auberuge内子  (内子町五十崎甲1524-1)

営業時間:11:00〜20:00 湯銭:1000円 

 昔河野氏一族の出城である竜王城という小城があった内子と五十崎のにある丘は、私の子供のころの遊びエリア内であった。カブトムシポイントもありのどかな丘だったのだが、そこに五十崎町が後押しする温泉施設を造った。それが竜王荘で左下の写真である。町民の保養施設ということで、そのころまでに内子町・五十崎町の公衆浴場がなくなり、多くの人か訪れたときなどは都合の良い公衆浴場だった。特徴ある装飾こそないが流紋岩を側壁とした明るい雰囲気の地域の交流の場だった。
 さらに町の中心にあるということで山頂域全体にスポーツ施設や公園、さらには展望櫓まで造ってしまい、静かな田舎の丘は施設まみれになってしまった。内子町と五十崎町が合併するとさらに立地的な価値が出てきたようだ。そして、auberuge内子という裕福な方をターゲットにした脱日常空間を演出するホテルができることになった。こののホテルの建設計画段階で説明会もあったそうだが田舎者にはその価値が分からないまま話は進み、聞くところによると結果としてなかなかの業績を上げているようである。

 このホテルにはこじゃれたレストラン、そして温泉があるが、何と入浴料は1000円。問題は竜王温泉を愛好していた方だが、計画時の条件であったのか何と町民は半額で入浴できる。一応チェックに行きたいが現在は町民でない私にとって、きれいではあるが内容的には1000円に値するものであるとはどうしても考えられない。とても残念なことだが、まあ、お金持ちの方々と町民のための公衆浴場としてがんばってほしい。