私が入浴した平成8年11月は湯銭も400円だった。ここの泉源は文治ヶ駄馬鉱泉で低張性アルカリ冷鉱泉である。建物の左に加熱ボイラーの施設がある。建物に入ってすぐに小さな机の横に突っ立っているフロント係らしい女の人に湯銭を支払う。
浴場の施設はまん丸で、男女湯はそれぞれ半円状、そして脱衣場と浴場は扇形である。とはいっても脱衣場の方が少し小さい。脱衣所には洗面所とトイレがあって、珍しいものではベルトバイブ健康器があった。
浴室は弧の部分がガラス張りになっていて明るく解放的である。浴槽は3つに分かれており、奥のバブルジェットの浴槽のところが最も開けていて低く向こうには野村ダム湖(朝霧湖)を臨むことができる。そこから少しずつ仕切りが高くなっている。その横は気泡湯で、その次が水風呂であった。壁は下部は土色、上部は薄茶色で中程に3つタイル分の白いライン状のアクセントがある。また浴槽の縁が黒御影石になっているのもいいアクセントになっている。そして水風呂の横には5〜7人ほどが入ることができるサウナがあり、それはストーブ場の加熱器の上に石が載っている旧式のものである。
他の設備としては、軽食コーナー、かなり広い和室の休憩所、そしてロビーもゆったりしている。
来るときに県道から右に曲がったところが有名な野村の日切地蔵である。ここはバス停もありその前に食堂ができる(H26には閉鎖されていたが)ほど多数の人が訪れているようだ。