この施設建設にあたってはほとんど水の出入りのない潟湖の環境悪化の問題が指摘されて反対する者も多かった。
左の写真がその工事中の様子であるが、そのころには河口の田之浦に下水処理施設が完成しており、排水による亀ヶ池汚染についての懸念は一応払拭されている。特産品のおみやげコーナーやレストラン、広い休憩室もでき、裕福な?伊方町ならではの立派な温泉浴場が平成19年8月16日オープンした。
しかし、R197からはかなりの距離を下らねばならず、実際にお客さんが来るのかが問題だった。
ふたを開けてみると、九四連絡経路でもあるこの地で大洲より西には同様な温泉施設もないので多くの入浴客でにぎわっており、
オープンから5年で100万人(1日平均520人)を突破し町の予想を大きく上回っている。
泉質はナトリウムー塩化物温泉 (弱アルカリ性低張性温泉)、ようするにこのような海近くの温泉に特有の薄い海水である。 私も何度か行っている。施設はきれいでリッチである。レストランも初めのうちは様々な苦情があったと聞くが今では好評のようである。そして、伊方町民は申請するとカードをもらえて入浴料が100円安って500円になる。しかしこのカードは定期的に更新する必要があり面倒だし、町民とはいってもここまで20km以上もある。一応私も何度かこの温泉浴場を訪れたが、カードの有効期間が切れてからは、少し足を伸ばして潮湯があって340円の長浜のなぎさの湯をもっぱら利用している。 この温泉浴場に併設することになった亀ヶ池ビオトープには時々行っている。温泉屋からもビオトープに出ることもできるが、ほとんど外に出る客はいないようだ。なお、ここの温泉の横には左の写真のような温泉スタンドがあって温泉の販売もしている。100Lあたり200円で町民なら専用のタンクローリーで個人宅まで宅配してもらえる。