松乃湯   宇和島市 泉町1-1-26 ,確認H9.9.6

営業時間:15:30〜24:00 毎月1日

 国道56号から国道320号線に入り、JRの線路をくぐって、1つ目の信号を50mも行くと、「サウナ松乃湯」の黄色い看板が見え、鉄筋の立派な建物が見えてくる。
 敷地も広く、入り口の右手にはソテツの植え込み、そしてその後ろに大きな岩を配置しており、その右には十数台の車が止められる共同の駐車場がある。その駐車場からは、鉄骨の補強のある立派な煙突が見える。
 脱衣場は、すっきりしている。正面に牛若丸と弁慶の五条大橋の絵、入り口上には、宇和島らしい大きな牛鬼の面がかけてある。ロッカーは、上二段が木目の目立つ扉付き、下は、キープした洗面器が置ける棚になっている。奥にはサウナルームらしい部屋があったが、エアコンがつけられ、中は物置のようになっていた。南予の銭湯でたまに見られる小さな畳の間も靴脱ぎ場の横にある。
 浴室には白湯の浴槽の他、左奥に電気湯、右奥に薬湯のある一般的な配置であるが、床や下壁が赤御影石、浴槽は黒御影石、洗い場は御影石で作られ、なかなか質感がある。特に浴槽は、角をとり、湯出し口も立派なものである。湯ノ花を入れた薬湯、電気湯もきちんとした造りである。上壁は、白いタイルであるが、そこに描かれているのは、富士山のペンキ絵である。これはなかなかの立派な絵なのであるが、タイルの上に直接描かれているためか、かなりはげ落ちている部分がある。タイルに下塗りをしてはいるが、どうもその塗料とペンキが湿気の中では相性が良くないらしい。カランは、新しいコンビネーションカランで、2つおきにシャワーもついている。天井はコンクリートで、しきり壁の上に二つの蒸気抜きが並んでいる。薄暗い浴室には1つの注意書きの他には、広告も含めて全く文字はない。電気湯の注意すらない。主人の浴室へのイメージが反映されているのかもしれない。この落ち着いた雰囲気からか、客の会話は少なく比較的静かな銭湯である。看板にあったサウナは?ともう一度看板を見ると、「2F」と書いてあった。別料金ではいるサウナなのかも知れない。

 平成9年9月に行くと、煙突の新品の鋼管が駐車場に転がっていた。まだその時の煙突も新しいようなのだが、おそらくその後交換したのであろう。

 平成26年に行くと、だいぶ様子が変わっていた。牛鬼の首は見当たらなくなり、奥の部屋はソファー付の休憩室になっていた。たしか、富士山もなくなっていたような気がする。寂しいので昔掲示してあった牛鬼と牛若弁慶の絵をページに加えてみた。やはり宇和島というと闘牛と牛鬼だ。