乙亥の里 (カロト温泉) 西予市野村町野村12-10
営業時間:10:00〜20:30 木曜が休日
旧野村町は近隣の町の中でも特に相撲に熱心により組んでいる町であるだ。毎年11月には全国でここだけというプロとアマの対戦が楽しめる「乙亥大相撲」が行われる。そして市街地の真ん中に両国国技館をモデルにしたという正方形の体育館(吊り屋根があって乙亥相撲のときには土俵と桟敷席ができる)を中心とした多目的ホール「乙亥会館」ができた。その一角にこの温泉浴場がある。感覚
的には力士のための入浴施設のようにさえ感じる。
入口から入ると左手に受付があるが、そこは温泉の受付ではない。この階はほとんど相撲施設のためにあるのである。見渡すと下の階に降りる階段がある。掲示物を見るとどうもそこが温泉施設への通路のようである。下の階に降りるとすぐに温泉浴場の受付がある。自走販売機で入浴券を購入してカウンターに渡す。
温浴施設は「カロト温泉」というのであるが、聞き慣れない言葉なので職員に聞くと、この温泉の泉源がカロト川にあるということでの名前だといわれた。脱衣場や浴室などは特に変わったところはない。写真のようにジャジーの浴槽が二つ、サウナと水風呂、奥に歩行湯がある。洗い場もそんなに広くはないが、力士が活用するには適度な広さと施設の浴場である。
入浴が済み廊下を歩いていると右の写真の2つの絨毯が目にとまった。下の階の絨毯は桜の季節の野村ダムである。入口前のロビーにある絨毯は四国カルスト大野ヶ原で草を食む遊牧牛の風景である。こんな壁絵でもあれば浴室も雰囲気ががらりと変わるのだがなあと思う。また、町の巨木の切断片とか力士の手形、力士の彫刻などもロビーにはあって相撲好きには見所が大きいのかもしれない。