靴箱のキーとチケットをフロントに渡すと、脱衣ロッカーの鍵とL字型の白いアクリルの板を渡された。殺風景な脱衣場で服を脱ぎ浴室にはいると、打たせ湯と白湯、一般のサウナのある浴室がある。ここまでが300円コースで、その奥に扉があり、もらった板を鍵のように使って入ることができる浴室がある。
扉を開けて一段高い浴室に入るとまずバブル・気泡湯がある。その奥に露天風呂(らしいが、露天ではない)と水風呂があって、回り込むように塩スリサウナの入り口もある。塩スリは中央にある箱に塩が盛ってあって、網がかかっている。ブラシに塩をつけて体にすり込むことで、何らかの効果があるらしい。肌がじゃりじゃりして面倒なので、個人的には潮湯につかる方がよい。
この温泉浴場は2段階の利用ができるというのと、塩スリサウナが売りであるようだ。しかし2段階方式は、ドアの向こうは高くなっていて300円コースは何となく卑屈な印象を与える作りであること、塩スリに関しては話題性は高いがその効果から継続して利用する人が確保できるかが問題である。でも、この余土地域(松山西南部)には温泉浴場が他になく、銭湯も少ないので、よほど問題がない限りある程度の客は確保できるであると考えられる。
H26に再調査したところ、この温泉浴場はデーサービスセンターになっており一般の人の入浴ができないようになっていた。群雄割拠の松山の温泉浴場なのでいろいろなことが起こると思うが、このような温泉浴場の利用は珍しく興味深い。