもあって、森林浴や登山、渓流遊び(釣り池もある?)をゆったり楽しむことがすることができる。高月山への登山は、沢を詰めていって梅ヶ成峠に出て尾根伝いに向かうルートである。途中に高月温泉の泉源もある。私が高月山に登ったのは鬼ヶ城からの縦走であった。ちなみに鬼北町の「鬼」は行ったのはこの山名に由来すると聞いた。