亀の湯  (伊予市湊町1-8 廃業)

 営業時間:14:30〜21:30 休日は月曜日

 伊予市の中心近く、伊予鉄群中駅のすぐ西にこの銭湯はある。正面には、灘町の共同駐車場があり、数人の子供が遊んでいる。ちょっと見るとかなり古いモルタルの大きな煙突が見える。外の柱の「ゆわきました」の札を確認して入ってみる。脱衣場の中には、カレンダーがいたるところにある。ロッカーは黒っぽいニス(漆?)塗りのもので、白のペンキでアラビア数字が書いてある。そのロッカーの上にはキープした道具がたくさんある。鏡の横には飲んだ後のビンや缶が20個くらい置いてある。鏡のところにある注意書きには、何かあったら「りん」を鳴らすから出るようにとかいてある。この「りん」とはベルということだろうか。
 浴室の中央の湯船の左奥には、板状の石を積んだ湯出し口があるが、中奥からも熱湯が出ている。左手には固定シャワーのついた洗い場が4〜5つある。正面の壁には、松原に富士のタイル絵がある。この富士は山頂部が団子状の庶民的なものである。薬湯は、乳白色の湯ノ花が入っているものである。天井は板張りで、真上にある蒸気抜きは立派な造りだが、蒸気はさほど抜けていない。せまいが客はとぎれることがない。灘町(267番地)にはもう一つ港湯という銭湯があるが、ずっと閉まっているのでもう廃業しているのかもしれない。