大黒湯  宇和島市元結掛2-6-25 廃業

営業時間:15:30〜22:00 休日は4のつく日

 国道56号線を南下し明倫橋を渡ってすぐに、左に入り、まっすぐ行くとすぐにこの銭湯がある。山際方面から来る場合は、山下鮮魚店の少し北の郵便ポストのあるあたりで、左の細い路地に入るとまっすぐたどり着ける。
 前面は、駐車・駐輪のスペースはほとんどないが、広い新建材の白壁で、外観を改装している。しかし、入り口の細いタイル張りの丸柱をはじめ、内部は以前のままである。ゆったりした番台のスペースや機能を押し出した浴室は宇和島の他の銭湯と共通している。脱衣場には、正面にアルミの鍵のある古い木のロッカーと、その下の段のとびらを取り除き、プラスチックのカゴを入れてある。古い体重計と今や誰も使わないぶら下がり健康機が隅に置いてある。
 浴室の配置は、宇和島に多い奥に水風呂、サウナと薬湯、熱湯?、中央に白湯がぎっしりと並んでいる。バブルジェットのある中央の浴槽の湯出し口は、意味ありげなステンレスの板がはめられていた。その後ろにある浴槽のは、「熱い湯」と「薬湯」と書いたアクリル板の札がさびたねじ釘で張り付けてある。薬湯は、レモン湯か?それぞれの浴槽の水位がかなり異なっているのが何となく不自然である。。中央のしきりは立派な厚い壁で、その上には造花が並んでいる。天井はそのしきりの上で最も高くなり、そこにある溝のような蒸気抜きになっている。床は赤っぽい石をイメージさせるタイルだが、壁や浴槽などは白を基調とした明るい浴室である。壁に2本のオレンジのストライプがあり、アクセントとなっているが、壁絵はない。しきりの壁の面には、固定シャワーと5つほどの黒のピストン形のカランがある。また、入り口上のタイルに「ナウサ」と刻まれているスチームサウナの中は、約50℃であった。このサウナは5mm大の花崗岩の加熱した砂利に、2つのシャワーから定期的に水がかかるという構造のものである。他のスチームサウナよりも息苦しくなく、発汗も良いように思われた。
 神棚もお稲荷さんで、大黒湯という名前は、その雰囲気からも想像できない。