脱衣場にはこの温泉の効能書きがある。泉源名「緑滝温泉」はラドンを少量含む弱アルカリ性単純泉(19.4℃の冷鉱泉,昭和44年調べ)である。違和感のある9つの鍵付きの古いロッカーの他は腰掛けイスが2つある。
浴室は思ったより広く10人ぐらいはゆったり入れる。シャワーが二つとコンビネーションカランが3つあり、壁は空色で明るい雰囲気だ。床には花崗岩と安山岩をイメージした不定形のタイル、浴槽の底には青や緑の丸石形のタイルが敷き詰められ雰囲気をつくっている。周りや淵の深緑のタイルは、この浴室のアクセントになっている。浴槽の奥はにある穴からは、湯が勢いよく出ており、マッサージ効果がある。窓の外は、芭蕉を始めさまざまな植え込みがあり、その向こうは川である。少し上流にこの温泉の名前にもなっている緑滝があるはずなのだが、よくわからない。目を凝らして対岸を見ると2匹の白猫が歩いているのが見えた。この温泉の上の外の自動販売機もある休憩場からは、川岸に降りる通路が延びている。陽のあるうちにきてみるとこの温泉の対岸の山の上の絶壁が迫っているのが絶景である。温泉の手前の広場には燃料となる木っ端や切り株が散在しており、銀色のスチール煙突から気持ちよく煙が流れていた。(H8)